民間資格 DELF/DALF

DELF/DALFとは?

フランス文部省による初歩的なフランス語から社会生活で通用するフランス語までの相互理解に役立つ能力を検定する資格です。その他、DELF B2またはDALFの取得者は、フランスの大学に登録するための語学試験を免除されます。

その他情報

難易度は? DELF B1、B2:★★★☆☆(普通)。
DELF A2:★★☆☆☆(やや易しい)。
DELF A1:★☆☆☆☆(やさしい)。
DALF C1:★★★☆☆(普通)。
DALF C2:★★★★☆(やや難しい)。
合格率は不明です。DALF C1を取得するとフランスの大学の学部に入学する際に義務づけられているフランス語能力評価試験が免除されます。また、フランスやフランス語圏及びヨーロッパの高等教育機関でも広く認可されつつあり、日本では、フランス政府給費留学生試験の一部が免除されています。
就職は? フランス系企業、通訳など。近年欧州諸国では英語の習得率が高くなり、英語がビジネスの場でも普及しており、相対的に需要が低下しています。

関連書籍はこちら [PR]


 資 格 概 要

受験資格

制限なし
ただし、フランス国籍の方は、以下の例外を除いて受験することはできません。

  • 出身地がフランス語圏以外の国であるフランス人
  • フランス人向けの中等あるいは高等教育免状を取得していないフランス人

試験内容

●DELF A1

□聴解(約20分)
  • ① 録音された日常生活の事柄に関する3、4つの非常に短いテキストを聞き、設問に答える。(聞き取り回数:2回)
□読解(30分)
  • ① 日常生活の事柄に関する複数のテキストを読み、設問に答える。
□文書作成(30分)

試験は次の2要素から構成される。

  • ① カードや申請書に記入する
  • ② 日常的な事柄に関して簡単な文章(葉書、メッセージ、説明文など)を作成する。
□口頭表現(準備10分、面接5〜7分)

試験は次の3要素から構成される。(準備10分/面接5〜7分)

  • ① 試験官の質問に答える
  • ② 情報を交換する
  • ③ 架空のシチュエーションを設定して会話を展開させる

●DELF A2

□聴解(25分)
  • ① 録音された日常生活の事柄に関する3、4つの短いテキストを聞き、設問に答える(聞き取り回数:2回)。
□読解(30分)
  • ① 日常生活の事柄に関する3、4つの短いテキストを読み、設問に答える。
□文書作成(45分)

2つの短い文書(友人への手紙やメッセージ)を作成する。

  • ① 個人的な出来事や経験を記述する
  • ②  招待状、お礼状、お詫び、依頼、案内、お祝いの手紙などを書く
□口頭表現

試験は次の3要素から構成される。(準備10分/面接6〜8分)

  • ① 面接官の質問に答える
  • ② 情報を交換する
  • ③ 状況を設定して会話を展開する

●DELF B1

□聴解(各テキスト最長6分。合計:約25分)
  • ① 録音された3つのテキストを聞き、設問に答える(聞き取り回数:2回)
□読解(45分)

2つのテキストを読み、設問に答える。

  • ① 与えられた課題に対して有用な情報を取り出す。
  • ② 一般的なテーマに関するテキストの内容を分析する。
□文書作成
  • ① 一般的なテーマ(エッセィ、手紙、新聞記事等)に関して個人的見解を表現する。

一般的なテーマ(エッセイ・手紙・新聞記事等)に関して個人的見解を表現する。
(45分)

□口頭表現

試験は次の3要素から構成される。(準備10分/面接約15分)

  • ① 面接官の質問に答える
  • ② 面接官とのやりとり
  • ③ 与えられたテキストに対する見解の表現

●DELF B2

□聴解

録音された2つのテキストを聴き、設問に答える。(聞き取り時間:最長8分、合計:約30分)

  • ① インタビュー、ニュース番組等(聞き取り回数:1回)
  • ②  解説、講演、スピーチ、ドキュメンタリー番組、ラジオ・テレビ放送(聞き取り回数:2回)
□読解

2つのテキストを読み、設問に答える。(60分)

  • ① フランスもしくはフランス語圏に関する情報提供を目的とするテキスト
  • ② ある主題について論説しているテキスト
□文書作成(60分)
  • ① 自分の見解を論証する(討論・公式文書・論評を参照して)。
□口頭表現(準備30分/面接約20分)
  • ① 与えられた短いテキストに関する見解の提示・論証

●DALF C1

□聴解(聞き取り時間:各テキスト最長10分、合計:約40分)

録音された2つのテキストを聴き、設問に答える。

  • ① インタビュー、講義、講演といった8分程度の長いテキスト(聞き取り回数:2回)
  • ②  ニュースダイジェスト、世論調査、コマーシャルといった、ラジオ放送された複数の短いテキスト(聞き取り回数:1回)
□読解
  • ① 文学やジャーナリズムといった、1500から2000語の思想文を読み、設問に答える。
□文書作成(150分)

試験は以下の2部で構成される。(受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。)

  • ① 合計1000字程度の複数のテキストについての総論の作成
  • ② テキストの内容についての論述的エッセィ
□口頭表現(準備:60分/面接:30分)
  • ① 複数のテキストについての発表と、面接官との討論(受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。)


●DELF C2

□聴解・口頭表現(準備:60分/面接:30分)

試験は以下の3部で構成される。(受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。)

  • ① 音声資料の内容の要約(聞き取り回数:2回)
  • ② 資料が取り上げている問題について、自分の見解を展開する
  • ③ 面接官との討論
□読解・文書作成(210分)
  • ① 2000語程度の一連の資料から、記事、社説、報告書、演説などの、構成の整った文書を作成する。(受験者はあらかじめ文芸・人文科学あるいは科学から1つの分野を選択する。)

合格基準

●DALF A1、A2、B1、B2、C1

聴解(25点)、読解(25点)、文書作成(25点)、口頭表現(25点)で構成され、100点満点のうち、50点の得点で合格となります。また、各分野につき25点中、最低5点以上の獲得が必要です。


●DALF C2

聴解・口頭表現(50点)、読解・文書作成(50点)で構成され、100点満点のうち、50点の得点で合格となります。また、各分野につき50点中、最低10点以上の獲得が必要です。


願書申込み受付期間

  • ① 2月下旬〜4月下旬頃まで
  • ② 8月下旬〜9月下旬頃まで

試験日程

●DELF A1、B1、C1

  • ① 6月上旬頃
  • ② 11月上旬頃

●DELF A2、B2、C2

  • ① 6月上旬頃
  • ② 11月上旬頃

□表現試験(口頭)

口頭表現試験日は試験センターによって異なります。試験管理センターホームページをご確認ください。


受験地

札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、福岡、沖縄


受験料(税込み)

●DELF A1・・・・9,900円

●DELF A2・・・・12,500円

●DELF B1・・・・14,900円

●DELF B2・・・・18,000円

●DALF C1・・・・24,000円

●DALF C2・・・・26,000円


合格発表日

試験後、約2ヶ月


受験申込・問合せ

DELF・DALF試験管理センター 06-6358-7391


ホームページ

DELF・DALF試験管理センター


参考書・問題集

関連書籍はこちら [PR]


DELF/DALFに関連する資格

実用フランス語技能検定  外務省専門職員