クロスメディアエキスパート認証試験
クロスメディアエキスパート認証試験とは?
クロスメディアエキスパートとは、情報資源を紙、DVD、インターネット、モバイルなど多様なメディア(クロスメディア)へ効率的かつ効果的に展開することができる、デジタルメディア制作能力を認定する資格で、メディアを活用した提案活動を行うことをめざす能力を証明できます。資格の認証期間は2年間で、更新を行わない場合は、資格が失効しますが、救済策として再取得制度があります。
2021年3月の31期試験をもってクロスメディアエキスパート認証試験はいったん休止しています。2021年5月時点で認証されている資格は、引き続き有効です。
その他情報
難易度は? | : | ★★★☆☆(普通)。 近年合格率は、38.7%ほど。 |
就職は? | : | Web関連企業、インターネット広告会社、DTP専門会社、デザイン事務所、出版会社、マーケティング企業など多岐にわたります。クロスメディアの観点から広告・宣伝効果を最大限活用したい企業が多いため求人も多い。 |
仕事内容は? | : | メディアや媒体の特性を考慮し、企業イメージや商品イメージのブランディングの提案、マーケティング・コミュニケーション戦略の企画・推進などを行います。 |
資格[PR] |
資 格 概 要
受験資格
制限無し
受験内容
試験は、
●第1部試験(多肢選択形式:200題前後/100分)と
●第2部試験(記述形式/140分)の構成となっています。
(提案先企業の概況を4,500文字程度でまとめられた与件を読み、設問に従い提案書を作成。)
※試験内容
- ■1 マーケティングと経営
□1-1 マーケティングの役割と戦略
- ① マーケティングの定義と役割
- マーケティングの定義、役割、売れる仕組み、ソーシャル・マーケティングなど
- ② 顧客満足(CS)
- 顧客満足(CS)、顧客ロイヤリティなど
- ③ 製品・市場マトリクスとバリューチェーン
- 製品市場戦略、製品ライフサイクル、バリューチェーンなど
- ④ マーケティング・ミックス
- 4P、4Cなど
□1-2 市場と消費者行動
- ① 市場の分類とSTPマーケティング
- セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングなど
- ② マーケティング・リサーチと分析方法
- 定量調査と定性調査、テキストマイニング、データマイニング、デシル分析、RFM分析など
- ③ 新製品の普及過程と消費者分類
- 新製品の普及過程、イノベーター理論
- ④ 消費者行動と購買意思決定プロセス
- 購買プロセス(問題認識、情報探索、評価、購買決定、購買後の行動)
□1-3 製品・価格・流通チャネル戦略
- ① 製品・サービス分類とライフスタイル
- 製品・サービス分類、ライフスタイル、製品ミックス、新製品開発とポジショニングなど
- ② ブランディング
- ブランディングの概念、役割、ブランド・ロイヤルティなど
- ③ 価格戦略
- 価格戦略、PSM分析、プライシング、フリーミアムなど
- ④ 流通チャネル
- 流通チャネルの役割、ロジスティクス、SCMなど
□1-4 プロモーション戦略
- ① プロモーション・ミックス
- プロモーション・ミックス、広告、PR、パブリシティ、プッシュ・プル戦略など
- ② 購買行動モデル
- AIDMA、AISAS、AISCEAS、SIPS、DECAXなど
- ③ 販売促進(SP)
- 消費者プロモーション、トレードプロモーション、リテールプロモーションなど
□1-5 現代のマーケティング
- ① CRM
- CRM、1 to 1マーケティング、FSP(Frequent Shoppers Program)、顧客生涯価値など
- ② サービス・マーケティング
- サービス・マーケティングの特徴、サービスの無形性と品質など
- ③ Webマーケティングとインターネット広告
- Webマーケティング、インターネット広告、動画広告、DMPなど
- ④ デジタルマーケティング
- マーケティング・オートメーション、リードナーチャリング、データドリブン・マーケティングなど
- ⑤ コンテンツマーケティング
- コンテンツマーケティングの定義、役割、効果、事例など
- ⑥ カスタマーエクスペリエンス
- カスタマーエクスペリエンスの定義、役割、効果など
- ⑦ オムニチャネル
- オムニチャネルの定義と手法、O2O、ショールーミングなど
□1-6 企業活動と経営戦略
- ① 経営理念と経営戦略
- 経営理念、経営戦略、ミッション、コーポレートアイデンティティなど
- ② 事業戦略
- 事業領域と事業戦略、成長戦略、競争戦略、イノベーション、SWOT分析など
- ③ CSR
- 企業の社会的責任(CSR)、サステナビリティなど
□1-7 メディア活動と法規
- ① 知的財産権
- 知的財産権、産業財産権、著作権、知的財産権の保護と国際化、プログラム使用許諾契約など
- ② 商取引と法規
- 電子消費者契約法、特定商取引に関する法律など
- ③ 個人情報
- 個人情報保護法など
- ④ 不正アクセス禁止法
- 不正アクセス禁止法の意義と役割など
- ■2 メディアとコンテンツ
□2-1 ネットワーク社会
- ① ネットワーク社会とユビキタス
- ネットワーク社会、電子マネー、ビジネス機会、情報格差、ユビキタスなど
- ② スマートフォン
- スマートフォン普及の経緯、影響など
□2-2 マスメディア
- ① マスコミ4媒体のビジネスと市場動向
- テレビ・ラジオ・新聞・雑誌のビジネスと市場動向、メディア特性など
□2-3 ネットワークメディア
- ① インターネットメディア
- インターネットメディアとマスメディア、インターネットメディアの動向とメディア特性、トリプルメディア、シェアードメディアなど
- ② ソーシャルメディア
- 掲示板、ブログ、ナレッジコミュニティ、ソーシャルブックマーク、SNS、画像共有サイト、動画共有サイト、カスタマーレビュー、パーソナルメディア、キュレーションメディアなど
□2-4 SPメディア
- ① OOHとデジタルサイネージ
- OOH(屋外広告)、交通広告、デジタルサイネージの動向とメディア特性など
- ② POPと店頭広告
- POPと店頭広告の動向とメディア特性、電子POPなど
- ③ DM
- ダイレクトメールの動向とメディア特性など
- ④ 折込チラシ・ポスター・レシート広告
- チラシ・ポスター・レシート広告の動向とメディア特性など
□2-5 メディアの複合利用
- ① マルチメディアとワンソースマルチユース
- マルチメディア、ワンソースマルチユースなど
- ② クロスメディア
- クロスメディアマーケティング、クロスメディア戦略など
□2-6 メディアリテラシー
- ① メディアリテラシー
- メディアリテラシーの定義、歴史、教育、問題など
- ② フィルタリング
- フィルタリング、アクセス制限、レイティングなど
□2-7 デジタルコンテンツ
- ① コンテンツ産業の動向
- 特徴、ビジネスモデルなど
- ② コンテンツの要素と活用
- 文字・画像・音声・動画コンテンツと活用、DRMなど
□2-8 コミュニケーション
- ① 発想法と思考法、コミュニケーションスキル
- 仮説思考、ロジカルシンキング、ブレーンストーミング、ファシリテーションなど
- ② 企画・提案活動
- 課題分析・調査分析・施策立案・実施運用・検証評価
□2-9 アクセシビリティとユーザビリティ
- ① アクセシビリティ
- Webとアクセシビリティ、WebコンテンツJIS、情報格差など
- ② ユーザビリティ
- ユーザビリティの概念、活用など
- ③ ユニバーサルデザイン
- ユニバーサルデザインの定義と活用など
- ■3 デジタルメディアを支える技術
□3-1 ITの進展
- ① マイクロエレクトロニクスとコンピュータシステムの変遷
- マイクロエレクトロニクス革命、コンピュータシステムの変遷、ビッグデータ、AIなど
- ② 通信の歴史と発展
- 通信の歴史、機器の発展、インターネット、無線技術など
□3-2 Web技術の進展と標準化
- ① インターネットとWeb技術
- インターネットとWeb、HTTP、HTML、XML、CSS、スクリプト言語など
- ② Webシステムの構築と運用
- Webアプリケーション、Webシステムの構築と運用 など
- ③ Webデザイン
- 固定デザインとリキッドデザイン、レスポンシブWebデザインなど
□3-3 セキュリティ技術
- ① コンピュータ・ネットワーク・セキュリティ
- 暗号化、バイオメトリクス認証、特定認証業務に関する認定制度 コンピュータウィルスとセキュリティソフト、情報セキュリティとリスクマネジメントなど
- ② 不正アクセスと対処法
- 不正アクセス、不正アクセスの対処法など
□3-4 コンテンツ表現技術
- ① コンテンツと表現
- 文字・画像・音声・映像の表現技術とフォーマット、マークアップ言語、ARとVRなど
- ② ドキュメント表現
- ドキュメント表現とフォーマット、電子書籍など
- ③ コンテンツ管理とオーサリングツール
- コンテンツ管理、DAM、Webオーサリングツール、メタデータ、著作権管理など
□3-5 デジタル印刷技術
- ① デジタル印刷技術
- デジタル印刷方式と用途、ワークフロー、ビジネスモデルなど
- ② データプリントサービス(DPS)
- DPSビジネス、用途など
- ③ オンデマンド出版とDM
- オンデマンド出版、オンデマンドカタログ、DMなど
●更新試験(50問程度)
- ① 知識補充のための択一式問題(50問)
- ② 短文レポート
合格基準
●第1部試験
80%以上の正答率で合格となります。
●第2部試験
70%以上の正答率で合格となります。
免除(科目等)について
第1部試験のみ合格した者は、その後2年間に限り、第1部試験が免除されます。
願書申込み受付期間
- ① 1月上旬〜2月中旬頃まで
- ② 6月下旬〜8月上旬頃まで
受験日程
- ① 3月中旬頃
- ② 8月下旬頃
受験地
東京、大阪、名古屋、福岡、仙台(8月のみ)、札幌(8月のみ)
受験料(税込み)
16,000円(第1部試験免除者は11,000円)
5,200円(再取得制度の更新試験:10,500円)
合格発表日
- ① 5月下旬頃
- ② 10月下旬頃
合格後の更新について
クロスメディアエキスパート認証試験の有効期間は2年間です。
認証継続のためには更新試験を受験し合格する必要があります。更新を行わなかった場合は、資格が失効します。(更新試験受験料は、5,200円)
ただし、資格が失効しても、以下に該当する者は、失効救済策として、「再取得制度」があります。
再取得制度該当者は以下の通りです。
・過去4年以内に試験または更新試験で合格しているが、認証期間が無効となっている方
・認証期間が無効となっているクロスメディアエキスパートIDが確認できる方
●再取得制度試験概要
資格が失効した場合、CBTによる試験(択一式および記述式)
受験料(税込み)・・・・11,000円
(再取得後の更新試験受験料・・・・5,200円 税込み)
認証更新試験申請・受験方法のご案内
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