RCCM(シビルコンサルティングマネジャー)
RCCM(シビルコンサルティングマネジャー)とは?
RCCM(シビルコンサルティングマネジャー)とは、建設コンサルタント業界において管理者や技術士が不足しているニーズの中から創設された資格です。建設業界での技術資格認定であり、公共事業の調査・計画・設計に携わる建設コンサルタントの技術力の向上を図ることを目的とする資格です。
その他情報
難易度は? | : | ★★★★☆(やや難しい)。 近年合格率は、全体で34%。 河川、砂防及び海岸・海洋:33.8% 道路:31.6% 鋼構造及びコンクリート:35.4%。 |
就職は? | : | 建設コンサルタント、土木設計会社、その他、発注者支援やエンジニア派遣業等。RCCM試験に合格して5年の実務経験を積むことで、建設コンサルタントの技術管理者として認定されます。委託業務の管理技術者要件は、ほとんどの技術士またRCCMを指定されているため、技術士を取得できていない方RCCMの取得が事実上必須となっています。 |
仕事内容は? | : | 建設コンサルタント業務において必要な「管理技術者」・「照査技術者」として、技術管理者・技術士のもとで、街づくり、地域整備等に関する企画・調査・施工計画、施工設備及び積算・設計業務及びコンサルティング等を行います。 |
関連書籍はこちら [PR] |
資 格 概 要
受験資格
- 大学改革支援・学位授与機構による学位を授与者方にあっては、建設コンサルタント等業務について、修了後2年以上の実務経験を有する者。
- 学校教育法による大学院修了者(修士課程/博士課程前期)にあっては、建設コンサルタント等業務について、修了後5年以上の実務経験を有する者。なお、博士課程/博士課程後期の在学期間は実務経験とみなす。
- 同学校教育法による大学卒業者にあっては、建設コンサルタント等業務について、修了後7年以上の実務経験を有する者。
- 同学校教育法による短期大学もしくは高等専門学校卒業者に会っては、建設コンサルタント等業務について、修了後9年以上の実務経験を有する者。
- 同学校教育法による高等学校卒業者にあっては、建設コンサルタント等業務について、修了後11年以上の実務経験を有する者。
- 同学校教育法による中学校卒業者にあっては、建設コンサルタント等業務について、修了後14年以上の実務経験を有する者。
※
放送大学、夜間部に在学中の実務経験は実務経験年数に含めません。
建設会社や製造会社に勤務している方の実務経験については以下の通りとします。
- 建設事業の計画、調査、立案、助言及び建設工事の設計に従事した期間について、建設コンサルタント等業務の実務経験とみなします。
- 建設工事の監督業務に従事した期間については、「施工計画、施工設備及び積算」を専門とする部門として選択した場合のみ、建設コンサルタント等業務の実務経験とみなします。その他の部門を選択した場合は、建設コンサルタント等業務の実務経験とはみなしません。
試験内容
あらかじめ下記【専門技術部門 ①〜㉒ 】から選択した1つの部門について、『RCCM試験A』と『RCCM試験B』の二つの試験で実施されます。
受験を完了するためには両方の試験を受験する必要があります。
□RCCM 試験A
- (1) 受検する専門技術分野の業務経験(記述式)
- (2) 業務関連法制度、建設一般の知識、技術者倫理等(択一式)
□RCCM 試験B
- (3) 管理技術力(記述式)
- (4) 土木関連の基礎的共通技術知識(択一式)と選択した専門技術部門(①〜㉒)の専門技術知識(択一式)
●専門技術部門(以下から1つの部門をあらかじめ選択。)
- ① 河川、砂防及び海岸・海洋
- 治水利水計画、ダム、河川改修、河川構造物、河川砂防その他の河川に関する事項
- 地すべり防止に関する事項
- 急傾斜地崩壊防止に関する事項
- 海岸保全計画、海岸砂防、海岸砂防及び護岸その他の海岸・海洋に関する事項
- ② 港湾及び空港
- 港湾計画、外郭施設、係留施設、臨港交通施設、荷さばき施設、水域、浚渫その他の港湾に関する事項
- 空港計画、滑走路、誘導路その他の空港に関する事項
- ③ 電力土木
- 電源開発計画、ダム、水路構造物(水路、沈砂池、水槽、水圧管路、門扉等)、送変電施設、取放水施設、冷却水施設、洞道その他の電力土木に関する事項
- ④ 道路
- 道路計画、道路構築、道路構造物、道路付帯設備その他の道路に関する事項
- ⑤ 鉄道
- 鉄道計画、線路、鉄道構造物、停車場、モノレール鉄道、鋼索鉄道その他の鉄道に関する事項
- ⑥ 上水道及び工業用水道
- 上水道計画、工業用水道計画、取水、導水、送排水、浄水、水処理、さく井その他の上水道及び工業用水道に関する事項
- ⑦ 下水道
- 下水道計画、下水渠、下水処理、排水処理その他の下水道に関する事項
- ⑧ 農業土木
- かんがい排水、圃場整備、農村整備、農用地開発、干拓、農地保全その他の農業土木に関する事項
- ⑨ 森林土木
- 地山、林道、森林環境保全その他の森林土木に関する事項
- ⑩ 造園
- 都市及び地方計画で造園部門に関する事項
- ⑪ 都市計画及び地方計画
- 都市構成、土地利用、都市交通施設、公園緑地、区画整理その他の都市及び地方計画に関する事項
- ⑫ 地質
- 土木地質(線路、ダム、トンネル、基礎地盤等)鉱山地質、防災知識、水理地質、地熱及び温泉その他の応用地質に関する事項
- 物理探査、科学調査、試すいその他の探査技術に関する事項
- ⑬ 土質及び基礎
- 土質並びに土構造物及び基礎に関する事項
- ⑭ 鋼構造及びコンクリート
- 鉄骨構造、鉄筋コンクリート構造、コンクリート構造、セメント製品その他の鋼構造及びコンクリートに関する事項
- ⑮ トンネル
- トンネル計画、換気、潜函工法、シールド工法、沈埋工法その他のトンネルに関する事項
- ⑯ 施工計画、施工設備及び積算
- 施工計画、施工管理、施工設備、施工機械その他の施工に関する事項
- 施工方法、仮設計画及び工程計画に基づいた積算及び工事原価管理に関する事項
- ⑰ 建設環境
- 建設事業における自然環境及び生活環境の保全及び創出並びに環境影響評価に関する事項
- ⑱ 機械
- ポンプ、圧縮機、送風機その他の流動機械に関する事項
- 土木機械、コンクリート機械、舗装機械、作業船、削岩機、破砕機、コールカッタ、選炭記、クレーン、コンベヤ、エレベータ、フォークリフト、索道その他の建設、鉱山、荷役及び運搬機械に関する事項
- ⑲ 水産土木
- 漁場計画、漁港構造物、沿岸漁場計画、沿岸漁場構造物その他の水産土木に関する事項
- ⑳ 電気電子
- 道路、河川、下水道等の各事業における電気電子に関する調査、企画、立案、工事の設計、管理等に関する事項
- ㉑ 廃棄物
- 廃棄物医処理計画に関する調査、企画、立案、環境影響評価もしくは助言又は、廃棄物処理施設に関する工事の設計・処理その他の廃棄物医に関する事項
- ㉒ 建設情報
- 道路、河川、下水道等の各事業における情報システム・ネットワークシステムに関する調査、企画、立案、システム設計、管理などに関する事項
合格基準
それぞれの問題のいずれについても配点の50%以上を得点し、且つ総合点で60%以上で合格となります。
願書申込み受付期間
□受験申込期間
- ① 5月中旬〜6月中旬頃まで
□受験予約期間
- ① 7月中旬〜10月下旬頃まで
身体上の障害等に係る特別措置について
受験に際して合理的配慮の提供が必要な方は、試験の予約前に申請が必要です。申請前に申請手順をご確認の上で「配慮申請フォーム」より申請してください。
申請内容により申請から対応可否の確定までに最短で1週間〜最長で4週間ほどかかります。また、ご要望にお応えできない場合もございますので予めご了承下さい。
各会場の車椅子対応状況は「試験会場一覧・検索」よりご確認いただけます。
以下の物品の持込みについては、事前申請は不要です。試験日当日に、会場受付に持ち込み希望の旨をお申し出ください。Bluetoothなどの通信機能付き補聴器や電子機能付きの物品については、お持込みいただけません。
- 拡大鏡、ルーペ、補聴器、杖類
- 義手、義足、および、四肢・体幹の機能障害の軽減を目的として使用する補助器具
試験日程
- ① 9月上旬〜10月下旬頃までの受験者が指定した日(年3回)
受験地
47都道府県110都市のプロメトリック社の公認テストセンター
(開催日時は各会場の詳細をよりご確認ください。)
受験料(税込み)
クレジットカード:17,320円(コンビニエンスストア払いの場合は、17,620円)
合格発表日
- ① 3月上旬頃
RCCM資格試験合格者が「RCCM」を称して活動するためには、一般社団法人 建設コンサルタンツ協会に備えるRCCM登録簿に登録し、「登録証」の交付を受ける必要があります。 登録証の交付を受けるためには、「RCCM登録申請書」及びその他必要な書類を添付して、一般社団法人 建設コンサルタンツ協会会長宛に提出しなければなりません。
登録するためにはRCCM試験合格後、【RCCM登録更新講習】を受講する必要があります。
新規登録料(1部門につき):23,100円
以下に掲げる事項該当する者は、RCCMに登録することができません。
- ① 成年被後見人または被保佐人の登記がされている。
- ② 後見の登記の通知を受けている。
- ③ 禁固以上の刑に処せられ、その執行を終りまたは刑の執行を受けることがなくなった日から 2 年以上経過していない。
- ④ 第14条第1項第1号、第2号、第3号および第4号の後節規定によりRCCMの登録が抹消され、その抹消の日から2年を経過していない。
- ⑤ 登録前2年の間に、第14条第1項第5号の行為を行ったことがない者であること。(RCCMとしてふさわしくない以下の行為が判明したとき。以下参照)
- 虚偽又は不正の事実に基づいてRCCM資格試験を受験し、あるいは登録を受けた行為
- RCCMの信用を傷つけ、またはRCCMとして不名誉な行為
合格後の更新について
RCCM(シビルコンサルティングマネージャー)の登録有効期間は4年間です。更新するためには、登録の有効期間満了の日までに、【RCCM登録更新講習】を受講し、申請の際には所定のCPD単位※を取得していなければなりません。
- 更新講習会受講料:9,900円
RCCM登録合格後、4年以上経過した者または登録の有効期間を経過した者は、直近の【RCCM登録更新講習】を受講し、自主学習システムによる自主学習を修了し、所定のCPD単位※を取得する必要があります。
- 自主学習システム価格:4,950円
※
申請月の前月から直近4年間で100単位以上(複数部門登録申請される方は、1部門につき10単位加算してください)。
CPM単位についての詳しい情報はこちらをご覧下さい。
また、
令和3年4月1日以降、RCCM登録に必要なCPD単位は150単位/4年となり、
令和7年4月1日以降より、RCCM登録に必要なCPD単位は、当初規定どおり200単位/4年となります。
受験申込・問合せ
一般社団法人 建設コンサルタンツ協会 RCCM資格制度事務局 03-3221-8855
プロメトリック梶@03-6204-9728
ホームページ
参考書・問題集
関連書籍はこちら [PR]