赤外線建物診断技能師
赤外線建物診断技能師とは?
赤外線建物診断技能師とは、建物の外壁の浮き・剥離、雨漏りにおける外壁・内壁内の雨水の滞留状況を赤外線サーモグラフィーにより診断し、その後の改修箇所や改修方法等の適切なアドバイス・示唆をします。赤外線診断は、雨漏りに対し外壁・内壁内の雨水滞留状況を把握することができ、雨漏り再発を繰り返す依頼にも対応することが可能です。住宅のトラブル相談で一番件数の多いのが雨漏りです。リフォーム市場においても普遍的に需要が多い分野の資格です。
その他情報
難易度は? | : | ★★☆☆☆(やや易しい)。 近年合格率は研修受講者で90%程度。 研修を受けずに受験することも可能。また、平成24年4月より赤外線建物診断技能師の研修を受講すれば、建築士のCPDの単位(6単位)が取得できるようになりました。 |
勉強時間は? | : | 勉強時間は講習で7時間。講習を受講するのが資格取得の早道です。 |
就職は? | : | 大手ハウスメーカーの新築やリフォームを担当される方も多く取得しており、住まい関係、特にリフォーム、改修分野に携わる仕事を目指される方にとっては、アピールできる資格です。 |
仕事内容は? | : | 戸建・マンション等の雨漏りの原因・雨水の浸入ルートの特定等の診断、マンション大規模改修前の外壁の劣化状況の診断、特殊建築物の定期報告制度における外壁診断等において、専門的な知識と技術を用いて、お客様に適切なアドバイスを行ないます。一般社団法人街と暮らし環境再生機構が活動のサポートを行っています。 |
資 格 概 要
受験資格
制限無し
試験内容
30問/120分(主に選択式、一部記述式あり。)
- ① 日本における建築物と建物診断
- ② 赤外線診断調査の歴史と現状、応用例
- ③ 建築の基礎知識
- ④ 赤外線カメラを使用した赤外線診断手法
- ⑤ 赤外線カメラを使用した赤外線診断実務
- ⑥ 建築基準法改正に伴う特殊構築物定期報告の変更と注意点
- ⑦ 長期修繕計画について
- ⑧ 赤外線判断の進め方と注意点
※
上記@〜Gの詳細は下記の通りとなります。
□赤外線建物診断とは
- ① 赤外線建物診断の現状と実例
- ② 赤外線診断応用例
- ③ 赤外線建物診断技能師とは
□建築の基礎知識
- ① 工法・構造、建物の劣化と防水の基礎知識
- ② 建物の劣化と防水の基礎知識及び漏水診断のメカニズム
□建築基準法改正に伴う特殊建築物定期報告
□赤外線サーモグラフィを使用した赤外線診断手法
- ① 赤外線サーモグラフィの原理
- ② 赤外線調査における診断のメカニズム
- ③ 他の手法との比較、優位性
- ④ 赤外線調査の限界と今後の課題
□赤外線サーモグラフィを使用した赤外線建物診断実務
- ① 赤外線サーモグラフィー概要・利用方法
- ② 診断実務フロー:現地撮影〜画像解析・診断〜調査報告書作成
- ③ 事前調査・誤診の注意点
□赤外線診断の進め方と注意点
合格基準
満点中、7割以上の得点で合格となります。
願書申込み受付期間
各地、試験日の10日前まで
詳しくは実施団体HPをご覧下さい。
出願ページはこちら
試験日程
●赤外線建物診断技能師試験
会場により日程が異なります。
詳しくは団体HPをご覧下さい。
●赤外線建物診断技能師研修
年度により日程が変わります。詳しくはこちらをご確認下さい。
受験地
札幌、仙台、金沢、東京、名古屋、大阪、広島、高知、福岡、沖縄など
受験料(税込み)
●赤外線建物診断技能師試験受験料
13,000円
(1回目の試験に不合格の場合、2回目以降の受験料は、8,500円)
●赤外線建物診断技能師研修受講料(公式テキスト代、消費税込み)
30,800円
TERS会員ほか受講料割引制度あります。
- TERS正会員:赤外線建物診断技能師研修受講料 25,300円
- TERS一般員:赤外線建物診断技能師研修受講料 28,050円
その他詳細は、一般社団法人 街と暮らし環境再生機構 044-201-7411までお問い合わせ下さい。
合格発表日
●赤外線建物診断技能師試験
試験日より約2週間以内。
合格者は、認定料:3,000円(簡易書留配達の場合:3,400円)が別途必要になります。
合格後の更新について
赤外線建物診断技能師の有効期間は2年間です。
更新するためには、有効期限内に更新料6,000円(手渡し配達の場合:6,400円)を納付する必要があります。
受験申込・問合せ
一般財団法人 職業技能振興会 03-5545-5528
(試験対策研修)一般社団法人 街と暮らし環境再生機構 044-201-7411
ホームページ
一般財団法人 職業技能振興会
一般社団法人 街と暮らし環境再生機構