国家資格 建築施工管理技士

建築施工管理技士とは?

建築施工管理技士とは、鉄筋工事や大工工事、内装仕上げ工事などを含む建築工事の施工計画を作成し、現場での工事の進行を指揮・監督し、施工管理を行うために必要な専門家です。1級は大規模工事を扱い、2級は中小規模工事を扱います。
2級については、「一次試験」が2017年度から年2回の実施となりました。
また、令和3年度以降の第一次検定合格者へは、国家資格として『施工管理技士補』の称号が付与されます。

  業務独占資格  名称独占  インターネットで申し込める資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★☆☆(普通)。★★☆☆☆(やや易しい)。
近年合格率は、1級一次:46.8%、1級二次:45.2%。
2級一次:42.3%、2級二次:53.1%ほど。


【1級一次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 24,078   10,017   41.6%  
令和4年度 27,253   12,755   46.8%  
令和3年度 22,277   8,025   36.0%  

【1級二次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 14,391   6,544   45.5%  
令和4年度 13,010   5,878   45.2%  
令和3年度 12,813   6,708   52.4%  

【2級一次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度【後期】 27,116   13,387   49.4%  
令和5年度【前期】 13,647   5,150   37.7%  
令和4年度【後期】 27,004   11,421   42.3%  

【2級二次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 21,859   6,999   32.0%  
令和4年度 14,909   7,924   53.1%  
令和3年度 15,507   8,205   52.9%  

就職は? 土木・建設系企業。会社で、建築施工管理技士の取得者数が多いほど入札も有利に運ぶため、ニーズは高く、資格手当や給料面においても待遇がいいです。
仕事内容は? 鉄筋工事、大工工事、内装工事などの建築工事において、施工計画を作成し、工程・品質・安全などの管理を行います。

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 資 格 概 要

受験資格

令和6年度試験から受験資格が変更となります。
また、令和10年までは経過措置として(旧)受験資格との選択が可能です。

●一級

※下記は新受験資格となり、令和6年度から適用されます。

□第一次

19歳以上(受検年度末時点)

□第二次
  1. 1級第一次検定合格後、
  • 実務経験5年以上
  • 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
  • 監理技術者補佐としての実務経験1年以上
  1. 2級第二次検定合格後、
  • 実務経験5年以上(1級第一次検定合格者に限る)
  • 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上(1級第一次検定合格者に限る)

※下記は旧受験資格となり、令和10年度までの経過措置となります。

□第一次
  1. 大学で指定学科卒業後、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
  2. 短大、高専指定学科卒業後、実務経験5年以上(指定学科以外は7年6月以上)
  3. 高校卒業者で、2級合格者、実務経験5年以上
  4. 実務経験15年以上 など。
□第二次
  1. 大学で指定学科卒業後、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
  2. 短大、高専指定学科卒業後、実務経験5年以上(指定学科以外は7年6月以上)
  3. 高校卒業者で、2級合格者、実務経験5年以上
  4. 2級合格者、実務経験5年以上
  5. 実務経験15年以上 など。


●二級

※下記は新受験資格となり、令和6年度から適用されます。。

□第一次

17歳以上(受検年度末時点)

□第二次
  1. 2級第一次検定合格後、
  • 実務経験3年以上(建設機械種目については2年以上)
  1. 1級第一次検定合格後、
  • 実務経験1年以上

※下記は旧受験資格となり、令和10年度までの経過措置となります。

  1. 大学で指定学科卒業後、実務経験1年以上(指定学科以外は1年6月以上)
  2. 短大、高専指定学科卒業後、実務経験2年以上(指定学科以外は3年以上)
  3. 高校卒業者で、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
  4. 実務経験8年以上 など。

試験内容

●1級(必須問題:26問中、26問回答、選択問題:46問中、34問回答)

□一次試験(72問)
  • ① 建築学等(四肢一択:39問)
  • ② 施工管理法(四肢一択、五肢二択:21問)
  • ③ 法規(四肢一択:12問)
□二次試験(6問中、6問回答)
  • ① 施工管理法(五肢一択、記述:6問)

●2級

□一次試験
  • ① 建築学等(四肢一択)
  • ② 施工管理法(四肢一択、四肢二択)
  • ③ 法規(四肢一択)
□二次試験
  • ① 施工管理法(四肢択一、記述)
  • ② 躯体施工管理法(四肢択一、記述)
  • ③ 仕上施工管理法(四肢択一、記述)

合格基準

●1級

一次試験:満点中、60%以上の得点で合格となります。
二次試験:満点中、60%以上の得点で合格となります。


●2級

一次試験:満点中、60%以上の得点で合格となります。
二次試験:満点中、60%以上の得点で合格となります。


免除(科目等)について

●1級

□一次試験免除
  • ① 前年度の一次試験合格者
  • ② 1級建築士試験の合格者で、なおかつ1級一次試験の受検資格を有する者

●2級

□一次試験免除
  • ① 1級建築士試験の合格者で、2級の受検資格を有する者
  • ② 前年度の一次試験合格者
  • ③ 2級建築施工管理技術検定試験の「一次試験のみ受験」合格者で、2級建築施工管理技術検定試験の受検資格を有していて、所定の有効期間内にある者

身体上の障害等に係る特別措置について

身障者等の方で、以下の条件を満たしている方※1で受験に際しての特別措置を申し込む方は、受験申込書の発送前に、一般財団法人建設業振興基金試験研修本部(03-5473-1581)まで電話し、障害・けが等の内容(症状・程度)等を申し伝えた後、団体から送られた「特別受験申請書」に

  • ① 受験申込に必要な書類
  • ② 特別受験申請書
  • ③ 障害者手帳のコピー

を添えて、申込期日までに実施団体まで送付して下さい。

※1

  • 検定試験の受験資格を有している者。
  • 工事現場において施工管理技士として業務を遂行できること
  • 受験者単独で受験できること

願書受付期間

●1級

1月下旬〜2月上旬頃まで


●2級

□一次試験のみ試験(前期、後期)

前期:1月下旬〜2月上旬頃まで
後期:6月下旬〜7月下旬頃まで

□一次試験・二次試験、二次試験のみ

インターネット申込:6月下旬〜7月下旬頃まで
書面申込:7月中旬〜下旬頃まで(消印有効)


試験日程

●1級

一次・・・・6月第2日曜日
二次・・・・10月第3日曜日


●2級

□一次試験のみ(前期、後期)

6月第2日曜日
10月第3日曜日

□一次試験・二次試験、二次試験のみ

11月第2日曜日


受験地

●1級

札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄

●2級

□一次試験のみ(前期、後期)

札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄

□一次試験・二次試験、二次試験のみ

札幌、青森、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、沖縄


受験料

●1級

一次試験・・・・10,800円
二次試験・・・・10,800円


●2級

一次・二次試験・・・・10,800円
一次試験のみ・・・・5,400円
二次試験のみ・・・・5,400円


合格発表日

●1級

第一次・・・・7月中旬頃
第二次・・・・翌年2月上旬頃


●2級

□一次試験のみ(前期、後期)

7月上旬頃
12月下旬頃

□一次試験・二次試験、二次試験のみ

翌年2月上旬頃


受験申込・問合せ

一般財団法人 建設業振興基金試験研修本部 03-5473-1581


ホームページ

一般財団法人 建設業振興基金


参考書・問題集

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建築施工管理技士に関連する資格

土木施工管理技士  建築士  ガラス施工技能士

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