地すべり防止工事士
地すべり防止工事士とは?
地すべり防止工事士とは、斜面災害から日本の美しい国土とかけがえのない生命・財産を守る役割を担う国内唯一の国土交通大臣認定の資格で、深刻な土砂災害を引き起こす地すべりなどの斜面災害の予防・対策のために計画・調査・設計・施工管理など一貫した技術、知識を認定する資格です。
取得した場合、建設業許可に係る専任技術者となることができます。
その他情報
難易度は? | : | ★★★☆☆(普通)。 近年合格率は、 一次試験:32.2% 二次試験:91.0% 最終合格率:33.0%
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就職は? | : | 施工管理、土木設計事務所など。 地滑り防止工事は、軟弱地盤の改良工事より格段に難しく、特殊な技術です。 |
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仕事内容は? | : | 地盤改良工事や法面工事を中心とした、施工管理業務、斜面設計を中心とした砂防業務関連、地すべりの対策工設計、維持関連検討業務などを行ないます。 |
資 格 概 要
受験資格
地すべり防止工事等に関し5年以上の実務経験を有する者で、実務経験年数のうち1年以上の指導監督的実務経験を有する者。
ただし、以下のものは受検することができません。
- 成年被後見人又は被保佐人。
- 禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者。
試験内容
□一次試験(択一式)
- ① 地すべりに関する一般知識・関係法令・調査・計画・設計・施工・管理についての基礎的知識問題
- ② 地すべり防止工事を的確に施工するための関係法令・調査・計画・設計・施工・管理についての基礎的知識問題および体験記述
□二次試験
- ① 地すべりに関する体験記述(記述式 2,000 字程度)
合格基準
□一次試験
満点中、60%以上の得点で合格となります。
□二次試験
満点中、60%以上の得点で合格となります。
免除(科目等)について
- ① 一次試験に合格し、二次試験に不合格となった者で、次年度以降3年以内に受験する者は、一次試験のうち基礎的知識問題及び専門的知識問題が免除。
- ② 技術士試験のうち下記のいずれかの部門に合格した者は、一次試験のうち基礎的知識問題が免除
- 建設部門:選択科目が「土質及び基礎」「河川、砂防及び海岸・海洋」「道路」
- 農業部門:選択科目が「農業土木」又は「農業農村工学」
- 森林部門:選択科目が「森林土木」
- 応用理学部門:選択科目が「地質」「地球物理及び地球化学」
- 環境部門
願書申込み受付期間
□一次試験
4月上旬〜5月中旬頃まで
□二次試験
〜8月上旬頃まで
試験日程
□一次試験
6月中旬頃
□二次試験
9月上旬頃(受験地により、日程が異なります。)
受験地
□一次試験
札幌、仙台、東京、新潟、富山、金沢、長野、静岡、名古屋、神戸、岡山、高松、福岡
(受検年により変更になる可能性があります。)
□二次試験
福岡、神戸、東京
受験料(税込み)
□一次試験
12,300円
□二次試験
7,200円
合格発表日
□一次試験
7月下旬頃
□二次試験
11月上旬頃
合格後の更新について
地すべり防止工事士の有効期間は5年間です。
更新するためには、10月上旬〜下旬頃までに実施される技術講習を受講する必要があります。受講しなった場合、登録が無効になります。
講習は、以下の4講座から必修の@のほかに1講座以上受講する必要があります。
(AからCの任意講座は3講座受講することも可能です。)
- ① 必須講座「斜面対策工の点検、詳細調査と改修の計画・設計・施工計画の要点」(70分)
- ② 任意講座「急傾斜地崩壊対策に関する基礎知識」(60分)
- ③ 演題「地すべり対策におけるBIM/CIMの活用」(90分)
- ④ 演題「地震と土砂災害」(60分)
□一般
受講料:10,200円(税込)
登録料:10,200円(税込)(携帯用登録証カード作成料を含む)
計 20,400円(税込)
□マイスター登録申請者
受講料:無料
登録料:3,100円(税込)(携帯用登録証カード作成料を含む)
計 3,100円(税込)
受験申込・問合せ
一般社団法人 斜面防災対策技術協会 03-3438-0493