国家資格 技術士・技術士補

技術士・技術士補とは?

科学技術に関する高等な専門的応用力を持った質の高い技術コンサルタントです。一次試験合格者や合格に相当する者で登録を受けた者が「技術士補」。二次試験に合格し、登録を受けた者が「技術士」。文部科学大臣が指定した教育課程修了した(JABEE認定プログラム修了者で文部科学大臣が告示した教育課程の修了者)者をは技術士補となる資格を有し、技術士第一次試験が免除されます。
  名称独占  実務経験なしで受験できる国家資格  更新が必要な資格  登録が必要な資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★★★(難しい)。★★★★☆(やや難しい)。
科目により難易度は異なります。
近年合格率は、
●一次試験 / 2次試験
機械:41.5% / 17.5%
船舶・海洋:47.4% / 27.3%
航空・宇宙:56.4% / 20.0%
電気電子:36.5% / 9.7%
化学:55.2% / 18.5%
繊維:53.7% / 27.3%
金属:35.7% / 19.8%
資源工学:82.4% / 14.3%
建設:41.2% / 9.7%
上下水道:41.0% / 10.2%
衛生工学:50.7% / 11.6%
農業:43.0% / 12.2%
森林:37.8% / 15.9%
水産:32.3% / 13.5%
経営工学:58.5% / 14.0%
情報工学:63.9% / 12.7%
応用理学:40.2% / 13.6%
生物工学:34.5% / 17.2%
環境:39.3% / 12.8%
原子力・放射線:52.9% / 16.7%
総合技術監理:18.3%
ほどですが、科目合格が無く、再受験する必要があるため、勉強においては、長期的な計画が必要です。


【第一次総計】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年度 17,225   7,251   42.1%  
令和3年度 16,977   5,313   31.3%  
令和2年度 14,594   6,380   43.7%  
令和1年度 9,337   4,537   48.6%  
30年度 16,676   6,302   37.8%  

【第二次総計】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年度 22,489   2,632   11.7%  
令和3年度 22,903   2,659   11.6%  
令和2年度 20,365   2,423   11.9%  
令和1年度 24,326   2,819   11.6%  
30年度 25,914   2,355   9.1%  

就職は? 近年の技術革新による高度化により、専門知識と応用能力を持った技術者として企業からのニーズは非常に高く、有資格者はかなりの高収入を得られ、転職においても優位に働きます。
仕事内容は? 科学技術に関する高等な専門的応用力を必要とする事柄についての計画、調査、研究、設計、またはこれらに関する指導を行います。
年収は? 技術士の平均年収は688.2万円(賞与込)です。

2023年 男性  給料


 

2023年 女性  給料


平均年収:705.0万円
平均月収:44.4万円
平均時給:2,508円
年間賞与等:172.2万円
平均年齢:43.4歳
平均勤続年数:16.1年

 

平均年収:542.8万円
平均月収:35.2万円
平均時給:2,136.4円
年間賞与等:119.7万円
平均年齢:42.4歳
平均勤続年数:14.7年

(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)

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 資 格 概 要

受験資格

●技術士一次試験・・・・制限無し
(「指定された教育課程の修了者」は、特例として技術士補となる資格を有しています。詳しくは、こちらをご覧下さい。

a ●技術士二次試験

☆総合技術監理部門以外の技術部門を受験する場合

  1. 技術士補に登録し、技術士補として通算4年以上の期間技術士を補助した者。
  2. 技術士補となる資格を有した日から、科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者の監督のもとに当該業務に従事した期間が通算4年を超える者。
  3. 科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務に従事した期間が通算7年を超える者。(技術士第一次試験合格前の従事期間を算入することができます。)

☆総合技術監理部門を受験する場合

上記1.から3.に示した期間に更に3年 が必要です。
ただし、既に技術士第二次試験に合格している者は、業務経験が第一次試験合格前の従事期間を含めて7年を超える期間あれば受験できます。


試験内容

●一次試験(技術士補試験になるための試験)

1.基礎科目・・・・科学技術全般(1時間)

出題分野は、次の@〜Dのとおり

  • ① 設計・計画に関するもの(設計理論、システム設計等)
  • ② 情報・論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)
  • ③ 解析に関するもの(力学、電磁気学等)
  • ④ 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
  • ⑤ 技術連関(環境、エネルギー、品質管理、技術史等)
2.適正科目・・・・技術士法第四章規定の遵守(1時間)
3.共通科目・・・・数学、物理学、化学、生物学、地学から2科目を選択。
4.専門科目・・・・以下の@〜Sから1部門を選択。基礎・専門知識についての出題。(2時間)
  • ① 機械/材料力学、機械力学・制御、熱工学、流体工学
  • ② 船舶/材料・構造力学、浮体の力学、計測・制御、機械及びシステム
  • ③ 航空・宇宙/機体システム、航行援助施設、宇宙環境利用
  • ④ 電気・電子/発送配変電、電気応用、電子応用、情報通信、電気設備
  • ⑤ 化学/セラミックス及び無機化学製品、有機化学製品、燃料及び潤滑油、高分子製品、化学装置及び設備
  • ⑥ 繊維/繊維製品の製造及び評価
  • ⑦ 金属/鉄鋼生産システム、非鉄生産システム、金属材料、表面技術、金属加工
  • ⑧ 資源工学/資源の開発及び生産、資源循環及び環境
  • ⑨ 建設/土質及び基礎、鋼構造及びコンクリート、都市及び地方計画、河川、砂防及び海岸・海洋、港湾及び空港、電力土木、道路、鉄道、トンネル、施工計画、施工設備及び積算、建設環境
  • ⑩ 上下水道/上水道及び工業用水道、下水道、水道環境
  • ⑪ 衛生工学/大気管理、水質管理、環境衛生工学(廃棄物管理を含む。)、建築衛生工学(空気調和施設及び建築環境施設を含む。)
  • ⑫ 農業/畜産、農芸化学、農業土木、農業及び蚕糸、農村地域計画、農村環境、植物保護
  • ⑬ 森林/林業、森林土木、林 産、森林環境
  • ⑭ 水産/漁業及び増養殖、水産加工、水産土木、水産水域環境
  • ⑮ 経営工学/経営管理、数理・情報
  • ⑯ 情報工学/コンピュータ科学、コンピュータ工学、ソフトウェア工学、情報システム・データ工学、情報ネットワーク
  • ⑰ 応用理学/物理及び化学、地球物理及び地球化学、地質
  • ⑱ 生物工学/細胞遺伝子工学、生物化学工学、生物環境工学
  • ⑲ 環境/大気、水、土壌等の環境の保全、地球環境の保全、廃棄物等の物質循環の管理、環境の状況の測定分析及び監視、自然生態系及び風景の保全、自然環境の再生・修復及び自然とのふれあい推進
  • ⑳ 原子力・放射線部門/原子力、放射線、エネルギー

●二次試験

□筆記試験(総合技術監理部門以外の技術部門)
  • T必須科目
  • ① 技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの(記述式:600字×3枚以内/3時間30分)
  • 選択科目(U選択科目:記述式:600字×3枚以内、V選択科目:記述式:600字×3枚以内/3時間30分)
  • ③ U選択科目:
    「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの
  • ④ V選択科目:
    「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの

□筆記試験(総合技術管理部門:U選択科目免除の場合は、T必須科目のみ受験)
  • T必須科目(5時間30分)
  • ① T必須科目-@:
    「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力を問う問題(択一式:40題/2時間)
  • ② T必須科目-A:
    「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力を問う問題(記述式/3時間30分)
  • U選択科目
    (総合技術監理部門を除く技術部門のうち、あらかじめ1つの科目を選択)(選択科目U-@:記述式/2時間、選択科目U-AB:記述式/3時間30分)
  • ③ U選択科目-@:
    選択した「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの
  • ④ U選択科目-A:
    選択した技術部門に対応する「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの
  • ⑤ U選択科目-B:
    選択した技術部門に対応する「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの

■選択科目の技術部門

  • ① 機械
  • ② 船舶・海洋
  • ③ 航空・宇宙
  • ④ 電気・電子
  • ⑤ 化学
  • ⑥ 繊維
  • ⑦ 金属
  • ⑧ 資源工学
  • ⑨ 建設
  • ⑩ 上下水道
  • ⑪ 衛生工学
  • ⑫ 農業
  • ⑬ 森林
  • ⑭ 水産
  • ⑮ 経営工学
  • ⑯ 情報工学
  • ⑰ 応用理学
  • ⑱ 生物工学
  • ⑲ 環境
  • ⑳ 原子力・放射線部門

二次試験の科目についてはHPをご覧ください。


●口頭試験・・・・技術士としての適格性と高等の専門的応用能力など



合格基準

□一次試験

基礎科目:50%以上の得点率
専門科目:50%以上の得点率
適正科目:50%以上の得点率


□二次試験
  • 総合技術監理部門を除く技術部門

必須科目(技術部門全般にわたる専門知識):60%以上の得点率
選択科目(選択科目に関する専門知識・応用能力):60%以上の得点率
選択科目(選択科目に関する課題解決能力):60%以上の得点率


  • 総合技術監理部門

必須科目(総合技術監理部門に関する課題解決・応用能力):60%以上の得点率
選択科目:(技術部門全般にわたる専門知識)60%以上の得点率
選択科目:(選択科目に関する専門知識・応用能力)60%以上の得点率
選択科目:(選択科目に関する課題解決能力)60%以上の得点率


□口頭試験
  • 総合技術監理部門を除く技術部門

技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力:60%以上の得点率
技術者倫理:60%以上の得点率
技術士制度の認識その他:60%以上の得点率


  • 総合技術監理部門(必須科目)

体系的専門知識:60%以上の得点率
経歴及び応用能力:60%以上の得点率


  • 総合技術監理部門(選択科目)

技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力:60%以上の得点率
技術者倫理:60%以上の得点率
経歴及び応用能力:60%以上の得点率


免除(科目等)について

●技術士

□第一次試験の一部免除

平成14年度以前に、第一次試験の合格を経ずに第二次試験に合格している場合は、以下の通り試験科目が免除されます。

  1. 合格している技術部門と同一の技術部門で第一次試験を受験する場合は、基礎科目、専門科目が免除(適性科目のみ受験)
  2. 合格している技術部門以外の技術部門で第一次試験を受験する場合は、基礎科目が免除(適性科目、専門科目を受験)
  3. □第二次試験の一部免除
    1. 技術士第二次試験の合格者が、総合技術監理部門を受験する場合、既に合格している技術部門・選択科目に対応する選択科目が免除されます。(総合技術監理部門の必須科目のみのみ受験)

    2. ●技術士補

      □学歴による共通科目の免除
      1. 学校教育法による4年制大学の理科系統の課程を卒業した者
      2. 旧制大学の理科系統の課程を卒業した者
      3. 旧制高等師範学校の理科系統の専攻科の課程を卒業した者及び旧制高等師範学校又は女子高等師範学校の修業年限1年以上の理科系統の研究科の課程を修了した者
      4. 修業年限5年以上の旧制専門学校の理科系統の課程を卒業した者及び修業年限4年以上の旧制専門学校の理科系統の課程を卒業し、かつ修業年限1年以上の理科系統の研究科の課程を修了した者
      5. 防衛大学校の理科系統の課程を卒業した者又は防衛医科大学校を卒業した者
      6. 水産大学校(旧水産講習所を含む)を卒業した者
      7. 海上保安大学校を卒業した者
      8. 職業訓練大学校(旧中央職業訓練所又は旧職業訓練大学校の長期指導員訓練課程を修了した者を含む)長期課程を修了した者
      9. 気象大学校大学部を卒業した者

      □資格による共通科目の免除
      1. 公害防止主任管理者
      2. 公害防止管理者(大気1・3種、水質1・3種)
      3. 高圧ガス製造保安責任者(甲種化学、甲種機械、第1種冷凍機械)
      4. エネルギー管理士
      5. 電気主任技術者(第1種、第2種)
      6. ダム水路主任技術者(第1種)
      7. ボイラー・タービン主任技術者(第1種)
      8. ガス主任技術者(甲種)
      9. 総合無線通信士(第1級)
      10. 陸上無線技術士(第1級)
      11. 技術検定1級合格者(1級建設機械施工技士、1級土木施工管理技士、1級管工事施工管理技士、1級造園施工管理技士、1級建築施工管理技士、1級電気工事施工管理技士)
      12. 測量士

      身体上の障害等に係る特別措置について

      通常の受験に支障がある場合は、「特別措置に関する申出書」及び医師の診断書、又は障害者手帳の写しを受験申込書と一緒に試験センターに申請してください。


      願書申込み受付期間

      ●一次試験

      6月中旬〜下旬頃まで


      ●二次試験

      4月上旬〜中旬頃まで


      試験日程

      ●一次試験・・・・11月下旬頃

      ●二次試験(筆記)・・・・7月上旬頃

      二次試験合格者は技術的体験論文を11月中旬頃までに提出します。


      ●二次試験(口頭試験)・・・・12月上旬〜翌年1月中旬頃の指定された日


      受験地

      ●一次・二次試験

      北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、 愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県


      ●二次試験(口頭試験)

      東京


      受験料

      ●一次試験・・・・11,000円

      ●二次試験・・・・14,000円


      合格発表日

      ●一次試験・・・・2月下旬頃

      ●二次試験(筆記)・・・・10月下旬頃

      ●二次試験(口頭試験)・・・・3月中旬頃


      受験申込・問合せ

      公益社団法人 日本技術士会技術士試験センター 03-3461-8827


      ホームページ

      公益社団法人 日本技術士会技術士試験センター


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