国家資格 気象予報士

気象予報士とは?

95年施行の改正気象業法によって、気象庁が提供する各種データを適切に処理しながら、現象の予想」を適確に行う能力を持つ者を認定する資格制度です。台風情報や地震情報といった防災という公共的側面を合わせ持つ以外に、商品の売上動向など様々なビジネス活動への経済活動とも深い関わりもあります。
  業務独占資格  名称独占  実務経験なしで受験できる国家資格  登録が必要な資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★★★(難しい)。
近年合格率は4.8%ほど。
難易度が高い資格のため、過去問を何度も解くことはもちろん、天気概況に毎日目を通すなど、気象についての深い知識を得る以外にも文章力や、発信力も鍛える必要があります。


近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度
(第1回)
4,290   206   4.8%  
令和4年度
(第2回)
4,166   198   4.8%  
令和4年度
(第1回)
4,173   251   6.0%  
令和3年度
(第2回)
3,629   177   4.9%  
令和3年度
(第1回)
2,920   124   4.2%  

就職は? 民間気象会社、テレビ局、地方自治体、芸能事務所など。その他、スーパーなどの商品仕入れ担当の人が持っていても有効です。
仕事内容は? お天気アナ。または、契約企業への予報や商品開発などのコンサルタント、新聞・放送などマスメディアへの情報提供など。

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 資 格 概 要

受験資格

制限なし


試験内容

●学科(多肢選択式)

□予報業務に関する一般知識(60分)
  • ① 大気の構造
  • ② 大気の熱力学
  • ③ 降水過程
  • ④ 大気における放射
  • ⑤ 大気の力学
  • ⑥ 気象現象
  • ⑦ 気候の変動
  • ⑧ 気象業務法その他の気象業務に関する法規
□予報業務に関する専門知識(60分)
  • ① 観測成果の利用
  • ② 数値予報
  • ③ 短期予報・中期予報
  • ④ 長期予報
  • ⑤ 局地予報
  • ⑥ 短時間予報
  • ⑦ 気象災害
  • ⑧ 予想の精度の評価
  • ⑨ 気象の予想の応用

●実地(記述式/75分×2)

  • ① 気象概況の変動の把握
  • ② 局地的気象予想
  • ③ 台風等緊急時の対応

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合格基準

以下の条件を満たすことで合格もしくは、科目合格となります。

  • 学科試験(一般):15問中11問以上の正答。
  • 学科試験(専門):15問中11問以上の正答。
  • 実技試験:満点中、70%以上の正答率。

(平均点により、基準が調整される場合があります。)


免除(科目等)について

以下に該当する者は、学科試験の一部もしくは全てが免除になります。

  • 合格発表日から一年以内に行われる試験において、合格した科目の試験が免除となります。
  • 防衛省・気象庁の養成課程※1を修了し、気象業務に関する業務経験が3年以上の者は、学科(予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識)が免除。
  • 気象事業者上級職員特別講習を修了し、気象業務に関する業務経験が3年以上の者は、学科(予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識)が免除。
  • 技術士の登録 (応用理学部門に限る)をしたの者で、気象業務に関する業務経験が3年以上の者は、学科(予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識)が免除。
  • 国の行政機関で気象庁長官が定める予報業務に7年以上従事した者は、学科(予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識)が免除。
  • 気象庁の養成課程を修了し、国の行政機関で観測業務に3年以上従事した者は、学科(予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識)が免除。
  • 気象事業者上級職員特別講習※2を修了し、国の行政機関で観測業務に3年以上従事した者は、学科(予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識)が免除。
  • 国の行政機関で気象庁長官が定める観測業務に7年以上従事した者は、学科(予報業務に関する一般知識)が免除。

※1

  • 海上自衛隊第1術科学校幹部専門気象海洋課程
  • 航空自衛隊第4術科学校気象幹部課程
  • 防衛大学校理工学研究科地球工学気象学系列及び高層気象系列
  • 気象大学校研修部技術科I予報課程及び特修科予報課程(平成7年度まで実施した気象大学校研修部技術科予報課程及び専攻科予報課程を含む)
  • 財団法人気象業務支援センターが平成7年度まで行った気象事業者上級職員特別講習

※2

  • 気象大学校研修部技術科観測測器課程
  • 気象大学校研修部技術科I予報課程及び特修科予報課程(平成7年度まで実施した気象大学校研修部技術科予報課程及び専攻科予報課程を含む)
  • 財団法人気象業務支援センターが平成7年度まで行った気象事業者上級職員特別講習

身体上の障害等に係る特別措置について

受験に際して特別な措置を希望される方は、「特別措置申立書」を作成(書式は自由)し受験申請書に添付し、提出して下さい。不明な点があれる場合は、申請前に気象業務支援センター試験部(03-5281-3664)までお問い合わせください


願書申込み受付期間

  • ① 11月中旬〜12月上旬頃まで
  • ② 6月中旬〜7月上旬頃まで

試験日程

  • ① 1月下旬頃
  • ② 8月下旬頃(年2回)

受験地

北海道、宮城、東京、大阪、福岡、沖縄


受験料

●免除無し

11,400円


●学科1科目免除の者

10,400円


●学科2科目免除の者

9,400円


合格発表日

  • ① 3月中旬頃
  • ② 10月上旬頃

受験申込・問合せ

一般財団法人 気象業務支援センター試験部 03-5281-3664


ホームページ

一般財団法人 気象業務支援センター


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