民間資格 校正技能検定

校正技能検定とは?

新聞や雑誌、書籍といった出版物などの原稿と校正紙を引き合わせ、誤字や脱字などが無いかをチェックする校正者に必要な知識・技能を認定する資格です。

その他情報

難易度は? ★★☆☆☆(やや易しい)。
近年合格率は、
上級:32.6%
中級:35.4%ほど。
就職は? 社外校正者の採用の際に目安のひとつにしている出版社もありますが、稼げるようになるまでが大変です。
仕事内容は? 誤字脱字、カタカナや漢字の表記、書体やレイアウトのチェックなどを行う。

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 資 格 概 要

受験資格

●上級

  1. 中級の有資格者

●中級

  1. 校正に関し、日本エディタースクールの所定のコースを修了した者
  2. 校正に関し、各種機関で一定の実技訓練を受けた者、もしくは実務経験のある者
  3. 前各項規程に準ずる者として校正技能検定委員会において認定した者

●初級

各教育機関(現在:大手前大学,実践女子短期大学,日本エディタースクール)において、指定単位科目を修得した方を認定


試験内容

●上級

□実技試験

実技T(6項/90分)

  • ① 初校原稿引合せ・縦組
  • ② 原稿指定付き手書き原稿(またはPCのハードコピー)を印刷所で文字入力、コンピュータ組版し初校校正刷を出力.原稿と初校校正刷の引合せ作業
  • ③ 本文、見出し、柱、ノンブル、ルビ、引用文、注、表組、写真、図版、キャプション
    (表記は一部、歴史的仮名づかい、旧字体を使用することがある)

実技U(6項/90分)

  • ① 初校原稿引合せ・横組
  • ② 原稿指定付きPCのハードコピー(または手書き原稿)を印刷所で文字入力、コンピュータ組版し初校校正刷を出力.原稿と初校校正刷の引合せ作業
  • ③ 本文、見出し、柱、ノンブル、ルビ、引用文、注、単位記号、数式、化学式、欧文、表組、写真、図版、キャプション
    (表記は一部、歴史的仮名づかい、旧字体を使用することがある)

実技V(12項/90分)

  • ① 再校赤字引合せ・素読み・縦組
  • ② 赤字入り初校校正刷と再校校正刷の引合せと素読み本文、見出し、柱、ノンブル、ルビ、引用文、注、表組、写真、図版、キャプション
    (表記は一部、歴史的仮名づかい、旧字体を使用することがある)

□学科試験(○×式および筆答式/50分)

1.校正作業に必要な知識

  • ① 編集・製作に関する基本知識
  • 本の一般的知識
  • 印刷文字・記号についての知識
  • 比較的複雑な組版の原稿指定に関する知識
  • 縦組の組方原則
  • 横組の組方原則など
  • ② 校正作業に関する知識
  • 校正用語・作業に関する知識など

2.用字・用語に関する知識

  • ① 漢字に関する知識
  • 字種・字体に関する知識
  • 漢字の読み書き
  • 同訓・同音異義語
  • 誤りやすい漢字
  • 送り仮名に関する知識など
  • ② 仮名づかいに関する知識
  • 現代仮名づかいに関する知識
  • 歴史的仮名づかいに関する知識など
  • ③ その他:欧字・記号に関する知識など<

3.一般的知識


●中級

□実技試験

実技T(6項/90分)

  • ① 縦組原稿引合せ
  • ② 原稿指定付き手書き原稿(またはPCのハードコピー)を印刷会社で文字入力、組版し初校校正刷りを出力。作業条件にのっとり原稿と初校校正刷りの引き合わせ作業

実技U(4項/60分)

  • ① 横組原稿引合せ
  • ② 原稿指定付きPCのハードコピー(または手書き原稿)を印刷会社で文字入力、組版し初校校正刷りを出力。原稿と初校校正刷りの引き合わせ作業

実技V(6項/60分)

  • ① 縦組データ入稿の赤字確認と通読
  • ② 指定付きPCのハードコピー(原稿整理の赤字を含む)とCD-Rを印刷会社に入稿。印刷会社でCD-Rの文字情報を原稿の赤字にそって修正、組版し初校校正刷りを出力
  • ③ PCのハードコピー(原稿整理の赤字を含む)と初校校正刷りの引き合わせと通読作業
□学科試験(○×式/50分)

1.校正作業に必要な知識

  • ① 編集・製作に関する基本知識
  • 本の一般的知識
  • 印刷文字・記号についての知識
  • 比較的単純な組版の原稿指定に関する知識
  • 縦組の組方原則等
  • ② 校正作業に関する知識

2.用字用語に関する知識

  • ① 漢字に関する知識
  • 字種・字体に関する知識
  • 漢字の読み書き
  • 同訓・同音異義語
  • 誤りやすい漢字
  • 送り仮名に関する知識等
  • ② 仮名づかいに関する知識
  • 現代仮名遣いに関する知識等

3一般的知識


●初級

下記指定単位科目を修了すると認定されます。

  • ① 編集者養成総合科(中級対応)
  • ② 校正者養成専門コース(上・中級対応)
  • ③ 総合コース(上・中級対応)
  • ④ 校正コース(上・中級対応)
  • ⑤ 校正教室(上・中級対応)
  • ⑥ 校正コース(通信/上・中級対応)
  • ⑦ 校正フレックスコース(中級対応)

合格基準

●上級

実技試験(3題)と学科試験で一定の基準に達した場合合格となります。


●中級

実技試験(3題)と学科試験が一定の基準(おおよそ85点以上)に達した場合合格となります。

実技試験のみの合格者は「準中級」として認定されます。
(準中級認定者は一定期間内に学科試験を受験し、基準に達すれば中級合格となります。)


免除(科目等)について

●中級

実技試験のみの合格者は、その後2回の試験に限り、申請により実技試験が免除されます。


願書申込み受付期間

●上級

  • ① 1月下旬〜3月下旬頃まで

●中級

  • ② 9月下旬〜11月下旬頃まで
  • ③ 5月下旬〜7月下旬頃まで

試験日程

●上級

  • ① 4月上旬頃(年1回)

●中級

  • ① 12月上旬頃
  • ② 8月上旬頃(年2回)

受験地

東京、大阪


受験料(税込み)

●上級・・・・9,900円

●中級・・・・8,800円

●準中級・・・・3,300円


合格発表日

実施先までお問い合わせ下さい。


受験申込・問合せ

日本エディタースクール 03-5577-3096


ホームページ

日本エディタースクール


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