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社会保険労務士とは?

仕事内容は?

社会保険労務士の仕事は、社会保障制度に携わる、ヒトに関するエキスパートとして、主に、公共職業安定所などの行政機関に提出する書類の作成や事務手続きなどの社会保険関係のほか、賃金制度の設計、雇用管理、高齢者雇用に関する相談、 年金相談など人事労務管理のコンサルティングを行います。

業務内容の一例として、
□書類作成業務、代理・代行業務(1号・2号業務)

  • 行政官庁に提出する届出書、申請書、報告書、審査請求などの書類の作成
  • 企業の就業規則や給与計算など帳簿・書類の作成
  • 企業の就業規則、労働者名簿、各種労使協定、賃金台帳などの書類を作成
  • 労働基準法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、健康保険法などの申請書等の提出
  • 休業補償、出産育児一時金、出産手当金、傷病手当金などの請求
  • 労働保険の年度更新

□コンサルティング業務(3号業務)

  • 指導・相談などのコンサルティング業務
  • 人事・賃金制度の設計、雇用管理に関する指導
  • 労働時間や労働環境などについての相談や指導
  • 高齢者雇用に関する相談、 年金相談

などを行います。


社会保険労務士法第2条1号6項までと、2号に規定される業務は「1号業務」「2号業務」と呼ばれ、独占業務のため社会保険労務士でなければ「1号業務」「2号業務」は遂行できません。
また、「3号業務」については独占業務でないため、社会保険労務士資格がなくても行えます。


資格をとるには?

受験資格は多岐にわたり

  1. 大学において学士の学位を得るのに必要な一般教養科目の修了者又は短期大学若しくは高等専門学校を卒業した者。または、短大以外の大学において62単位以上を修得した者。
  2. 旧高等学校令による高等学校高等科、旧大学令による大学予科または旧専門学校令による専門学校を卒業し、又は修了した者
  3. 司法試験第1次試験又は高等試験予備試験に合格した者
  4. 国又は地方公共団体の公務員や特定独立行政法人の役員や職員として行政事務に相当する事務に従事した期間が通算して3年以上になる者
  5. 行政書士となる資格を有する者
  6. 社会保険労務士若しくは社会保険労務士法人又は弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助の事務に従事した期間が通算して3年以上になる者
  7. 労働組合の役員として労働組合の業務に専ら従事した期間が通算して3年以上になる者又は会社その他の法人の役員として労務を担当した期間が通算して3年以上になる者
  8. 労働組合の職員又は法人等若しくは事業を営む個人の従業者として労働社会保険諸法令に関する厚生労働省令で定める事務に従事した期間が通算して3年以上になる者
  9. 厚生労働大臣が前各号に掲げる者と同等以上の知識及び能力を有すると認める者

その他、受験資格が細かく規定されています。詳しくはHPをご覧下さい。

難易度も高く、合格率は平均10%程度。個人にもよりますが、勉強時間は1000時間ぐらい必要と思って下さい。
独学でも十分合格できますが、独学で1000時間もの時間がんばるのが難しい方は、通信教育かスクールの利用をお勧めします。

資格の内容を見てみる(社会保険労務士)


給料ってどれくらい?

3分の2程度が独立開業していますが、開業せずに、企業内社労士と働いているひとも多くいます。企業において、社会保険労務士の資格手当を出してくれる企業であれば、金額は企業によってまちまちですが、だいたい3万円から5万円であると言われています。

独立者の年収については、年収100万円の人もあれば年収1000万円以上の人もいます。
開業したての人は、顧客がいないため、貯金を切り崩しながら生活する場合もあるようです。
独立開業をし、年収1000万以上も稼いでいる場合もありますが、そこに行くまでには、資格に合格する以上に大変な努力が必要です。
開業社会保険労務士にとって一番大切なのは人脈です。がんばって人脈を広げていけば、安定した生活を手に入れることも可能です。


将来性は?

社会保険制度や労働問題というのは、理解するにあたって非常に高度な専門性が必要があります。
社会保険労務士の業界では、ほとんど月単位で企業と契約を結ぶことが多く、企業と契約できさえすれば収入面でも安泰の部分がありましたが、社会保険労務士法の一部を改正(報酬基準の自由化)や、近年の不景気により、仕事が有っても「顧問料」を値切られるケースが増えています。

社会保険労務士の仕事において、年金の請求、健康保険の請求、助成金の請求など一過性のものが多く、一般的な社会保険や労働保険の手続きなどは、企業内の事務員などが行ってしまえるので、仕事をとるのが難しくなっている傾向にあります。

しかしながら申請などはまだまだ「難しい」「面倒だ」と考えている企業も多く、営業面においては専門知識がある社会保険労務士がいかに必要かを訴えて仕事を取ることも十分に可能です。
助成金関係の業務などのスポット的な仕事でも地道に仕事を果たしていけば、信頼を得て、次の仕事につながります。

営業力や仕事に対する姿勢などが世間に評価され、大変な仕事ですが、将来性が暗い(お先真っ暗)と言うことはありません。


スクール&通信教育

仕事インタビュー

人物

○Kさん(女性)
商社に入社後、給与計算、採用業務などの総務・人事業務を担当。5年間勤務後に、結婚を機に退職。その後、離婚を経験し、自身の経験を活かし、なおかつ生活の基盤を確立するため、社会保険労務士を取得後、社会保険労務士事務所に就職。現在は独立開業し、給与計算から障害年金サポートまで幅広く手がける。仕事の傍ら、産業カウンセラーの資格も取得し、今現在も中小企業診断士取得を目指している。


資格取得のきっかけは?

私が社会保険労務士に興味を持ったのは、商社にいたとき、社会保険労務士の先生が企業内労務士として働いておりました。イケメンで。。。あこがれてしまったのが、きっかけと言えばきっかけです。
そのイケメンとは悲しいかな、結局何もなかったのですが。。。

本気で社会保険労務士を目指そうと思ったのは、結婚したのを期に退職し、主婦に落ち着きましたが、その後、不況による主人のリストラや性格面などにより、離婚。
生活のためには給料が必要です。正社員として働こうかと思ったのですが、私が経験した一般的な事務では、買い手市場で、面接にさえいけない日々が続きました。当時私には子供もいるのでその点も不利になったのかもしれません。

ただ、いつまでも親に生活費の工面・子供の世話などして貰うわけにもいきませんので、経験のある業務で資格を取り、何とか就職をしようと思ったわけです。また、取得までの期限は1年。1回限りの受験にしようと自分を追い込みました。

しかし、「社会保険労務士を目指す」とは言ってみたものの、以前働いた会社で総務の仕事をしたくらい。何をしたらいいか、迷いました。
とりあえず、ずっと悩んでいるわけにもいきませんので、以前のイケメン社労士さんにどんな勉強をしたらいいか?どれくらい期間がかかるのか?聞いたり、スクールの体験にも行きました。スクールは金額的もちょっと難しいため、独学も考えましたが、子供の世話など仕事にかまけて、自分に甘えそうなので、通信教育と参考書・過去問で挑戦を決意し、早速取りかかりました。

勉強し始めてまず躓いたのは、難解な用語です。大変でした。でも、私には子供がいます。くじけていられません。少しでも空いている時間に勉強を続けました。
時期がずれていたのも幸いし約1年後、後先無しの試験に挑みました。必死に勉強したのが良かったのか、それとも私にあった問題がたまたま出題されたのか本試験では、自分でもびっくりするくらい答えが出てきました。試験後、あまりにもスムーズに答えられたことが逆に不安になり。解答速報を見たりしました。試験から合格発表までの期間は、非常に長く感じられました。子供と遊んでいても、上の空。あれやこれや色々考えてしまいましたね。

試験に合格したあと社会保険労務士事務所に入社し、やっと給料を貰える身になりました。
その後も勉強していた時のことを忘れないように、業務の合間に勉強して、将来独立した際に、企業のカウンセリングも行える様に産業カウンセラーの資格も取得しました。独立した現在は中小企業診断士取得に向けて勉強をしています。
独立したことによって収入がUPした訳でもないです。独立=高収入などと思っていた私にとっては、思わせられる部分はありました。。。仕事は、以前の社会保険労務士事務所でつきあわさせて頂いたたくさんの企業様の仕事を回して貰っています。
子供には仕事と勉強ばかりで申し訳ない気持ちでいっぱいです。こんな親ですが、子は素直に育ってくれています。


これから社会保険労務士を目指す人に一言

社労士に限らずですが、資格を選ぶ際には「この資格を取った後、自分はどうしたいか?」というようなビジョンを持っていた方がいいです。
試験勉強は実務において、必ず役に立つと言ったことはないですが、将来の自分の目標を持つことによって、勉強に対する真剣さも変りますし、資格取得後も独立するしないにかかわらず、仕事に対する見方が変ると思います。取得後の仕事においても、しっかりと意見を持ち、誠意を持って相手と接することが大事です。

資格を活かすも殺すも自分次第。「資格を使って食べていくことは出来る」んです。(私はやっとですが、、)

社労士は合格率は低いですが、諦めなければ絶対に受かる資格だと思います。がんばって下さい!!


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