建設機械施工技士
建設機械施工技士とは?
建設機械施工技士とは、
建設現場で建設機械施工に関する運転操作や、監理技術者や主任技術者として現場の施工管理を行う責任者を認定する国家資格です。また、1・2級建設機械施工技士合格者は、5つの特典が付与されます。
令和元年6月に改正された建設業法に伴い令和3年度から内容が大きく変わる予定です。
その他情報
難易度は? | : | ★★★☆☆(普通)。〜★★☆☆☆(やや易しい)。 近年合格率は、1級学科:26.4%、1級実地:52.7%、 2級学科:44.9%、2級実地:68.2%ほど。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
就職先は? | : | 土木・建設系企業。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仕事内容は? | : | 1級建設機械施工技士は各種建設機械を用いた施工における指導・監督的業務を行い、2級建設機械施工技士はさらに第1種から第6種までに分類され、それぞれの機械を用いた施工において、運転・施工の業務に携わる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
年収は? | : | 建設・さく井機械運転従事者の平均年収は474.7万円(賞与込)です。
(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より) |
関連書籍はこちら [PR] |
資 格 概 要
受験資格
令和6年度試験から受験資格が変更となります。
また、令和10年までは経過措置として(旧)受験資格との選択が可能です。
●一級
※下記は新受験資格となり、令和6年度から適用されます。
□第一次
19歳以上(受検年度末時点)
□第二次
- 1級第一次検定合格後、
- 実務経験5年以上
- 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
- 監理技術者補佐としての実務経験1年以上
- 2級第二次検定合格後、
- 実務経験5年以上(1級第一次検定合格者に限る)
- 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上(1級第一次検定合格者に限る)
※下記は旧受験資格となり、令和10年度までの経過措置となります。
□第一次
- 大学で指定学科卒業後、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
- 短大、高専指定学科卒業後、実務経験5年以上(指定学科以外は7年6月以上)
- 高校卒業者で、2級合格者、実務経験5年以上
- 実務経験15年以上 など。
□第二次
- 大学で指定学科卒業後、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
- 短大、高専指定学科卒業後、実務経験5年以上(指定学科以外は7年6月以上)
- 高校卒業者で、2級合格者、実務経験5年以上
- 2級合格者、実務経験5年以上
- 実務経験15年以上 など。
●二級
※下記は新受験資格となり、令和6年度から適用されます。。
□第一次
17歳以上(受検年度末時点)
□第二次
- 2級第一次検定合格後、
- 実務経験3年以上(建設機械種目については2年以上)
- 1級第一次検定合格後、
- 実務経験1年以上
※下記は旧受験資格となり、令和10年度までの経過措置となります。
- 大学で指定学科卒業後、実務経験1年以上(指定学科以外は1年6月以上)
- 短大、高専指定学科卒業後、実務経験2年以上(指定学科以外は3年以上)
- 高校卒業者で、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
- 実務経験8年以上 など。
試験内容
●一級
□筆記
- ① 土木工学
- 建設機械による建設工事の施工に必要な土木工学に関する一般的な知識
- 設計図書に関する一般的な知識
- ② 建設機械原動機
- 建設機械の内燃機関の構造及び機能に関する一般的な知識
- 建設機械の内燃機関の運転及び取扱いに関する一般的な知識
- 機械の内燃機関の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識
- ③ 石油燃料
- 石油燃料の種類、用途及び取扱いに関する一般的な知識
- ④ 潤滑剤
- 潤滑剤の種類、用途及び取扱いに関する一般的な知識
- ⑤ 建設機械
- 建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識
- 建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識
- 建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識
- ⑥ 建設機械施工法
- 建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識
- 建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識
- 建設機械による建設工事の施工の経費の積算に関する一般的な知識
- ⑦ 法規
- 建設工事の施工に必要な法令に関する一般的な知識
□実地
- ① 組合せ施工法(記述式試験)
- ② 操作施工法(実技試験)
- 第1種(ブルドーザ)
- 第2種(油圧ショベル)
- 第3種(モータ・グレーダ)
- 第4種(ロード・ローダ)
- 第5種(アスファルト・フィニッシャ)
- 第6種(アースオーガ)
第1種から第6種の種別の建設機械について、操作施工法(実技)及び組み合わせ施工法(記述式)により実施します。なお、操作施工法の試験は6つの種別から2つを選択し受検することになります。
●二級
□筆記
- ① 土木工学
- 建設機械による建設工事の施工に必要な土木工学に関する概略の知識
- 設計図書を正確に読みとるための知識
- ② 建設機械原動機
- 建設機械の内燃機関の構造及び機能に関する概略の知識
- 建設機械の内燃機関の運転及び取扱いに関する概略の知識
- 機械の内燃機関の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する概略の知識
- ③ 石油燃料
- 石油燃料の種類、用途及び取扱いに関する概略の知識
- ④ 潤滑剤
- 潤滑剤の種類、用途及び取扱いに関する概略の知識
- ⑤ 法規
- 建設工事の施工に必要な法令に関する概略の知識
- ⑥ 選択種の建設機械施工法
□実地
@操作施工法(実技試験)
- 第1種(ブルドーザ)
- 第2種(油圧ショベル)
- 第3種(モータ・グレーダ)
- 第4種(ロード・ローダ)
- 第5種(アスファルト・フィニッシャ)
- 第6種(アースオーガ)
試験日1日当たり最大2つの種別が受検できます。3つの種別以上を受検する場合は2日以上の試験となります。なお、平成28年度以降の学科試験に合格した者は、実務経験年数を満たせば、その合格種別について、学科試験合格年度を含む12年間の連続する2回の実地試験について、学科免除受検者として実地試験を受検することができます。
合格基準
●一級
□学科試験:得点が60%以上
□実地試験(組合せ施工法):得点が60%以上
□実地試験(操作施工法・科目ごと):各科目の得点が60%以上
で合格となります。
●二級
□学科試験:得点が60%以上で合格となります。
□実地試験(操作施工法・第1種〜第6種までの種別ごと)・・・・
得点が70%以上で合格となります。
免除(科目等)について
●一級
- 前年の学科試験に合格した者は、翌年の試験に限り学科試験が免除されます。
●二級
- 前年の学科試験に合格した者は、翌年の試験に限り学科試験が免除されます。
- 指定された年度内の2級建設機械施工技術研修の修了試験合格者は学科試験が免除されます。
身体上の障害等に係る特別措置について
身体の不自由がある者については、受検申込時に協会までご連絡ください。
願書申込み受付期間
●1級
□学科試験・実地試験
- ① 2月中旬〜3月下旬頃まで
●2級
□学科試験・実地試験(Aは学科試験のみ)
- ① 2月中旬〜3月下旬頃まで
- ② 9月下旬〜10月中旬頃まで(学科試験のみ)
試験日程
●1級
□学科試験
- ① 6月上旬頃
□実地試験
- ① 8月下旬〜9月中旬の先方指定日
●2級
□学科試験
- ① 6月上旬頃
- ② 1月中旬頃
□実地試験
- ① 8月下旬〜9月中旬の先方指定日
受験地
□学科試験
北広島、岩手県滝沢、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇
□実地試験
石狩、仙台、下都賀、秩父、小松、富士、刈谷、明石、小野、広島、善通寺、糟屋、国頭
学科試験地及び実技試験地は会場の都合により変更する場合があります
受験料
●1級
□学科試験
14,700円(1種別につき)
□実地試験
操作施工法免除なし・・・・38,700円
操作施工法1科目免除・・・・29,100円
操作施工法2科目免除・・・・19,500円
●2級
□学科試験
1種別に付、14,700円(2種別まで同時に受検可)
□実地試験
27,100円(1種別につき)
合格発表日
□学科
7月下旬頃
□実地
11月中旬頃
受験申込・問合せ
一般社団法人 日本建設機械化協会試験部 03-3433-1575
ホームページ
参考書・問題集
関連書籍はこちら [PR]