建築鉄骨検査技術者
建築鉄骨検査技術者とは?
建築鉄骨検査技術者とは、建築鉄骨製品検査技術者と、建築鉄骨超音波検査技術者の科目があり、建築鉄骨製品検査技術者は、建築鉄骨の精度、溶接部外観等の検査について、計画の立案、検査の実施及び合否判定を行う技術者のための資格です。建築鉄骨超音波検査技術者は、建設鉄骨溶接部の超音波探傷検査について、計画の立案、検査の実施及び合否判定を行う技術者のための資格です。
学科試験に合格し、かつ実技試験に合格すれば、建築鉄骨検査技術者として認定・登録することができます。
その他情報
難易度は? | : | ★★☆☆☆(やや易しい)。 近年合格率は、 ●建築鉄骨製品検査技術者 (学科):86.9% (実技):58.7% ●建築鉄骨超音波検査技術者 (学科):72.4% (実技):68.0% 学科は、「建築鉄骨〈製品・超音波〉検査技術者 学科試験問題と解説集」の勉強で十分合格できますが、心配であれば事前講習を受講することでほぼ確実に合格できます。 実技は実際に関わってない人の場合、しっかり実際の鉄骨で練習をしておく必要があります。また、慣れていないと時間が足りなくなる場合があります。 |
就職は? | : | 鉄骨制作会社、非破壊検査業、建築業の品質管理部門など。資格を取らないと仕事ができないため、仕事後に勉強をすることが苦になる人は向いてません。また、出張が多く落ち着いた生活は難しい上、給料が安いなどきついため、求人は多い。 |
仕事内容は? | : | 製品の品質保証管理業務、製品検査、鉄骨製品溶接後の超音波探傷検査、不具合解析、部材納入にかかわる調整業務、顧客対応等を行います。 |
資 格 概 要
受験資格
●建築鉄骨製品検査技術者
次のいずれかに該当する者
- ① 受験申請時に以下に示す学歴または資格に該当する実務経験年数を有する者。
- 大学院・大学・高専の専攻科の指定学科を卒業し、実務経験1年以上の者(指定学科以外は2年以上の者)。
- 短大・高専の指定学科を卒業し、実務経験1年以上の者(指定学科以外は2年以上の者)。
- 専修学校の専門課程(修業年限2年以上)の指定学科を卒業し、実務経験1年以上の者。
- 高校の指定学科を卒業し、実務経験2年以上の者(指定学科以外は3年以上の者)。
- 上記以外で実務経験5年以上の者。
- ② 受験申請時には@を満足しないが、合格後2年以内にこれを満足することができる者。
以下の資格を有する者は、左記に関係なく受験可
- 一級建築士又は二級建築士
- 技術士(建設部門)
- 鉄骨製作管理技術者2級以上
- 建築鉄骨超音波検査技術者
- 溶接管理技術者認証基準(WES8103)2級以上
●建築鉄骨超音波検査技術者
- ① 受験申請時にJIS Z 2305:2103「非破壊試験技術者の資格及び認証」に基づき日本非破壊検査協会が実施するUTレベル3、レベル2、レベル1のいずれかの試験の合格証または資格証明書を有し、かつ鉄骨溶接部の超音波検査についての1年以上の実務経験を有する者。
- ② 受験申請時にJIS Z 2305:2103「非破壊試験技術者の資格及び認証」に基づき日本非破壊検査協会が実施するUTレベル3、レベル2、レベル1のいずれかの試験の合格証または資格証明書を有し、かつ実技試験合格後2年以内に鉄骨溶接部の超音波検査についての1年以上の実務経験を有することができる者。
試験内容
●建築鉄骨製品検査技術者
□学科(2時間)
鉄骨構造、鉄骨溶接、鉄骨製作材料、鉄骨検査一般、鉄骨の精度、外観検査、検査計画立案に関する知識
□実技
製品精度検査、溶接検査及び判定
●建築鉄骨超音波検査技術者
□学科(2時間)
鉄骨構造、鉄骨溶接、鉄骨製作材料、鉄骨溶接部の超音波探傷検査計画、建築学会規準の運用方法、合否判定等に関する知識
□実技
距離振幅特性曲線の作成、鉄骨溶接部の超音波探傷試験及び判定
合格基準
●建築鉄骨製品検査技術者
具体的な点数による合格基準は不明です。
●建築鉄骨超音波検査技術者
具体的な点数による合格基準は不明です。
免除(科目等)について
●建築鉄骨製品検査技術者
●建築鉄骨超音波検査技術者
学科試験に合格した方は、合格した年を含む3年間に学科試験が免除されます。
願書申込み受付期間
●建築鉄骨製品検査技術者
学科・・・・4月上旬〜5月上旬頃まで
実技・・・・7月下旬〜8月下旬頃まで
●建築鉄骨超音波検査技術者
学科・・・・4月上旬〜5月上旬頃まで
実技・・・・7月下旬〜8月下旬頃まで
試験日程
●建築鉄骨製品検査技術者
学科試験・・・・6月下旬頃
実技試験・・・・8月下旬頃
●建築鉄骨超音波検査技術者
学科試験・・・・6月下旬頃
実技試験・・・・8月下旬頃
受験地
●建築鉄骨製品検査技術者
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、高松、福岡
●建築鉄骨超音波検査技術者
仙台、東京、名古屋、大阪、福岡
受験料
●建築鉄骨製品検査技術者
●建築鉄骨超音波検査技術者
学科・・・・14,300円
実技・・・・33,000円
合格発表日
●建築鉄骨製品検査技術者
学科試験・・・・7月下旬頃
実技試験・・・・翌年2月中旬頃
●建築鉄骨超音波検査技術者
学科試験・・・・7月下旬頃
実技試験・・・・翌年2月中旬頃
実技試験合格者を実施団体の認定委員会が資格者として認定登録し、登録証を交付します。有効期限は5年間です。
新規登録料・・・・11,000円
合格後の更新について
建築鉄骨検査技術者の登録有効期間は5年間です。
- (1) 格者が、資格有効期間終了後も引き続き資格を継続させることを希望する場合は、新規および更新の認定登録後、有効期間満了の前1年以内に実施団体が実施する継続講習を受講することにより、有効期間を5年間延長することができます。
- 継続受講料・・・・6,600円
- 継続登録料・・・・6,600円
- (2) 資格継続により資格を継続してきた者が、資格取得後の10年間を経過した後、引き続き資格維持を希望する場合は、継続により延長した有効期間の満了の前1年以内に実施団体が実施する更新試験 (実技) に合格することで更新の認定登録を受けることができます。
- 更新受験料・・・・22,000円
- 更新登録料・・・・11,000円
受験申込・問合せ
一般社団法人 鉄骨技術者教育センター 03-6661-2255
メール