職業訓練指導員
職業訓練指導員とは?
職業能力開発促進法に規定された公の職業能力開発施設等で、実技や専門学科を教える場合に訓練指導を担当する人のことです。愛称・キャッチコピーは「テクノインストラクター 〜技で未来を切り開く〜」です。
職業訓練指導員を取得することにより以下の特典があります。
- その職種について技能検定(1級・2級・3級・単一等級)を受検する場合に学科試験が免除されます。
- 免許取得後1年の実務経験で1級の技能検定が受検する事ができます。
- 労働安全衛生法に基づく資格を取得する場合,該当職種について試験(講習)の全部又は一部が免除されます。
- 自動車整備科の合格者は、自動車整備士技能検定規則による2級又は3級の技能検定を受検する場合に,学科試験(保安基準その他自動車整備に関する法規の科目を除く)及び実技試験の全部が免除されます。
その他情報
難易度は? | : | ★☆☆☆☆(やさしい)。 合格率は講習:90%以上。都道府県により難易度が異なりますが、受験での合格率は30〜50%ほど。都市部では電子科が人気あります。 |
仕事内容は? | : | 技術専門校などの公共の職業能力開発施設や民間の認定職業訓練施設で職業訓練の指導にあたります。近年職業訓練指導員は全国的な人手不足と言うことで、厚労省としても、安定的な指導員の確保に向けて取り組んでいるとのことです。 職業訓練指導員の採用情報や魅力等はこちらをご覧下さい |
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資 格 概 要
受講資格
●試験
- 職業能力開発促進法による職業訓練の修了者で一定の実務経験を持つ者。
- 高校・短大・大学を卒業後、それぞれ一定の実務経験をもつ者。
- 厚生労働大臣指定の専修・各種学校修了後一定の実務経験をもつ者。など
●講習
- 技能検定1級・単一等級合格者
- 高校・短大・大学などで免許職種に関する学科を履修し、一定の実務経験をもつ者。
- 職業能力開発促進法による職業訓練の修了者で一定の実務経験を持つ者。など
※以下のいずれかに該当する方は,申請(随時)により,職業訓練指導員免許が交付されます。
- ① 職業能力開発総合大学校卒業者。
- 長期養成課程の指導員養成訓練を修了した者。
- 短期養成課程の指導員養成訓練を修了した以下(1)〜(3)に該当する者。
- (1) 専門課程の高度職業訓練指導員に関し適切に指導することができる能力を有すると職業能力開発総合大学校の長が認める者 。
- (2) 48時間講習受講資格者において,職業能力開発総合大学校の長が定める科目を履修した者。
- (3) 職業訓練指導員試験(学科及び実技試験)に合格した者と同等以上の能力を有すると職業能力開発総合大学校の長が認める者。
- 大学等で免許職種に関する学科を履修し,高等学校の教員の普通免許状を有する者
- ② 職業能力開発総合大学校卒業者。(高等学校の教員の免許状は以下の教科に限ります。)
- 看護
- 看護実習
- 家庭
- 家庭実習
- 情報
- 情報実習
- 農業
- 農業実習
- 工業
- 工業実習
- 商業
- 商業実習
- 水産
- 水産実習
- 福祉
- 福祉実習
大学等とは大学又は高等専門学校に限ります。但し,通信課程は含みません。
受講内容
●試験
□理容科、美容科以外の免除職種
- ① 学科試験
- 職業訓練原理
- 教科指導法
- 訓練生の心理
- 生活指導
- 職業能力開発関係法規
□理容科
- ① 学科試験
- 職業訓練原理
- 教科指導法
- 訓練生の心理
- 生活指導
- 職業能力開発関係法規
- ② 学科試験(系基礎学科)
- 理容・美容技術概論(器具取扱い 基礎技術)
- 衛生管理(公衆衛生 環境衛生 感染症 衛生管理技術)
- 保健(人体(頭部・顔部・頸部)の構造や機能 皮膚や皮膚付属器官の構造・機能・保健衛生・疾患)
- 香粧品化学
- 運営管理(経営・労務管理 接客法)
- 安全衛生(産業安全 労働衛生 労働災害 関係法規)
- ③ 学科試験(専攻学科)
- 理容理論(文化論 理容技術理論 関係法規・制度)
- ④ 実技試験
□美容科
- ① 学科試験(指導方法)
- ② 学科試験(系基礎学科)
- 理容・美容技術概論(器具取扱い 基礎技術)
- 衛生管理(公衆衛生 環境衛生 感染症 衛生管理技術)
- 保健(人体(頭部・顔部・頸部)の構造や機能 皮膚や皮膚付属器官の構造・機能・保健衛生・疾患)
- 香粧品化学
- 運営管理(経営・労務管理 接客法)
- 安全衛生(産業安全 労働衛生 労働災害 関係法規)
- ③ 学科試験(専攻学科)
- ・美容理論(文化論 美容技術理論 関係法規・制度)
- ④ 実技試験
●講習・・・・6日間/48時間(1日8時間)
- ① 職業訓練原理(4時間)
- 職業訓練の沿革
- 意義
- 目的
- 職業訓練の担当者等
- ② 教科指導法(16時間)
- 訓練実施計画
- 指導の準備
- 指導の進め方
- 教材の活用
- 訓練評価等
- ③ 労働安全衛生(2時間)
- 安全管理
- 安全の確保
- 衛生管理
- 衛生と作業環境等
- ④ 訓練生の心理(4時間)
- 訓練生の選抜
- 訓練生の特質の理解
- 技能の習得等
- ⑤ 生活指導(4時間)
- 生活指導の分野
- 生活指導の方法等
- ⑥ 関連法規(6時間)
- 職業能力開発促進法
- 職業安定関係法
- 労働基準関係法等
- ⑦ 事例研究(10時間)
- 作業分解
- 指導案
- 訓練実施計画
- 指導記録等の事例研究等
- ⑧ 確認テスト(2時間)
所有する資格によって実技試験、学科試験のうち関連学科の両方、または、どちらかが免除されます。
合格基準
実技試験:60%以上の得点率で合格となります。
学科試験:指導方法について60%以上の得点率で合格となります。
免除(科目等)について
@、Aに該当する者は申請により、職業訓練指導員免許を受けることができます。
- ① 職業能力開発総合大学校等卒業者で以下に該当する者。
- (1) 長期課程の指導員訓練を修了した者
- (2) 専門課程の指導員訓練を修了した者
- ② 大学等で免許職種に関する科目を履修し、高等学校の教員の普通免許状を所持する者
※
普通免許状は、工業、工業実習、農業、農業実習、水産、水産実習、商業、商業実習、家庭、家庭実習の教科の者に限ります。
その他、実務経験日数や学歴等により、【実技】【学科】の免除があります。
詳しくは、
受験資格と免除の範囲と
他の法令による受験資格及び免除の範囲
をご覧下さい。
願書申込み受付期間
年1回
各都道府県により異なります。詳しくは、問い合わせ先まで
受検日程、受講日程
年1回
各都道府県により異なります。詳しくは、問い合わせ先まで
受験地
全国各地
受検料
●受験料
□理容科、美容科以外の免除職種
3,100円
□理容科、美容科
実技試験及び学科試験(系基礎学科・専攻学科・指導方法):18,900円
実技試験のみ:15,800円
学科試験(系基礎学科・専攻学科・指導方法)のみ:3,100円
各都道府県により異なります。詳しくは、問い合わせ先まで
●受講料
15,000円〜22,000円
各都道府県により異なります。詳しくは、問い合わせ先まで
合格発表日
各都道府県により異なります。詳しくは、問い合わせ先まで
受講申込・問合せ
●試験・・・・各都道府県の労働主管部職業能力開発主管課
●講習・・・・各都道府県の職業能力開発協会
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