国家資格 航空管制官

航空管制官とは?

航空交通の安全と秩序ある流れを確保するために、全国各地の空港などで航空機などに対し、空港の管制塔から、離着陸の許可・飛行の方向・高度などの指示をパイロットに送る航空交通管制業務を行う国家公務員です。
  業務独占資格  名称独占  実務経験なしで受験できる国家資格  インターネットで申し込める資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★★☆(やや難しい)。
近年合格率は、11.8%ほど。


近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 795   94   11.8%  
令和4年度 808   85   10.5%  
令和3年度 839   42   5.0%  
令和2年度 767   41   5.3%  
令和1年度 912   105   11.5%  

就職先は? 各地の空港。すぐに就職できるが、人命を扱う仕事なのでとてもハードです。また、空港により指示の仕方などすべてが違うので、移動したら一から勉強しなくてはなりません。
仕事内容は? 航空機同士や航空機と障害物との飛行安全間隔を監視し、飛行機が安全に航行するように地上からの無線で交信を行います。

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 資 格 概 要

受験資格

  1. 21歳以上30歳未満の者
  2. 21歳未満の者で次に掲げるもの
  • (ア) 大学を卒業した者及び試験年度の3月までに大学を卒業する見込みの者、並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
  • (イ) 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び試験年度の3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者

以下のいずれかに該当する者は受験できません。

  • (1) 日本の国籍を有しない者。
  • (2) 国家公務員法第38条の規定により国家公務員となることができない者。
  • 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者又はその刑の執行猶予の期間中の者その他その執行を受けることがなくなるまでの者。
  • 一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者。
  • 日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者。
  • (3) 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている者(心神耗弱を原因とするもの以外)。

試験内容

●1次試験

□基礎能力試験(多肢選択式:40題/2時間20分)

1.知能分野(27題)

  • ① 文章理解
  • ② 判断推理
  • ③ 数的推理
  • ④ 資料解釈

2.知識分野(13題)

  • ① 自然・人文・社会(時事を含む)
□適正試験(1部 多肢選択式:60題/45分)

1.記憶についての検査(15題/20分)

  • ① 示された図や記号、数値などを記憶するもの

2.空間関係についての検査(45題/25分)

  • ① 空間的な方向や移動などの状態を判断するもの
□外国語試験(聞き取り:10題/約40分)
  • ① 英語のヒアリング
□外国語試験(多肢選択式:30題/2時間)
  • ① 英文解釈、和文英訳、英文法についての筆記試験

●二次試験

1.外国語試験(面接、英会話)
2.人物試験(人柄、対人的能力などについての個別面接)

  • 人柄、対人的能力などについての個別面接
    ( 参考として性格検査を実施)

●三次試験

  1. 適性試験U部(航空管制官として必要な記憶力、空間把握力についての航空管制業務シミュレーションによる試験)
  2. 身体検査・・・・主として胸部疾患(胸部エックス線含む。)、血圧、尿、その他一般内科系検査
  3. 身体測定・・・・視力、色覚、聴力についての測定

次のいずれかに該当する者は不合格となります。

  • ○ 矯正眼鏡等の使用の有無を問わず、視力が次のいずれかに該当する者
  • どちらか1眼でも0.7に満たない者
  • 両目で1.0に満たない者
  • どちらか1眼でも、80センチメートルの視距離で、近距離視力表(30センチメートル視力用)の0.2の視標を判読できない者
  • どちらか1眼でも、30〜50センチメートルの視距離で、近距離視力表(30センチメートル視力用)の0.5の視標を判読できない者
  • ○ 色覚に異常のある者
  • ○ 片耳でも、次のいずれかの失聴がある者
  • 3,000ヘルツで50デシベル以上
  • 2,000ヘルツで35デシベル以上
  • 1,000ヘルツで35デシベル以上
  • 500ヘルツで35デシベル以上


合格基準

□筆記試験及び外国語試験(面接)
  • 多肢選択式試験:満点の30%以上。
  • 記述式試験及び外国語試験(面接):個別に定める。

身体上の障害等に係る特別措置について

身体に障害があるため、着席位置等の指定等、受験に際し何らかの措置を希望される場合は、受験申し込み前に、その旨を航空保安大学校に申し出るとともに、申し込み画面の該当項目に希望する措置の内容を入力し、提出します。


願書受付期間

3月上旬〜下旬頃までの3週間程度。


試験日程

●1次試験

6月上旬頃


●2次試験

7月上旬頃


●3次試験

8月下旬頃


受験地

●1次試験

札幌、岩沼、東京、新潟、常滑、泉佐野、広島、松山、福岡、宮崎、那覇


●2次試験

札幌、東京、泉佐野、福岡、那覇


●3次試験

泉佐野


受験料

無料


合格発表日

●1次試験

6月下旬頃


●2次試験

8月中旬頃


●3次試験

10月上旬頃


受験申込・問合せ

  • 航空保安大学校教務課 072-458-3917
  • 人事院人材局試験課 03-3581-5311(内線2332、2333)
  • 人事院北海道事務局 011-241-1248
  • 人事院東北事務局 022-221-2022
  • 人事院関東事務局 048-740-2006〜8
  • 人事院中部事務局 052-961-6838
  • 人事院近畿事務局 06-4796-2191
  • 人事院中国事務局 082-228-1183
  • 人事院四国事務局 087-880-7442
  • 人事院九州事務局 092-431-7733
  • 人事院沖縄事務所 098-834-8400

ホームページ

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