ビジネス会計検定試験
ビジネス会計検定試験とは?
財務諸表に関する会計基準、諸法令、構造などの知識や分析を通して、財務諸表が表現する企業の財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況などを判断できる能力を問う試験です。
その他情報
難易度は? | : | ★★☆☆☆(やや易しい)。 簿記検定よりも少し易しめ。 近年合格率は、 1級:26.4% 2級:44.6% 3級:70.9%ほど。 |
就職は? | : | お金の流れ、経営状態、情報分析など会計情報に関する知識・スキルは社会的に求められているので、就職には有効。但し履歴書に書くには最低2級以上欲しいところ。 |
仕事内容は? | : | 経理財務に関わる各部署との連絡・報告・共有など 月次・半期決算に伴う業務や入出金管理、ファイナンス・コンサルティング、資産運用・管理などを行います。 |
資 格 概 要
受験資格
制限なし
試験内容
●1級(マークシート・論述式/2時間30分)
□会計情報に関する総合的な知識
- ① ディスクロージャー
- ディスクロージャーとは
- 会社法上のディスクロージャー
- 金融商品取引法上のディスクロージャー
- 証券取引所が求めるディスクロージャー
- 任意開示
- ディスクロージャーの電子化
- ② 財務諸表と計算書類
- 財務諸表と計算書類の体系
- 連結損益計算書・連結包括利益計算書・連結貸借対照表・連結キャッシュ・フロー計算書
- 連結株主資本等変動計算書の内容
- ③ 財務諸表項目の要点
- 金融商品
- 棚卸資産
- 固定資産と減損
- 繰延資産と研究開発費
- 引当金と退職給付
- 純資産
- 外貨換算
- リース会計
- 税効果
- 会計上の変更および誤謬の訂正
- 連結財務諸表注記と連結附属明細表
- セグメント情報
- 企業結合・事業分離
- ④ 財務諸表の作成原理
- 概念フレームワーク
- 会計基準
- 内部統制
□財務諸表を含む会計情報のより高度な分析
- ① 財務諸表分析
- 分析の視点と方法
- 収益性の分析
- 生産性の分析
- 安全性の分析
- 不確実性の分析
- 成長性の分析
- ② 企業価値分析
- 企業価値評価のフレームワーク
- 割引キャッシュ・フロー法による企業価値評価
- 資本コストの概念
- エコノミック・プロフィット法による企業価値評価
- 乗数アプローチによる企業評価
- これからの企業価値評価
●2級(マークシート/2時間)
□財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
- ① 会計の意義と制度
- ② 連結財務諸表の構造と読み方
□財務諸表の基本的な分析
- ① 基本分析
- ② 安全性の分析
- ③ 収益性の分析
- ④ キャッシュ・フローの分析
- ⑤ 連単倍率
- ⑥ 損益分岐点分析
- ⑦ 1株当たり分析
- ⑧ 1人当たり分析
●3級(マークシート/2時間)
□財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
- ① 財務諸表とは
- ② 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方
□財務諸表の基本的な分析
- ① 基本分析
- ② 成長率および伸び率の分析
- ③ 安全性の分析
- ④ 収益性の分析
- ⑤ 1株当たり分析
- ⑥ 1人当たり分析
合格基準
●1級
以下の条件全て満たすことで合格となります。
- 論述式:50点以上。
- 全体で200点満点中、140点以上
不合格者のうち、120点以上得点した受験者を「準1級」として認定します。
●2級、3級
100点満点中、70点以上で合格となります。
身体上の障害等に係る特別措置について
お身体に障がいがある方など、受験に際して特別な配慮が必要な場合は、必ず事前にメールフォームから連絡し、送付された申請書に加え、証明書類を添付し返送します。
願書申込み受付期間
●1級
- ① 1月上旬〜下旬頃まで
●2級・3級
- ① 1月上旬〜下旬頃まで
- ② 8月下旬〜9月上旬頃まで
試験日程
●1級
- ① 3月上旬頃(年1回)
●2級・3級
- ① 3月上旬頃
- ② 10月中旬頃(年2回)
受験地
札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡
受験料(税込み)
●1級・・・・11,550円
●2級・・・・7,480円
●3級・・・・4,950円
合格発表日
●1級
- ① 5月上旬頃
●2級・3級
- ① 4月中旬頃
- ② 11月中旬頃
受験申込・問合せ
大阪商工会議所 ビジネス会計検定試験センター 06-6944-6295