建築物石綿含有建材調査者
建築物石綿含有建材調査者とは?
建築物石綿含有建材調査者とは、中立かつ公正に正確な調査を行うことができる建築物石綿含有建材調査者の育成を図ることを目的として、2014年に創設された資格で、日本で初めての石綿調査の公的資格制度です。建築物の石綿調査・除去などに関する国庫補助にあたっては本講習の修了者が調査を行うことを要件化する方針です。修了考査の合格者には5年間有効の修了証明書が交付されます。
その他情報
難易度は? | : | ★☆☆☆☆(やさしい)。 近年合格率は、71.8%ほど。 |
就職は? | : | 建築関連業者など。石綿除去業や解体工事業、石綿に関する測定・分析業などの従事者が受講しています。 |
仕事内容は? | : | 内壁、天井、床、屋根、煙突などに使用されている成形板や建材などについて、日本工業規格A1481-1、A1481-2もしくはA1482-3、またはこれと同等以上の精度を有する方法を用いて、石綿含有の有無の判断、石綿含有率の分析、ばく露防止措置などを行います。 調査対象としている建材 建築物の通常使用における維持管理の視点での調査を指導しているため、主な調査対象はレベル1及び2となります。ただし、レベル3建材の調査も重要であると考えており、第5講座及び実地研修にて指導しています。 飛散性アスベスト(レベル1) ●吹付けアスベスト ●石綿含有バーミキュライト吹付け ●石綿含有吹付けロックウール ●石綿含有パーライト吹付け 飛散性アスベスト(レベル2) ●煙突断熱材 ●石綿含有けい酸カルシウム板2種(鉄骨耐火被覆柱・はり) ●配管保温材(曲がり部) 非飛散性アスベスト(レベル3) ●石綿含有けい酸カルシウム板(1種)(天井・壁) ●床材 |
資 格 概 要
受講資格
●一般建築物石綿含有建材調査者
- 学校教育法による大学(短期大学を除く。)において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程を修めて卒業し建築に関する実務経験2年以上の者。
- 学校教育法による短期大学(修業年限が3年であるものに限り、同法による専門職大学の3年の前期課程を含む。)において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程(夜間において授業を行うものを除く。)を修めて卒業し(専門職大学の前期課程にあっては、修了した者)建築に関する実務経験3年以上の者。。
- 「2」に該当する者を除き、学校教育法による短期大学(同法による専門職大学の前期課程を含む。)または高等専門学校において、建築に関する正規の課程又はこれに相当する課程を修めて卒業し建築に関する実務経験2年以上の者。
- 学校教育法による高等学校または中等教育学校において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程を修めて卒業し建築に関する実務経験7年以上の者。
- 1.〜4.に該当しない者(学歴不問)で、卒業後の建築に関する実務経験年数11年以上の者。
- 建築行政または環境行政(石綿の飛散の防止に関するものに限る。)に関わる者で実務経験2年以上の者。
- 特定化学物質等作業主任者技能講習を修了した者もしくは、第一種作業環境測定士または第二種作業環境測定士で石綿含有建材の調査に関する実務経験5年以上の者。
- 石綿作業主任者技能講習を修了した者。
- 産業安全専門官もしくは労働衛生専門官、産業安全専門官もしくは労働衛生専門官であった者
- 労働基準監督官として従事した経験を有する者
- 建築物石綿含有調査者で、建築物石綿含有調査者として石綿含有建材の調査に関する実務経験年数が2年以上の者
- 建築物石綿含有調査者で、受講資格区分番号「1〜10」に該当する者
- 経験年数については、申込書作成時以降も実務が継続される見込みの場合、希望講習会場の開催月まで積算積算可。
- 受講資格区分により必要書類が異なります。詳しくは募集要項をご覧下さい。
●一戸建て建築物石綿含有建材調査者
- 学校教育法による大学(短期大学を除く。)において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程(※1) を修めて卒業した者で、卒業後の建築に関する実務経験年数が2年以上の者。
- 学校教育法による短期大学(修業年限が3年であるものに限り、同法による専門職大学の3年の前期課程を含む。)において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程(※1) (夜間において授業を行うものを除く。)を修めて卒業した者(専門職大学の前期課程にあっては、修了した者)で、卒業後の建築に関する実務経験年数が3年以上の者。
- 「2」に該当する者を除き、学校教育法による短期大学(同法による専門職大学の前期課程を含む。)または高等専門学校において、建築に関する正規の課程又はこれに相当する課程(※1) を修めて卒業した者で、卒業後の建築に関する実務経験年数が4年以上の者。
- 学校教育法による高等学校または中等教育学校において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程(※1) を修めて卒業した者で、卒業後の建築に関する実務経験年数が7年以上の者。
- 卒業後の建築に関する実務経験年数が11年以上の者。
- 建築行政または環境行政(石綿の飛散の防止に関するものに限る。)に関わる者で、卒業後の建築に関する実務経験年数が2年以上の者。
- 特定化学物質等作業主任者技能講習を修了した者で、石綿含有建材の調査に関する実務経験年数が5年以上の者。
- 石綿作業主任者技能講習を修了した者(実務経験年数不問)
- 産業安全専門官もしくは労働衛生専門官、産業安全専門官もしくは労働衛生専門官であった者
- 労働基準監督官として従事した経験を有する者で、従事経験年数2年以上の者
- 作業環境測定士で、建築物石綿含有建材調査に関する 実務経験5年以上の者
- (※1) 「建築に関する正規の課程又はこれに相当する課程」とは、「建築学科」等建築学に係る課程であることがその名称から明らかであるもののほか、建築士法(昭和 25 年法律第 202号)第 14 条に規定する一級建築士試験の受験資格又は同法第 15 条に規定する二級建築士試験及び木造建築士試験の受験資格を得られる学校として公益財団法人建築技術教育普及センターが公表する学校・課程その他建築に関する課程及び独立行政法人大学改革支援・学位授与機構が発行する学位授与申請案内中、「建築学」で示す科目数を満たすことができる学校・課程が含まれること。
●特定建築物石綿含有建材調査者
- 学校教育法による大学(短期大学を除く。)において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程を修めて卒業した者で、卒業後の建築に関する実務経験年数2年以上の者。
- 学校教育法による短期大学(修業年限が3年であるものに限り、同法による専門職大学の3年の前期課程を含む。)において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程(夜間において授業を行うものを除く。)を修めて卒業した者(専門職大学の前期課程にあっては、修了した者)で、卒業後の建築に関する実務経験年数3年以上の者。
- 「2」に該当する者を除き、学校教育法による短期大学(同法による専門職大学の前期課程を含む。)または高等専門学校において、建築に関する正規の課程又はこれに相当する課程を修めて卒業した者で、卒業後の建築に関する実務経験年数4年以上の者。
- 学校教育法による高等学校または中等教育学校において、建築に関する正規の課程またはこれに相当する課程を修めて卒業した者で、卒業後の建築に関する実務経験年数7年以上の者。
- 1.〜4.に該当しない者(学歴不問)で、建築に関する実務経験年数11年以上の者。
- 建築行政または環境行政(石綿の飛散の防止に関するものに限る。)に関わる者で実務経験年数2年以上の者。
- 特定化学物質等作業主任者技能講習を修了した者もしくは、第一種作業環境測定士または第二種作業環境測定士で、石綿含有建材の調査に関する実務経験5年以上の者。
- 石綿作業主任者技能講習を修了した者で石綿含有建材の調査に関する実務経験年数5年以上の者。
- 産業安全専門官もしくは労働衛生専門官、産業安全専門官もしくは労働衛生専門官であった者。
- 労働基準監督官として従事した経験を有する者で実務経験2年以上の者。
受講内容
●一般建築物石綿含有建材調査者
1日目、2日目の講義及び筆記試験に合格した者は、「建築物石綿含有建材調査者」に認定され、
1日目、2日目の講義及び実地研修、筆記試験及び口述試験に合格した者は「特定建築物石綿含有建材調査者」と認定されます。
□1日目
- ① 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識1(1時間)
- ② 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識2(1時間)
- ② 石綿含有建材の建築図面調査(4時間)
□2日目
- ③ 現場調査の実際と留意点(調査)(2.5時間)
- ④ 現場調査の実際と留意点(分析)(1.5時間)
- ⑤ 建築物石綿含有建材調査報告書作成(1時間)
- ⑤ 修了考査(80分)
●一戸建て建築物石綿含有建材調査者
- ① 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識1
- ② 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識2
- ③ 一戸建て住宅等における石綿含有建材の調査
- ④ 現地調査の実際と留意点(前半)
- ⑤ 現地調査の実際と留意点(後半)
- ⑥ 建築物石綿含有建材調査報告書の作成
- ⑦ 修了考査(60分)
●特定建築物石綿含有建材調査者
□1日目
- ① 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識1(1時間)
- ② 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識2(1時間)
- ② 石綿含有建材の建築図面調査(4時間)
□2日目
- ③ 現場調査の実際と留意点(調査)(2.5時間)
- ④ 現場調査の実際と留意点(分析)(1.5時間)
- ⑤ 建築物石綿含有建材調査報告書作成(1時間)
□3日目
- ③ 実地研修(3時間)
午前もしくは午後のグループに分かれます
□4日目
- ③ 修了考査(口述試験/20分程度)
□5日目
- ③ 修了考査(マークシート/60分、調査票試験/60分)
合格基準
修了考査の「口述試験」、「筆記試験」(マークシート)、「調査票試験」の全てで、60%以上の得点で合格となります。
免除(科目等)について
修了考査の「口述試験」、「筆記試験」(マークシート)、「調査票試験」の1〜2科目の得点が「60%以上」の得点の場合は一部合格となり、受験日の翌年度末まで合格科目が免除されます。
願書申込み受付期間
受講地により日程が異なります。詳しくは、実施団体HPをご覧下さい。
試験日程
受講地により日程が異なります。詳しくは、実施団体HPをご覧下さい。
(年1〜3回程度実施)
受験地
実施団体により異なりますが、各県で実施しています。
登録教習機関一覧(都道府県別)
受講料(テキスト代、税込み)
●一般建築物石綿含有建材調査者
48,000円〜49,500円
●一戸建て建築物石綿含有建材調査者
30,000円
●特定建築物石綿含有建材調査者
44,000円〜99,000円
合格発表日
受講地により日程が異なります。詳しくは、実施団体HPをご覧下さい。
合格後の更新について
資格の有効期限(更新制度)はなくなりました。
受験申込・問合せ
一般財団法人 日本環境衛生センター サステナブル社会推進部石綿調査者講習事務局
045-285-3710
一般財団法人 企業環境リスク解決機構 03-6435-7747
登録教習機関一覧(都道府県別)
ホームページ
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登録教習機関一覧(都道府県別)