民間資格 細胞検査士

細胞検査士とは?

良性細胞か悪性細胞か見分けたり、良性細胞の中から少数の悪性細胞を見つけ出す検査の技能を認定する資格です。
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その他情報

難易度は? ★★★★☆(やや難しい)。
合格率は、一次試験:約50%、二次試験:約50%
最終試験合格率の全国平均は毎年約25%ほど。
資格取得後も4年ごとの資格更新のため学術集会等に参加するなどして、所定の単位取得が義務づけられています。
就職は? がん専門病院、大学病院、一般病院、検診センター、検査センター、大学・研究機関、製薬会社、その他医療機関。医療現場からのスペシャリストとしての、細胞検査士資格取得者への評価は高く、就・転職には有効な資格です。
仕事内容は? 患者の細胞から標本を作って検査を行い、良性細胞の中からガンが疑われる細胞を探す作業を行います。

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 資 格 概 要

受験資格

  1. 臨床検査技師または衛生検査技師の資格取得後、受験年の12月1日までに主として細胞診検査実務に1年以上従事したもの。
  2. 臨床検査技師または衛生検査技師の資格を有し、日本臨床細胞学会認定の細胞診技術者養成機関※1卒業見込み者又は卒業者。(いずれの場合も所属機関長の発行する証明書を必要とする。)
  3. 前年度細胞検査士資格認定試験1次合格、2次不合格者で本年度試験の受験資格を有し、受験を希望する者。
  4. 4年制大学で、以下に挙げる日本臨床細胞学会認定の細胞検査士養成課程※2修了者で大学卒業見込み者又は卒業者、及び該当課程修了者で臨床検査技師又は衛生検査技師の資格を取得した者。いずれの場合も所属学部長の発行する細胞検査士養成コース修了の証明書と卒業見込み書を必要とする。
  5. 一度細胞検査士資格を喪失した場合でも、細胞診専門医の推薦により、細胞診断業務に復帰できるとその所属長が判断した時から3年以内に2回まで、細胞検査士資格認定試験の1次試験を免除され、2次試験を直接受験できる。ただし、本法人を退会した者及び理事会の議を経て細胞検査士資格を取り消された者については免除の対象としない。なお、所属機関が未定の者においては、細胞診専門医の推薦により、細胞検査士資格認定試験運営委員会が受験資格を審査する。

※1日本臨床細胞学会認定の細胞診技術者養成機関

  • 財団法人癌研究会有明病院付設細胞検査士養成所
  • 大阪府立成人病センター内細胞検査士養成講習
  • 東京都がん検診センター細胞検査士養成所(令和4年3月閉講)
  • 杏林大学保健学部細胞検査士養成課程
  • 藤田学園衛生技術短期大学細胞診スクリーナー養成所(平成21年10月認可辞退)
  • 北里大学医療衛生学部細胞検査士コース
  • 山口大学医学部保健学科細胞検査士養成課程
  • 群馬大学医学部保健学科細胞検査士養成コース
  • 玉田学園神戸常盤大学保健科学部医療検査学科細胞検査士養成課程
  • 加計学園細胞病理学研究所(倉敷芸術科学大学内)
  • 学校法人冬木学園畿央大学細胞検査士養成課程
  • 九州医療科学大学がん細胞研究所

※1細胞検査士養成コースのある大学


試験内容

以下の諸項目について、筆記および細胞像試験(カラープリント)と実技試験で行われます。

  1. 細胞診に必要な基礎知識の概略
  2. 手技試験
  3. 顕微鏡的検査

●1次(120問)・・・・筆記試験およびカラープリントによる細胞像試験

□筆記試験
  • ① 総論
  • ② 技術
  • ③ 婦人科
  • ④ 呼吸器
  • ⑤ 消化器
  • ⑥ 体腔液
  • ⑦ その他
□細胞画像試験(60問)
  • ⑧ カラープリントされた細胞画像を見て設問に答える

●2次(実技)・・・・1次試験合格者のみ

□スクリーニング試験
  • ① 婦人科材料、喀痰、尿、体腔液などの細胞診標本を一定時間内に鏡検して、その標本中の異型細胞、悪性細胞を篩別(ふるい出すあるいは選び出す)し、病変推定する試験。
□同定試験
  • ① 細胞診標本に示してある細胞を見て、組織型などを推定する試験。
□標本作製実技試験
  • ① 塗沫、固定などの、標本作製技術のレベルを問う試験。

免除(科目等)について

  • 一次試験のみ合格した者は翌年に限り、一次試験が免除されます。
  • 一度細胞検査士資格を喪失した場合でも、細胞診専門医の推薦により、細胞診断業務に復帰できるとその所属長が判断した時から3年以内に2回まで、細胞検査士資格認定試験の1次試験が免除されます。

願書申込み受付期間

8月中旬〜9月上旬頃まで


試験日程

●1次・・・・10月下旬頃

●2次・・・・12月上旬頃


受験地

●1次・・・・大阪

●2次・・・・東京


受験料(税込み)

40,000円(手数料込み)


合格発表日

実施先までお問い合わせ下さい。
細胞検査士認定試験合格者には、国際細胞検査士認定試験 (International Cytotechnologist : IAC)の受験資格が与えられます。この試験は2年に1回、東京であります。
国際細胞検査士資格は多くの国々で有効ですので、外国で細胞検査士として働ける可能性が広がります。


合格後の更新について

細胞検査士の有効期間は5年間です。
更新するためには、特別な理由(海外在住、病気療養、妊娠出産、育児、介護など)がない限り、資格更新申請は各5年目の12月15日までに完了しなければなりません。(更新審査料:4,950円)
法人春期大会,同秋期大会,同主催細胞検査士教育セミナー,同細胞検査士教育ワークショップに2回以上の出席を含めて最低350単位を満たし、申請する必要があります。単位を満たさなかった場合は、資格が失効します。

単位の内容

  • 常勤の場合:25単位/1年間
  • 非常勤の場合:
  • (1) 週5〜6日勤務:25単位/1年間
  • (2) 週3〜4日勤務:20単位/1年間
  • (3) 週1〜2日勤務:15単位/1年間
  • 春季大会参加:25単位/1年間
  • 秋季大会:25単位/1年間
  • 主催細胞検査士教育セミナー:25単位/1年間
  • 主催細胞検査士教育ワークショップ:25単位/1年間
  • 本法人の認定する連合地域連携組織の学術集会:15単位/1年間
  • 本法人の認定する都道府県地域連携組織の学術集会:10単位/1年間
  • 本法人の認定する地域連携組織(都道府県)の会員となり、地域活動に積極的に貢献した場合:25単位/1年間
  • 本法人公認の細胞検査士養成所及び、本学会主催講習会、セミナーワクショップ教育に従事した場合:3単位/1時間(資格取得後、5年以上の経験者のみ)
  • その他の研修会の教育に従事した場合は、法人の認定する地域連携組織(都道府県)の会員となり、地域活動に積極的に貢献した場合に準じて届け出を要し、認可された場合:3単位/1時間
  • 論文、著書の筆頭著者:40単位
  • 論文、著書の連名著者:10単位
  • 学会発表の筆頭著者:20単位
  • 論文、著書の連名著者:5単位
  • 地域連携組織での論文、あるいは発表論文の筆頭著者:20単位
  • 地域連携組織での論文、あるいは発表論文の連名著者:5単位
  • 地域連携組織での論文、あるいは発表論文の学会発表の筆頭著者:10単位
  • 地域連携組織での論文、あるいは発表論文の学会発表の連名著者:3単位

受験申込・問合せ

日本臨床細胞学会 03-5577-4680
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