ビルクリーニング技能士
ビルクリーニング技能士とは?
ビルクリーニング技能士とは、ビルの所有者から委託を受けて行うビルクリーニング作業について必要な技能を評価する資格で、ビルの環境を快適な状態に保つビル清掃のスペシャリストです。
随時2級、随時3級、基礎級については、外国人技能実習生を対象としています。
その他情報
難易度は? | : | 1級、2級:★★☆☆☆(やや易しい)。 3級:★☆☆☆☆(やさしい)。 近年合格率は、 1級:48.0% 2級:46.7% 3級:58.0%ほど。 実技は原点性で採点されます。手本通りでないところから減点され、標準時間をオーバーすると減点されていき、制限時間を超えた時点で終了です。実際の作業と違い仕上がりよりも時間が重要で、多少仕上がりが悪くても標準時間内に作業終了する必要があります。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
就職は? | : | ビル及びマンション、ショッピングモールなどの清掃業者。年収は210〜300万位。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仕事内容は? | : | オフィスビル、マンション、商業施設、ホテル、病院、福祉施設、アミューズメント施設などで、清掃するパート・アルバイト、スタッフが行っている床や窓ふき、ゴミ捨て、ワックスがけなどの作業確認、シフト管理、勤怠確認、清掃現場への巡回、清掃報告書作成などを行います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
年収は? | : | ビル・建物清掃員の平均年収は278.4万円(賞与込)です。
(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より) |
関連書籍はこちら [PR] |
資 格 概 要
受験資格
●1級
- 5年以上の実務経験(注)を有する者
- 2級の技能検定に合格した者で、合格後1年以上の実務経験を有する者
- 3級の技能検定に合格した者で、合格後3年以上の実務経験を有する者
- 建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
- ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、4年以上の実務経験を有する者
●2級
- 2年以上の実務経験(注)を有する者
- 3級の技能検定に合格した者
- ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、1年以上の実務経験を有する者
●3級(真偽法:25問/60分)
- ビルクリーニング業務に従事している者又は従事しようとする者
●随時2級(外国人技能実習生のみ)
- 技能実習3号の終了予定者(ビルクリーニング職種に係る3級の実技試験に合格したものに限る。)
●随時3級(外国人技能実習生のみ)
- 技能実習2号の修了予定者(ビルクリーニング職種以外の職種の基礎級(旧基礎1級又は、基礎2級を含む)に合格したものを含む。)
●基礎級(外国人技能実習生のみ)
- 技能実習1号の修了予定者。
試験内容
●1級
□学科試験(真偽法:25問及び、択一法:25問/60分)
- ① 日常清掃作業
- ② 中間清掃作業
- ③ 定期清掃作業
- ④ 臨時清掃作業
- ⑤ 建物用途別清掃作業
- ⑥ 仕様に基づく作業計画の作成
□実技試験
- ① 弾性床表面洗浄作業(標準時間:17分、打ち切り時間:19分)
- ② 繊維系床部分洗浄作業(標準時間:10分、打ち切り時間:12分)
- ③ 壁面洗浄作業(標準時間:8分、打ち切り時間:10分)
- ④ ビルクリーニング作業における積算見積等に関する問題(60分)
●2級
□学科試験(真偽法:25問及び、択一法:25問/60分)
- ① 日常清掃作業
- ② 中間清掃作業
- ③ 定期清掃作業
- ④ 臨時清掃作業
- ⑤ 建物用途別清掃作業
- ⑥ 仕様に基づく作業計画の作成
□実技試験
- ① 弾性床ドライ清掃作業(標準時間:12分、打ち切り時間:14分)
- ② 繊維系床しみ取り作業(標準時間:8分、打ち切り時間:10分)
- ③ トイレ定期清掃作業(標準時間:10分、打ち切り時間:12分)
□実技ペーパーテスト
- ④ ビルクリーニング作業における積算見積等に関する問題(60分)
●3級
□学科試験(真偽法:25問/60分)
- ① 日常清掃作業
- ② 定期清掃作業
- ③ 作業計手順に基づく作業の実施
□実技試験
- ① 弾性床清掃作業(標準時間:12分、打ち切り時間:14分)
- ② ガラス面洗浄作業(標準時間:8分、打ち切り時間:10分)
- ③ トイレ日常清掃作業(標準時間:8分、打ち切り時間:10分)
●随時2級
□学科試験(真偽法:25問及び、択一法:25問/60分)
- ① 日常清掃作業
- ② 中間清掃作業
- ③ 定期清掃作業
- ④ 臨時清掃作業
- ⑤ 建物用途別清掃作業
- ⑥ 仕様に基づく作業計画の作成
□実技試験
- ① 弾性床ドライ清掃作業(標準時間:12分、打ち切り時間:14分)
- ② 繊維系床しみ取り作業(標準時間:8分、打ち切り時間:10分)
- ③ トイレ定期清掃作業(標準時間:10分、打ち切り時間:12分)
□実技ペーパーテスト
- ④ ビルクリーニング作業における積算見積等に関する問題(60分)
●随時3級
□学科試験(真偽法:25問/60分)
- ① 日常清掃作業
- ② 定期清掃作業
- ③ 作業計手順に基づく作業の実施
□実技試験
- ① 弾性床清掃作業(標準時間:12分、打ち切り時間:14分)
- ② ガラス面洗浄作業(標準時間:8分、打ち切り時間:10分)
- ③ トイレ日常清掃作業(標準時間:8分、打ち切り時間:10分)
●基礎級
□学科試験(真偽法:25問/60分)
- ① 基本作業(器具の使い方及びそれを取得するための各種清掃作業の補助)
- ② 具体的な指示に基づく作業手順の実施
□実技試験
- ① 器具の使い方(標準時間:20分、打ち切り時間:30分)
- ② シーツの扱い方(標準時間:2分、打ち切り時間:3分)
基礎級における実技試験の課題2(シーツの扱い方)は、ホテル等の客室清掃作業及び客室整備作業を行う外国人技能実習生のみを対象とする。
合格基準
●1級(学科と実技の両方に合格する必要で認定されます。)
□学科試験
100点満点中、65点(65%)以上で合格となります。
□実技試験
各3課題とも満点中、40%以上の得点率及び、実技ペーパーテストを含めた合計100点満点中、60点(60%)以上で合格となります。
(実技ペーパーテストは20点満点中、40点以上で合格となります。)
●2級(学科と実技の両方に合格する必要で認定されます。)
□学科試験
100点満点中、65点(65%)以上で合格となります。
□実技試験
各3課題とも満点中、40%以上の得点率及び、実技ペーパーテストを含めた合計100点満点中、60点(60%)以上で合格となります。
(実技ペーパーテストは20点満点中、40点以上で合格となります。)
●3級(学科と実技の両方に合格する必要で認定されます。)
□学科試験
50点満点中、33点(65%)以上で合格となります。
□実技試験
各3課題とも満点中、40%以上の得点率及び、合計100点満点中、60点(60%)以上で合格となります。
●随時2級
□学科試験
50点満点中、33点(65%)以上で合格となります。
□実技試験
各3課題とも満点中、40%以上の得点率及び、合計の60%以上で合格となります。
●随時3級(学科と実技の両方に合格する必要で認定されます。)
□学科試験
50点満点中、33点(65%)以上で合格となります。
□実技試験
各3課題とも満点中、40%以上の得点率及び、合計の60%以上で合格となります。
●基礎級
□学科試験
50点満点中、33点(65%)以上で合格となります。
□実技試験
各3課題とも満点中、40%以上の得点率及び、合計の60%以上で合格となります。
免除(科目等)について
- 1級の学科試験に合格した者は、合格した日から、3年間(最終年度にあっては年度終わりまで)に限り(注2)、1級、2級及び3級学科試験の全部が免除されます。
- 1級の実技試験に合格した者は、合格した日から、3年間(最終年度にあっては年度終わりまで)に限り(注2)、1級、2級及び3級実技試験の全部が免除されます。
- 2級の学科試験に合格した者は、合格した日から、3年間(最終年度にあっては年度終わりまで)に限り(注2)、2級及び3級学科試験の全部が免除されます。
- 2級の実技試験に合格した者は、合格した日から、3年間(最終年度にあっては年度終わりまで)に限り(注2)、2級及び3級実技試験の全部が免除されます。
- 3級の学科試験に合格した者は、合格した日から、3年間(最終年度にあっては年度終わりまで)に限り(注2)、3級学科試験の全部が免除されます。
- 3級の実技試験に合格した者は、合格した日から、3年間(最終年度にあっては年度終わりまで)に限り(注2)、3級実技試験の全部が免除されます。
- 1級のビルクリーニング職種に係る短期課程の普通職業訓練が的確に行われたと認められる修了時の試験(注1)に合格した者で、当該訓練を修了した者は、1級、2級学科試験の全部が免除されます。
- 2級のビルクリーニング職種に係る短期課程の普通職業訓練が的確に行われたと認められる修了時の試験(注1)に合格した者で、当該訓練を修了した者は、2級学科試験の全部が免除されます。
- ビルクリーニング職種に係る指定試験機関技能検定委員を5年以上務めた者は、1級学科試験及び実技試験の全部が免除されます。
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験に おいて学科試験に合格した者は、1級、2級及び3級学科試験の全部が免除されます。
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験において実技試験に合格した者は、1級、2級及び3級実技試験の全部が免除されます。
- (注1) 公益社団法人全国ビルメンテナンス協会が的確に行われたと認めた試験に限ります。
- (注2) 平成28年度(2016年度)までの1級の一部合格者については、2021年度末(2022年3月31日)までを有効期間(5年間)とする経過措置があります。
試験の免除にあたっては、合格通知書の写し等、免除を証明し得る書類を添付して下さい。また、受付期間終了日以降に、免除を有することが判明した場合は、免除を受けられませんので、十分注意して下さい。
身体上の障害等に係る特別措置について
技能検定試験では、障がい等により既定の受検環境条件では受検者の技能を充分に発揮することが困難であると考えられる場合、技能検定試験の意義が失われることのない範囲で、一部資機材の変更や補助具の使用、学科試験問題の漢字のルビ付き等、特別の配慮を受けることができます。
特別の配慮を希望する場合は、受検を希望する地区の試験事務所に対し、ご相談のうえ、「特別の配慮を必要とする申請書」を請求し受検申請時に提出してください。なお、受検申請時に未提出の場合、特別の配慮が受けられませんのでご注意ください。
注)
特別配慮申請書は、受付の混雑する締め切り日近くを避け、できるだけ早めにご提出ください。
願書申込み受付期間
●1級、2級、3級
- ① 7月下旬〜8月上旬頃まで
●随時2級、随時3級、基礎級
随時
試験日程
●1級、2級、3級
□学科試験、実技ペーパーテスト
- ① 11月下旬頃
□実技作業試験
- ① 11月下旬〜2月上旬頃の指定日
●随時2級、随時3級、基礎級
協会が指定する日。
受験地
●1級〜3級
北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、香川、福岡
●随時2級、随時3級、基礎級
協会が指定する場所。
受験料(税込み)
●1級
□学科試験
3,700円
□実技試験
20,000円
●2級
□学科試験
3,500円
□実技試験
18,000円
(受検年の4月1日時点で35歳未満の方(出入国管理及び難民認定法 別表第一の上欄の在留資格をもって在留する者を除く)は、実技試験受検手数料のうち、9,000円が減免されます。)
●3級
□学科試験
3,000円
□実技試験
15,000円
(受検年の4月1日時点で35歳未満の方(出入国管理及び難民認定法 別表第一の上欄の在留資格をもって在留する者を除く)は、実技試験受検手数料のうち、9,000円が減免されます。)
●随時2級
□学科試験
3,500円
□実技試験
18,000円
●随時3級
□学科試験
3,000円
□実技試験
15,000円
●基礎級
□学科試験
3,000円
□実技試験
15,000円
合格発表日
●1級、2級、3級
- ① 3月下旬頃
●随時2級、随時3級、基礎級
協会までお問い合わせ下さい
受験申込・問合せ
公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会 03-3805-7560
ホームページ
参考書・問題集
関連書籍はこちら [PR]