鉄骨製作管理技術者
鉄骨製作管理技術者とは?
鉄骨製作管理技術者とは、鉄骨加工業務において、設計図書を受領した後の製作計画の立案から、鋼材の加工、組立て、溶接、塗装、発送及び現場における製品引き渡しまで必要な専門知識・基礎知識及び対応能力を認定する資格です。合格後、登録を行う必要があり、登録しなければ、「鉄骨製作管理技術者」資格は取得出来ません。資格の有効期限は登録された日から5年間で、更新するには、有効期間満了の前1年以内に、更新講習を修了し、更新登録をする必要があります。
その他情報
難易度は? | : | ★★☆☆☆(やや易しい)。 近年合格率は、 1級:66.2% 2級:68.4%ほど。 |
就職先は? | : | 鉄骨制作、金属加工会社など。建築物や公共物において使用される鉄骨の製作・管理を一手に引き受ける技術者のニーズは高く、これからもその傾向が続くと思われます。 |
仕事内容は? | : | 製作計画の立案から鋼材の加工、組立て、溶接、塗装、発送及び現場における製品引き渡しまでの一貫した進捗管理を行います。 |
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資 格 概 要
受験資格
●1級
- 大学の指定学科卒業後、実務経験1年以上の者。(指定学科以外は3年以上)
- 短大、高専の指定学科卒業後、実務経験3年以上の者。
(指定学科以外は5年以上) - 修業年限2年以上の専修学校の専門課程後、実務経験3年以上の者。
- 高校の指定学科卒業後、実務経験5年以上の者。(指定学科以外は7年以上)
- 鉄骨製作管理技術者2級取得後、実務経験3年以上の者。
- 実務経験10年以上の者。
- 一級建築士の有資格者
- 技術士(建設部門)の有資格者
- 溶接管理技術者認定基準(WES8103)1級以上の有資格者
●2級
- 大学の指定学科卒業後、実務経験1年以上の者。(指定学科以外は2年以上)
- 短大、高専の指定学科卒業後、実務経験1年以上の者。(指定学科以外は2年以上)
- 修業年限2年以上の専修学校の専門課程後、実務経験1年以上の者。
- 高校の指定学科卒業後、実務経験2年以上の者。(指定学科以外は3年以上)
- 実務経験5年以上の者。
- 2級建築士以上の有資格者。
- 溶接管理技術者認定基準(WES8103)2級以上の有資格者
※実務経験とは。
- 鋼構造物を製作する企業、事業所等における建築鉄骨の設計・工程管理・品質管理・施工管理
- 建設会社、設計事務所等での鉄骨建築物の設計・工事管理・施工管理
- 官公庁における建築行政、営繕
- 大学、研究所等における建築に関する研究・教育等
※指定学科とは。
- ① 建設系
- ② 金属材料系
- ③ 機械系
- ④ 電気系
- ⑤ その他の機構が認めるもの
- 社会工学科
- 環境工芸科
- 住居学科
- デザイン科
- システム工学科(建築コース)
- 衛生工学科 等
試験内容
●1級(原則択一形式:50問/2時間)
□鉄骨構造
- ① 構造力学の概要
- ② 構造設計の概要
- ③ 接合部及び接合方法
- ④ 引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の種類、諸性質
□鉄骨加工
- ① 製作計画 工程管理
- ② 工作図作成
- ③ 引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の加工、溶接技術、溶接施工及び施工管理
- ④ 高力ボルト工作
- ⑤ 防錆塗装
□品質管理
- ① 品質マネジメントと品質管理の基礎(統計的処理を含む)
- ② 書類検査
- ③ 材料検査
- ④ 製作工程間検査
- ⑤ 製品検査
- ⑥ 溶接部検査
- ⑦ 非破壊検査
□安全管理
- ① 労働安全衛生法概要
- ② 重量物の取扱
- ③ 輸送管理の基礎
□建築法規
- ① 建築基準法概要
- ② 構造関係法規概要
●2級(原則択一形式:50問/2時間)
□鉄骨構造
- ① 接合部及び接合方法
- ② 引張強さ490N級までの鋼材で板厚40mm程度以下の種類、諸性質
□鉄骨加工
- ① 製作計画 工程管理
- ② 工作図作成
- ③ 引張強さ490N級までの鋼材で板厚40mm程度以下の加工、溶接技術、溶接施工及び施工管理
- ④ 高力ボルト工作
- ⑤ 防錆塗装
□品質管理
- ① 品質マネジメントと品質管理の基礎
- ② 書類検査
- ③ 材料検査
- ④ 製作工程間検査
- ⑤ 製品検査
- ⑥ 溶接部検査
- ⑦ 非破壊検査
□安全管理
- ① 労働安全衛生法概要
- ② 重量物の取扱
- ③ 輸送管理の基礎
□建築法規
- ① 建築基準法概要
- ② 構造関係法規概要
願書申込み受付期間
6月上旬〜7月下旬頃まで
試験日程
10月下旬頃
受験地
札幌、仙台、東京、石川、名古屋、大阪、広島、香川、福岡
受験料(税込み)
14,300円
登録料:6,600円(1級、2級とも)
登録の有効期限は5年間です。
※登録しない場合、「鉄骨製作管理技術者」資格は取得出来ません。
合格発表日
11月下旬頃
合格後の更新について
鉄骨製作管理技術者の有効期間は5年間です。
1回目、2回目の更新については、有効期間満了の前年5月中旬頃に郵送される更新講習と修了考査(2回目は更新講習と論文)に合格する必要があります。
実施場所:東京、大阪、名古屋、福岡
更新費用:26,400円(受講料:19,800円+登録料:6,600円/税込み)
3回目以降は、更新講習(午前の部のみ)を受講するか、更新書類審査(要鉄骨工事に係る職務経歴)に合格する必要があります。
更新費用:12,100円(書類審査料:5,500円+登録料:6,600円)
受験申込・問合せ
一般社団法人 鉄骨技術者教育センター 03-6661-2255
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