基礎施工士(登録基礎ぐい工事試験)
基礎施工士(登録基礎ぐい工事試験)とは?
基礎施工士(登録基礎ぐい工事試験)とは、建設工事において極めて重要な専門分野である基礎工事のうち、場所打ちコンクリート杭工事に従事する技術者の技能を認定する資格です。資格の有効期限は5年で、更新講習会を受講しないと資格が失効するため、再取得する必要があります。
なお、この試験に合格された方は「主任技術者」(建設業法施行規則第7条の3第1号又は第2号に掲げる者と同等以上の者)として認定されるとともに、経営事項審査の技術力評価(Z点)のうち技術職員の項目において2点として評価されることとなりました。
今までの資格は令和12年度(新資格発足より15年間)まで有効です。
その他情報
難易度は? | : | ★★☆☆☆(やや易しい)。 合格率は30〜40%程度 |
就職は? | : | 建築業界。良質な工事を円滑かつ安全に施工する技士の需要は高く、就・転職に有利です。 |
仕事内容は? | : | コンクリート杭を打つための計画および土質の調査のほか工事を安全に進める指導および監督を行います。 |
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資 格 概 要
受験資格
- 大学の指定学科※(2)を卒業後、実務経験1年6ヶ月以上の者。
- 大学卒業後、実務経験※(1)が2年6ヶ月以上の者。
- 短大、高専の指定学科※(2)を卒業後、実務経験※(1)が2年6ヶ月以上の者。
- 短大、高専のを卒業後、実務経験※(1)が3年6ヶ月以上の者。
- 高校の指定学科※(2)を卒業後、実務経験※(1)が3年6ヶ月以上の者。
- 高校を卒業後、実務経験※(1)が5年6ヶ月以上の者。
- 中学卒業後、実務経験※(1)が8年以上の者。
※
- (1) 実務経験年数:基礎工事に関する経験のすべてをいいます。上記経験年数の計算は試験当日での年数とします。
- (2) 指定学科:土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、海洋土木を含む)、建築工学、機械工学、都市工学、建設工学、建設基礎工学、電気工学、地学、地質学、資源工学、衛生工学、交通工学、安全工学、環境保全工学、計測工学などの理工系学科
試験内容
四肢択一式(68問)及び記述式問題(2問)。
- ① 設計
- ② 地盤
- ③ 労働安全衛生法
- ④ 環境法令(騒音、振動など)
- ⑤ 主材料
- ⑥ 施工など
択一式問題と、場所打ちコンクリート杭工事・既製コンクリート杭工事の経験を主とした記述式問題とでなっています。
合格基準
択一式、記述式とも実施回により多少異なりますが、おおよそ以下のとおりで合格となります。
※
四者択一式問題は各項目(基本問題、各施工問題)ごとに足切りがあり、全体として6割程度とします。
□新規受験者
※択一式
- 基本問題:24点中、12点以上
- 施工問題:(場所打ちコンクリート抗):22点中、11点以上
- 施工問題:(既成打ちコンクリート抗):22点中、11点以上
- 択一式合計:68点中、40点以上(6割程度以上)
※記述式問題
- 24点中、6割程度以上
□既資格取得者
※択一式
- 基本問題::4点中、2点以上
- 施工問題:(施工問題/場所打ちコンクリート抗、既成打ちコンクリート抗):22点中、11点以上
- 択一式合計:26点中:16点以上
※記述式問題
- 9点中、6割程度以上
願書申込み受付期間
9月上旬〜10月上旬頃まで
試験日程
11月上旬頃
受験地
札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
受験料(税込み)
□新規受験者
20,900円
□既資格取得者
20,900円
合格発表日
試験日から2ヶ月以内。
合格後送付される携帯用認定証発行申請書に、所定の期間内に必要事項を記入の上、登録申請料(6,100円)を振込し、協会本部事務局に返送する必要があります。(特別な理由のない限り、手続きのない者は認定証が発行できなくなり無資格者となります。)
合格後の更新について
資格の有効期限は5年です。資格の更新は、有効期限終了年度に開催される更新講習会の受講する必要があります。(新資格の更新講習は令和2年度から実施)
更新講習会を受講しなかったときは、「基礎施工士」の資格は失効し、再度、本資格を取得するためには、新たに受験しなおす必要があります。
平成26年までに取得した基礎施工しに関しては、資格発足より15年間(令和12年度まで)有効となりますが、平成28年度より15年間で新資格を取得しなければ、現行の「基礎施工士」資格は失効となります。平成28年〜令和12年の15年間新資格への移行試験が行われます。
新「基礎施工士」検定試験について(pdf)
受験申込・問合せ
- 一般社団法人 日本基礎建設協会 本部事務局 03-6661-0128
- 一般社団法人 日本基礎建設協会 中部支部 052-228-8201
- 一般社団法人 日本基礎建設協会 関西支部 06-6452-5752
- 一般社団法人 日本基礎建設協会 中国支部 082-247-2541
- 一般社団法人 日本基礎建設協会 九州支部 092-451-2274
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