国家資格 家畜人工授精師

家畜人工授精師とは?

家畜人工授精師とは、家畜人工授精師とは、家畜(牛、馬、豚、めん羊、山羊など)の雄から遺伝的に優秀なオスから人為的に精子を採取し、これを家畜のメスの子宮に入れて優秀な子供を多数出産させる専門家のことです。獣医師は無条件で同じ業務を行うことができます。家畜人工授精師有資格者には、資格手当が出る所もあります。
  業務独占資格  実務経験なしで受験できる国家資格  講習プラス試験で取れる資格

その他情報

難易度は? ★☆☆☆☆(やさしい)。
合格率は50%〜。
家畜人工授精師になるには、講習を修了し、修了試験に合格した上で、都道府県知事に免許の申請をしなければなりません。
勉強時間は? 勉強時間は1ヶ月程度。講習会で勉強し、修了試験合格で取得できます。
家畜人工授精師になるには、家畜人工授精師養成講習会又は家畜人工授精並びに家畜体内受精卵移植及び家畜体外受精卵移植に関する講習会の課程を修了後、修業試験に合格し、都道府県知事の免許を受けなければなりません。
就職は? 牧場、家畜保健衛生所、市町村役所など。求人のほとんどが牧場。多くはないが全く求人が無いわけではない。
仕事内容は? 家畜人工授精(人工授精、受精卵移植)の仕事以外にも、牧場スタッフとして、牛の管理、牛舎整備 、朝夕の搾乳作業、牛の飼養管理作業、牛舎の環境整備、場内牛移動、搾乳、哺育、牧草の収穫作業などを行います。とっても重労働です。

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 資 格 概 要

受験資格

制限無し。


受講内容

●学科(多肢選択式)

各都道府県により家畜人工授精師養成講習会の内容・時間は異なります。
(2週間〜1ヶ月程度)
最寄りの家畜保健衛生所へお問い合わせください。

以下は神奈川県の講習内容。

●学科

□一般科目
  • ① 畜産概論(4時間)
  • ② 家畜の栄養(3時間)
  • ③ 家畜の飼養管理(3時間)
  • ④ 家畜の育種(7時間)
  • ⑤ 関係法規(3時間)
□専門科目
  • ① 生殖器解剖(5時間)
  • ② 繁殖生理(13時間)
  • ③ 精子生理(7時間)
  • ④ 種付けの理論(4時間)
  • ⑤ 人工授精(17時間)

●実習

  • ① 家畜の飼養管理(4時間)
  • ② 家畜の審査(7時間)
  • ③ 生殖器解剖(4時間)
  • ④ 発情鑑定(6時間)
  • ⑤ 精液精子検査法(8時間)
  • ⑥ 人工授精(45時間)

□家畜人工授精師免許証の申請方法

免許証の申請には、以下の書類が必要です(家畜改良増殖法施行規則第26条)。

  1. 家畜人工授精師免許申請書
  2. 戸籍謄本又は戸籍抄本(日本の国籍を有しない者にあつては、外国人登録証) 1部
  3. 講習会の修業試験に合格した旨の証明書の写し 1部
  4. 成年被後見人又は被補佐人に該当することの有無に関し、後見登記等に関する法律(平成11年12月8日法律第152号)第10条 第1項第(1)号の規定により登記官が交付する登記事項証明書 1部
  5. 視覚、聴覚、音声機能若しくは言語機能、上肢の機能若しくは精神の機能の障害又は麻薬若しくは大麻の中毒者であるかどうかに関する医師の診断書1部
  6. 家畜改良増殖法第16条第2項第(3)号(家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号)、種畜法(昭和23年法律第155号)、薬事法(昭和35年法律第145号)、獣医師法、獣医療法(平成4年法律第46号)若しくは家畜商法(昭和24年法律第208号)又はこれらの法律に基づく命令の規定に違反し、罰金以上の刑に処せられた者)に該当しない者にあってはその旨を記載した書面、同号に該当する者にあってはその判決確定謄本
  7. 家畜人工授精師免許申請手数料(収入証紙)
  8. (本籍と住所が異なる場合)現住所を確認できるもの(住民票、運転免許証、健康保険証など)

修了試験の合格基準

学科、実地ともに、1科目100点満点中、平均点60点以上であること。


ただし、50点以下の科目が2科目を超え、又は40点以下がある場合は不合格となります。


免除(科目等)について

大学・短期大学で畜産学の単位を修得した方や他の畜種の家畜人工授精師免許所持者は講習及び修業試験の免除があります。
免除に関しては、家畜人工授精師養成講習会受講等免除申請書に、以下の書面を添えて、家畜保健衛生所を通じて、県農政水産部畜産課に提出します。

  1. 家畜改良増殖法施行規則(昭和25年農林省令第96号)第24条の2に規定する大学において受講免除科目を修めた者にあっては、学科目取得証明書(第6号様式)
  2. 他の畜種の講習会の修業試験に合格している者にあっては、当該修業試験合格証明書の写し又は家畜人工授精師免許証の写し

●受講及び修業試験の免除

  • 学校教育法に基づく大学その他農林水産大臣の指定する教育機関(以下「大学等」という。)において第二十三条第一項各号に掲げる科目のうち特定科目、同条第二項各号に掲げる科目のうち特定科目、体内受精卵移植概論及び受精卵の生理及び形態又は同条第三項各号に掲げる科目のうち特定科目、体内受精卵移植概論、受精卵の生理及び形態及び体外受精卵移植概論の全部又は一部を修めた者(以下「受講等免除者」という。)に対しては、その修めた科目についての講習会の受講及び修業試験を免除
  • 他の種類の家畜について講習会の修業試験に合格している者に対しては、第二十三条第一項第一号に掲げる一般科目についての家畜人工授精に関する講習会の受講及び修業試験を免除。
  • 牛について家畜人工授精に関する講習会の修業試験に合格している者に対しては、第二十三条第二項各号に掲げる科目のうち同条第一項各号に掲げるものについての家畜人工授精及び家畜体内受精卵移植に関する講習会の受講及び修業試験又は同条第三項各号に掲げる科目のうち同条第一項各号に掲げるものについての家畜人工授精並びに家畜体内受精卵移植及び家畜体外受精卵移植に関する講習会の受講及び修業試験を免除。
  • 牛以外の種類の家畜について家畜人工授精に関する講習会の修業試験に合格している者に対しては、第二十三条第二項第一号に掲げる一般科目についての家畜人工授精及び家畜体内受精卵移植に関する講習会の受講及び修業試験又は同条第三項第一号に掲げる一般科目についての家畜人工授精並びに家畜体内受精卵移植及び家畜体外受精卵移植に関する講習会の受講及び修業試験を免除。
  • 牛について家畜人工授精及び家畜体内受精卵移植に関する講習会の修業試験に合格している者に対しては、第二十三条第三項各号に掲げる科目のうち同条第二項各号に掲げるものについての家畜人工授精並びに家畜体内受精卵移植及び家畜体外受精卵移植に関する講習会の受講及び修業試験を免除。 ほか

願書申込み受付期間

講習会の開催時期・講習内容などの詳細は、最寄りの家畜保健衛生所へお問い合わせください。
但し、定員を満たした時点で締切りとなる場合があります。


試験日程

講習会の開催時期・講習内容などの詳細は、最寄りの家畜保健衛生所へお問い合わせください。


受験地

実施先までお問い合わせ下さい。


受験料

受講料はテキスト代込みで、23,000円〜55,000円位。


合格発表日

実施先までお問い合わせ下さい。


受験申込・問合せ

各都道府県家畜保健衛生所または、県庁畜産課


ホームページ

各都道府県家畜保健衛生所


参考書・問題集

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