ビオトープ管理士
ビオトープ管理士とは?
地域の自然生態系を守り取り戻すビオトープ事業・自然再生事業を効果的に推進するために必要な、知識、技術、評価・応用能力を認定する資格です。
その他情報
難易度は? | : | ★★★★☆(やや難しい)。〜★★★☆☆(普通)。 合格率は1級:約31%、2級:約57%ほど。 |
就職は? | : | この資格だけでは就職は難しい。地方自治体の業務入札資格としても認定されており、建設業、環境配慮型住宅メーカー、造園業、製造業、材料メーカーなどにつとめる人の受験者が多いです。 |
仕事内容は? | : | 生態系へ影響等を考慮した都市環境整備、都市計画に携わる行政や景観設計を行います。 |
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資 格 概 要
受験資格
●1級
- 4年制大学卒業後、7年以上の実務経験を有する者
- 大学院(土木、造園、農業、生物関係に限る)を卒業後、5年以上の実務経験を有する者
- 短期大学・専門学校・高等専門学校卒業後、9年以上の実務経験を有する者
- 高等学校卒業後、11年以上の実務経験を有する者
- 中学校卒業後、14年以上の実務経験を有する者
- 技術士(建設、農業、林業、水産、環境の5部門に限る)の資格を取得後、4年以上の実務経験を有する者
- ビオトープ管理士2級取得後、7年以上の実務経験を有する者
- 1級土木施工管理技士・1級造園施工管理技士資格所有者で、実務経験4年以上。
- 2級土木施工管理技士及・2級造園施工管理技士資格所有者で実務経験7年以上。
- 実務経験14年以上の者。
実務経験とは、以下のものを指します。
- 地域計画の事業(都市計画や農村計画など)における、基本構想の策定、計画、設計、研究、分析、評価の実務、およびそれらに関する指導・監督
- 土木工事や造園工事の、現場設計、施工、研究、分析、評価の実務、およびそれらに関する指導・監督
- 野生生物の調査や環境改善など、自然環境の保護・保全、復元、創出に関する活動
- 上の3点に関する、教育機関での継続的な指導
- 上の3点に関する、環境NGOにおける継続的な活動
●2級
制限なし
試験内容
※各級ともビオトープ計画管理士、ビオトープ施工管理士の2つの部門があります。
●1級(ビオトープ計画管理士)(択一問題:50問/150分)
□共通科目(30問)
1.生態学(10問)
- ① 生態系の構成要素
- ② 機能
- ③ 生物と環境の間の相互作用等に関する事項
2.ビオトープ論(10問)
- ① ビオトープの理念
- ② 保護の考え方及び方法等に関する事項
3.環境関連法(10問)
- ① 自然環境及び野生生物の保護等に関する法制度(専門科目の範囲外)※1
□専門科目(20問)
1.計画部門
- ① 都市計画や農村計画
- ② 地域計画
- ③ 国土全体の土地利用計画等において、特に自然生態系の保護・保全・復元・創出を目的とした場合の抗争・計画・設計等に関連する事項とそれらに関する法制度※2
□記述問題(4問)
設問に対し対応する解答用紙に作文して解答(4問中、4問回答)
□小論文(1問)
ビオトープ管理士としての意志や信念
□口述試験
試験管との質疑応答(約15分)
●1級(ビオトープ施工管理士)(択一問題:50問/150分)
□共通科目(30問)
1.生態学(10問)
- ① 生態系の構成要素
- ② 機能
- ③ 生物と環境の間の相互作用等に関する事項
2.ビオトープ論(10問)
- ① ビオトープの理念
- ② 保護の考え方及び方法等に関する事項
3.環境関連法(10問)
- ① 自然環境及び野生生物の保護等に関する法制度(専門科目の範囲外)※1
□専門科目(20問)
1.施工部門
- ① 河川や士水域・海岸・道路・農地・公園・里山・森林・庭等において、野生生物の生息空間を保護・保全・復元・創出する際の設計・施工全般に関する事項とそれらに関する法制度※2
□記述問題(4問)
設問に対し対応する解答用紙に作文して解答
□小論文(1問)
ビオトープ管理士としての意志や信念
□口述試験
試験管との質疑応答(約15分)
●2級(ビオトープ計画管理士)(択一問題:50問/150分)
□共通科目(30問)
1.生態学(10問)
- ① 生態系の構成要素
- ② 機能
- ③ 生物と環境の間の相互作用等に関する事項
2.ビオトープ論(10問)
- ① ビオトープの理念
- ② 保護の考え方及び方法等に関する事項
3.環境関連法(10問)
- ① 自然環境及び野生生物の保護等に関する法制度(専門科目の範囲外)※1
□専門科目(20問)
1.施工部門
- ① 都市計画や農村計画
- ② 地域計画
- ③ 国土全体の土地利用計画等において、特に自然生態系の保護・保全・復元・創出を目的とした場合の抗争・計画・設計等に関連する事項とそれらに関する法制度※2
□小論文(1問)・・・・ビオトープ管理士としての意志や信念
●2級(ビオトープ施工管理士)
□共通科目(30問)
1.生態学(10問)
- ① 生態系の構成要素
- ② 機能
- ③ 生物と環境の間の相互作用等に関する事項
2.ビオトープ論(10問)
- ① ビオトープの理念
- ② 保護の考え方及び方法等に関する事項
3.環境関連法(10問)
- ① 自然環境及び野生生物の保護等に関する法制度(専門科目の範囲外)※1
□専門科目(20問)
1.施工部門
- ① 河川や士水域・海岸・道路・農地・公園・里山・森林・庭等において、野生生物の生息空間を保護・保全・復元・創出する際の設計・施工全般に関する事項とそれらに関する法制度※2
□小論文(1問)
- ① ビオトープ管理士としての意志や信念
※1
法制度に関する問題は原則として、都市計画や農村計画に直接関係する者は、「計画部門」で、土木や造園に直接関係する者は「施工部門」でそれらを除く法制度全般が「環境関連法」で出題されます。
※2
専門科目「都市計画」と「施工部門」では、野生生物そのものに関する知識を問う問題も出題されます。
合格基準
●1級
以下の条件を満たすことで合格となります。
択一問題(共通科目、専門科目とも):60%以上の正答率で合格となります。
記述問題:A〜Dの評価中、全問AまたはBの評価で合格となります。
小論文:「可」以上の評価で合格となります。
口述試験:求められるレベルでもって適切、的確に答えられることで合格となります。
●2級
以下の条件を満たすことで合格となります。
択一問題(共通科目、専門科目):60%以上の正答率で合格となります。
小論文:「可」以上の評価で合格となります。
免除(科目等)について
●1級
- 1級のもう一方の部門を受験する場合は、資格を取得した翌年度の受験に限り、択一問題のうち共通科目が免除されます。
- 筆記試験のみ合格し、同じ部門、級を受験する場合、筆記試験で合格した翌年度の試験に限り、筆記試験が免除されます。
●2級
- 2級のもう一方の部門を受験する場合は、取得年度に限らず、択一問題のうち共通科目が免除されます。
- 一部免除認定校の学生、卒業生は、以下の3つの条件を満たすことで、各試験科目について以下の通り、択一問題の半分が免除されます。
【条件】
- (1) 2級ビオトープ計画管理士または2級ビオトープ施工管理士の受験者であること。
- (2) (公財)日本生態系協会が認定した「一部免除認定校」の所定の学部・学科の学生か、卒業生(ただし卒業後5年未満)であること。
- (3) 「履修状況申告書」に挙げられた全ての授業について、履修済み(単位を取得したことを意味する)であるか、受験する年度内にその見込みがあること。
【免除される問題数】
- (1) 択一式:3科目それぞれにつき5問ずつの計15問。
- (2) 専門科目:10問
願書申込み受付期間
6月上旬〜9月中旬頃まで
試験日程
●1級(筆記)・・・・11月上旬頃
●1級(口述)・・・・1月中旬頃
●2級・・・・11月上旬頃
受験地
●1級
北海道、岩手、宮城、東京、新潟、長野、石川、愛知、大阪、徳島、広島、福岡、鹿児島、沖縄
●2級
北海道、岩手、宮城、東京、新潟、長野、石川、愛知、大阪、徳島、広島、福岡、鹿児島、沖縄
受験料(税込み)
●1級・・・・11,300円(筆記再受験者:5,000円)
●2級・・・・7,200円(税込み)
合格発表日
●1級(筆記)・・・・12月下旬頃
●1級(口述)・・・・2月下旬頃
●2級・・・・12月下旬頃
受験申込・問合せ
公益財団法人 日本生態系協会 ビオトープ管理士係 03-5954-7106
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