ダム管理主任技術者
ダム管理主任技術者とは?
水力発電やかんがい用水などのために河川区域にダム(長さ15メートル以上)において、ダムの維持管理や操作を行うダム管理の専門家です。
その他情報
難易度は? | : | ダム管理技士試験:★★☆☆☆(やや易しい)。 ダム管理主任技術者研修:★☆☆☆☆(やさしい)。 ダム管理技士試験の近年合格率は、 学科:78.2% 実技:97.2%ほど。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
就職先は? | : | 電力会社、河川管理会社など。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仕事内容は? | : | 水力発電やかんがい用水などのためのダム施設等において、ダムおよび貯水池の維持操作その他管理に関する全般的な仕事を行います。 |
関連書籍はこちら [PR] |
資 格 概 要
受検資格・受講資格
●ダム管理技士試験
受験資格者の年齢は、満21才から65才までの者で、以下に該当する者。
- 大学・短期大学高等専門学校の土木工学に関する課程を修めて卒業した者で、2年以上の実務経験者。(その他の課程の者は、3年以上の実務経験者)
- 高等学校の土木工学に関する課程を修めて卒業した者で、3年以上の実務経験者。(その他の課程の者は、4年以上の実務経験者)
- 8年以上(うち、ダム管理業務が3年以上)の実務経験者
実務経験「ダム又は河川の管理」は以下の業務を指します。
- 河川及びダムの管理
- 河川・砂防及びダムの設計・工事・監督
- 河川・砂防及びダムの計画・調査
※
次に該当する者は受験することができません。
1年以上の懲役又は禁錮の刑に処せられその刑を終り、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者。
●ダム管理主任技術者研修
ダム又は河川の管理業務に従事する職員
受講経費の助成制度がある道県(政令市を除いた市町村職員の受講が対象となります。)
北海道・ 青森・岩手・栃木・群馬・神奈川・新潟・富山・山梨・岐阜・静岡・奈良・和歌山・岡山・山口・徳島・高知・熊本・大分・宮崎の20道県。詳細は、各道県の市町村振興協会・こうち人づくり広域連合にお問い合わせください。
次に該当する者は受験することができません。
- 1年以上の懲役又は禁錮の刑に処せられその刑を終り、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者。
受検内容・受講内容
●ダム管理技士試験
□学科(1日間)
- ① ダムに関する法律制度に関する事項
- ② ダム及びその附帯設備並びにダムを操作するために必要な機械、器具等に関する事項
- ③ ダム貯水池における水質汚濁、地すべり、堆砂等に対する対策に関する事項
- ④ ダムを操作するために必要な気象及び水象に関する情報の収集及び解析並びにダムの操作に関する事項
□実技(3日間)
- ① ダム管理用シミュレータによる洪水時等のダム操作
- ② 管理に必要な予測計算
- ③ 判断力等
●ダム管理主任技術者研修(5日間)
□学科
1日目
- ① ダムの水理構造物の機能の概要と維持管理・点検及び堆砂
- ② ダムの構造の概要と安全管理、維持管理・点検
- ③ 特別講話
- ④ グループ討議及び共同学習
2日目
- ① ダム管理法規
- ② ダム管理業務諸規程及びダム操作の基本並びに維持管理・点検について
- ③ 貯水池の管理(水質)
- ④ グループ討議及び共同学習
3日目
- ① 水文観測及び流出予測
- ② 貯水池の管理(地すべり)
- ③ 機械設備の概要と維持管理・点検整備について
- ④ 電気通信設備の概要と維持管理・点検整備について
- ⑤ グループ討議及び共同学習
4日目
- ① 危機管理について
- ② 気象情報とその利用
- ③ 質疑応答(洪水時のダム管理)
- ④ 共同学習
5日目
- ① 効果測定
- ② 実技訓練の説明
□実技訓練教科(3日間)
1日目
- ① ダム操作のシミュレータで実技訓練
2日目
- ① ダム操作のシミュレータを使い実技効果測定
- ② ダム操作のシミュレータを使い実技効果測定
3日目
- ① ダム操作のシミュレータを使い実技効果測定
合格基準
●ダム管理技士試験
学科:満点中、70%以上の得点率で合格となります。
実技:満点中、70%以上の得点率で合格となります。
免除(科目等)について
●ダム管理技士試験
当該年度の学科試験に合格し、実技試験に不合格となった者は、申請により次年度に限り学科試験が免除となります。
免除(科目等)について
前年度の学科試験に合格した者は、翌年に限り学科試験が免除されます。
願書申込み受付期間
●ダム管理技士試験
□学科
4月上旬〜5月中旬頃まで
8月下旬〜9月中旬頃まで
●ダム管理主任技術者研修
〜3月下旬頃まで
受検日程・受講日程
●ダム管理技士試験
□学科
7月下旬頃
□実技
10月上旬〜12月上旬頃 (受験者3名の班編成で、各班毎に3日間実施。)
●ダム管理主任技術者研修
□学科
4月中旬〜下旬頃の5日間
□実技訓練教科
5月上旬頃から7月下旬頃までの各3日間
受検・受講地
●ダム管理技士試験
□学科
東京都文京区 一般財団法人 全水道会館
□実技
東京都小平市 一般財団法人全国建設研修センター 3号館
●ダム管理主任技術者研修
一般社団法人 全国建設研修センター 研修会館(東京都小平市)
受検料・受講料(税込み)
●ダム管理技士試験
□学科
10,000円
□実技
47,000円
●ダム管理主任技術者研修
□学科・・・102,000円
□実技訓練教科・・・78,000円
合格発表日
●ダム管理技士試験
□学科・・・8月下旬〜9月上旬頃
□実技・・・12月下旬頃
●ダム管理主任技術者研修
10月下旬頃
認定された方はダム管理技士の登録をする事ができます(任意登録)。
登録料:10,000円
合格後の更新について
ダム管理技士の登録有効期間は5年間です。
登録を更新するには、5年ごとに所定の登録更新講習会を受講する必要があります。
●登録更新料:15,000円
また、ダム管理技士の資格は満70歳に達する年度の年度末をもって消滅します。
受講申込・問合せ
●ダム管理技士試験
一般財団法人 水源地環境センター 試験担当 03-3263-9923
●ダム管理主任技術者研修
一般財団法人全国建設研修センター 042-324-5315(代)
ホームページ
参考書・問題集
関連書籍はこちら [PR]