CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験とは?
CAD利用技術者試験とは、CADシステムの操作や設計・製図業務、ハードウェア、ソフトウェアと、それに関する業務知識を認定する資格です。
2級については、2021年4月からCBT形式に移行されました。
その他情報
難易度は? | : | 1級:★★★☆☆(普通)。 準1級、2級:★★☆☆☆(やや易しい)。 近年合格率は、 3次元1級:24.5% 3次元準1級:58.4% 3次元2級:68.3% 2次元1級(トレース):58.8% 2次元1級(建築):59.7% 2次元1級(機械):54.3% 2級:54.8% 基礎試験:73.1%ほど。 |
就職は? | : | 自動車、機械メーカー、建築・土木設計事務所、機械・アパレル・インテリアメーカーなど。企業の設計部門やデザイン会社など幅広く活躍できます。近年は2Dより3Dのほうが需要が多い傾向にあります。 |
仕事内容は? | : | 建築、機械、電気、インテリアなどさまざまな、手描きや書き込みのある図面、ラフスケッチを元に、コンピューを使って、設計の規格で決められた記号や作図コマンドを入力して、作図を行います。 取得者のインタビュー |
資 格 概 要
受験資格
●3次元試験
□1級、準1級
2級合格者
□2級
制限無し。
●2次元CAD利用技術者試験
□1級
2級または1級(1級2級ともに旧称号含む)の有資格者。
□2級、基礎試験
制限無し。
試験内容
●3次元CAD利用技術者試験
□1級(実技/120分)
- ① CADリテラシー、形状認識能力
- 文章による手順の指示に従いパーツモデルを作成する問題。第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。
- 2次元図面からパーツモデルを作成する問題。2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。
- ② アセンブリモデリング能力
- パーツモデルを作成し、それらを組み立ててアセンブリモデルを作成する問題。パーツモデルを正しく組み立てることができるかを問う。
- ③ 2次元図面からのパーツモデリング能力
- 2次元図面からパーツモデルを作成する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。
□準1級(実技/120分)
□1級(実技/120分)
- ① CADリテラシー、形状認識能力
- 文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。
- 2次元図面からパーツモデルを作成する問題。2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。
- ② 2次元図面からのパーツモデリング能力
- 2次元図面からパーツモデルを作成する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。
□2級(多肢選択および真偽方式:60問/60分)
- ① 3次元CADの概念
- 3次元CADとは
- 3次元CADの活用
- 3次元CADの歴史
- 3次元モデルのデータ構造
- 3次元モデルの構成
- 表示技術
- ② 3次元CADの機能と実用的モデリング手法
- 3次元CADによる設計
- モデリング機能
- 実用化の事例
- 複合化したコマンド
- 検査・計測・解析の方法
- モデリング手法
- アセンブリモデリング
- 実用上の注意点
- ③ 3次元CADデータの管理と周辺知識
- プロジェクト管理
- PDM
- コンピュータシステムの構成
- CADとネットワーク知識
- 情報セキュリティ
- ④ 3次元CADデータの活用
- CAE
- CAM
- CAT
- CG
- 3Dプリンター
- DMU
- コラボレーション
- 3次元CADデータの応用例
●2次元CAD利用技術者試験
□1級(機械)(筆記・実技:25問/80分)
- 実技試験
- ① 機構部品の作図
- リンク構造
- カム構造
- ② 適切な数値(カタログ、要目表などからの作図、機械要素部品)
- ③ 投影図からの作図
- 第三角法
- 筆記試験
- ④ 機械製図の知識
- 設計技術者に要求される資質
- 機械製図の基礎
- 材料
- サイズ交差<寸法公差>とはめあい
- 幾何公差
- 表面性状
- 加工方法
- 機械要素
□1級(建築)(筆記・実技:25問/80分)
- 実技試験
- ① RC図
- 平面図
- 断面図
- 立面図
- 矩形図
- 部分図
- 展開図
- ② 木造
- 平面図
- 断面図
- 立面図
- 部分図
- 展開図
- 筆記試験
- ③ 建築製図の基礎知識
- 建築業務の基本知識
- 建築製図
- 建築の主な構造
- 建築の主な材料と部材
- モデュール
- 建築法規
- 建築業務と建築図面の役割
- ④ 建築生産の電子情報
- 情報の伝達と共有
- 建築CALS/EC/
- 3次元CAD
- コンピュータによるシミュレーション
□1級(トレース)(筆記・実技:25問/80分)
- 実技試験
- ① 編集・レイヤ設定能力
- 図形の編集
- コマンド機能
- レイヤ設定
- ② トレース能力
- 図面のトレース
- ③ 投影能力
- 投影関係と形状理解
※
実技試験では、出題される分野の専門知識は必要ありませんが、図記号、線種などの知識は必要となります。
- 筆記試験
- ④ 製図の知識
- 図面の名称
- 線の種類と用途
- 寸法補助記号
- 図記号(建築、機械、土木、電気)
□2級(多肢選択方式/60分)
- ① CADシステム
- CADシステムの概要と機能
- CADシステムの基本機能
- CADの作図データ
- CADシステムとハードウェア
- CADシステムとソフトウェア
- ネットワークの知識
- 情報セキュリティと知的財産
- CADシステムの運用・管理と課題
- 3次元CADの基礎知識
- ② 製図
- 製図一般
- 製図の原理と表現方法
- 製図における図形の表現方法
□基礎試験(IBT/50問:50分)
(インターネットに接続した環境でコンピュータを利用した試験)
- ① CADシステムの知識と利用
- CADシステムの概要と機能
- CADシステムの基本機能
- CADの作図データ
- ② CADシステムのプラットフォーム
- CADシステムとハードウェア
- CADシステムとソフトウェア
- ネットワークの知識
- 情報セキュリティと知的財産
- コンピュータの操作
- OSの基本操作
- ③ 製図の知識
- 製図一般
- 製図の原理と表現方法
- 製図における図形の表現方法
- ④ 図形
- 三角形
- 四角形と多角形
- 円
- 三平方の定理
- 三角関数
- 立体図形
合格基準
●3次元CAD利用技術者試験
□1級〜2級
各分野5割以上、および総合で7割以上の正解率で合格となります。
●2次元CAD利用技術者試験
□1級
実技試験・筆記試験が各5割以上、および総合で7割以上の正解率で合格となります。
□2級
CADシステム分野・製図分野が各5割以上、および総合で7割以上の正解率で合格となります。
□基礎試験
満点中、7割以上の正解率で合格となります。
身体上の障害等に係る特別措置について
「ハンディキャップ受験申請書(フォーム)」に記載の上、必要事項を記載し、障害者手帳や医師の診断書写しを添付してフォームにて送信して下さい。
願書申込み受付期間
●3次元CAD利用技術者試験(1級、2級)
□1級、準1級
前期:5月上旬〜6月上旬頃
後期:9月下旬〜10月下旬頃
□2級(CBT)
通年
●2次元CAD利用技術者試験
□1級(建築/機械/トレース)
前期:4月中旬〜5月上旬頃
後期:8月中旬〜9月中旬頃
□2級(CBT)
通年
□基礎試験(IBT)
通年
試験日程
●3次元CAD利用技術者試験
□1級、準1級
前期:7月下旬頃 後期:12月上旬頃
□2級(CBT)
通年
●2次元CAD利用技術者試験
□1級
前期:6月中旬頃 後期:11月上旬頃
□2級
通年
□基礎試験
通年
受験地
●3次元試験
□1級、準1級
全国主要都市で実施
□2級
●2次元CAD利用技術者試験
□1級
全国主要都市で実施
□2級
CBT試験
CBT全国随時型試験 受験会場一覧
□基礎試験
IBT試験
インターネットに接続したPCがある学校・企業、自宅、ネットカフェなどの受験者が任意で選択した環境で受験できます。
受験料(税込み)
●3次元CAD利用技術者試験
□1級・・・16,500円
□準1級・・・11,000円
□2級・・・7,700円
1級及び、準1級については、単願・併願ともに会場のPCとソフトを利用する場合(一般受験)は、2,000円アップとなります。
●2次元CAD利用技術者試験
□1級・・・・16,500円(過去の1級合格者は、11,000円)
□2級・・・・6,050円
□基礎試験・・・・4,400円(認定会場は、2,750円)
合格発表日
●3次元CAD利用技術者試験
□1級、準1級
前期:8月下旬頃
後期:翌年1月下旬頃
□2級
試験終了後、即時
●2次元CAD利用技術者試験
□1級
前期:8月中旬頃
後期:1月中旬頃
□2級
試験終了後、即時
□基礎試験
試験終了後、即時
受験申込・問合せ
一般社団法人 コンピュータ教育振興協会 03-3560-8440
問い合わせフォーム
CBTソリューションズ 03-5209-0553
ホームページ
一般社団法人 コンピュータ教育振興協会
CBTソリューションズ
参考書・問題集
資格をとるなら【BrushUP学びで無料資料請求】 資格[PR]