ビル設備管理技能士
ビル設備管理技能士とは?
ビル設備管理技能士とは、空調システム、電気システム、給排水システム、衛生管理、防犯などビルメンテナンス設備の一定の管理技能を認定する国家資格(ビル設備管理技能検定)に合格した者のことです。一般的に言われる「ビル管」は建築物環境衛生管理技術者であり異なる資格となります。また、建築物環境衛生管理技術者取得者がこの資格を取る必要性は低いです。
その他情報
難易度は? | : | 1級:★★★☆☆(普通)、 2級:★★☆☆☆(やや易しい)。 近年合格率は、 1級:77.3% 2級:39.5%ほど。 出題範囲は広く、数値関連問題も多く出題されます。過去問のみの勉強だけでは取りこぼしする可能性があるので、内容をしっかりと理解しておく必要があります。作業試験は、「空調・換気(10分):ダクト内の風速測定」、「給排水衛生(15分):節水型フラッシュバルブの点検と交換」、「電気(30分):電動機起動盤の故障探索と修理」となります。 |
就職は? | : | ビルメンテナンス会社の設備保守点検部門など。 |
仕事内容は? | : | オフィスビル、商業ビルが安全・快適に機能するよう必要な点検(電気、空調、給排水、監視、点検、調査、管球交換、施工・修繕工事などへの立会、テナント対応・外部電話対応、報告書作成、データ管理ほか)などを行います。 |
資 格 概 要
受験資格
●1級
- ビル設備管理に関する実務経験が7年以上の者。
- ビル設備管理に関する高校卒業で、実務経験6年以上の者。
- ビル設備管理に関する短大、高専、高等専攻科卒業で、実務経験5年以上の者。
- ビル設備管理に関する大学卒業で、実務経験4年以上の者。
- ビル設備管理に関する専修学校または、各種学校卒業(800時間以上)で、実務経験6年以上の者。
- ビル設備管理に関する専修学校または、各種学校卒業(3200時間以上)で、実務経験4年以上の者。
- ビル設備管理に関する短期課程の普通職業訓練(700時間)修了で、実務経験6年以上の者。
- ビル設備管理に関する普通課程の普通職業訓練(2800時間未満)修了で、実務経験6年以上の者。
- ビル設備管理に関する普通課程の普通職業訓練(2800時間以上)修了で、実務経験4年以上の者。
- ビル設備管理に関する職業訓練指導員免許取得で、実務経験1年以上の者。
- 2級技能士合格後、実務経験2年以上の者。(職業訓練指導員免許取得者は1年)
●2級
- ビル設備管理に関する実務経験が2年以上の者。
- ビル設備管理に関する高校を卒業した者。
- ビル設備管理に関する短大、高専、高等専攻科を卒業した者。
- ビル設備管理に関する大学を卒業した者。
- ビル設備管理に関する専修学校または、各種学校を卒業(800時間以上)した者。
- ビル設備管理に関する専修学校または、各種学校を卒業(3200時間以上)した者。
- ビル設備管理に関する短期課程の普通職業訓練(700時間)を修了した者。
- ビル設備管理に関する普通課程の普通職業訓練(2800時間未満)を修了した者。
- ビル設備管理に関する普通課程の普通職業訓練(2800時間以上)を修了した者。
- ビル設備管理に関する職業訓練指導員免許取得を取得した者。
試験内容
●1級
□学科試験(真偽法:25問、択一式:50問/100分)
- ビル設備管理作業
- ① 建築・設備図面
- ② 電気設備の機器の構造、機能及びその関連事項
- ③ 空気調和・換気設備の機器の構造、機能及びその関連事項
- ④ 給排水設備の機器の構造、機能及びその関連事項
- ビル設備管理法
- ① 計画書の作成方法
- ② ビル設備の運転監視方法(ビル設備に異常が発生した場合の危険回避のための処置及び操作方法を含む。)
- ③ ビル設備の機器の異常、損傷及び故障の原因及び発見方法
- ④ 測定器の使用方法
- ⑤ ビル設備の運転監視に必要な点検方法
- ⑥ 報告書及び記録書の作成方法
- 関連法規
- ① 電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)関係法令、電気工事士法(昭和三十五年法律第百三十九号)関係法令、労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)関係法令、高圧ガス保安法関係法令、建築物における衛生的環境の確保に関する法律関係法令、水道法(昭和三十二年法律第百七十七号)関係法令、下水道法(昭和三十三年法律第七十九号)関係法令、浄化槽法(昭和五十八年法律第四十三号)関係法令、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和四十五年法律第百三十七号)関係法令、建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)関係法令及び消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)関係法令のうち、ビル設備管理に関する部分
- 安全衛生
- ① 安全衛生に関する詳細な知識
□実技試験
- ① 電動機起動盤の故障箇所の探索と修理(30分)
- ② ダクト内の風速測定と測定結果の応用(15分)
- ③ ビル設備管理計画の作成及びビル設備の運転監視作業(40分)
※実技作業試験試験時における受検者の携行品
作業服(上・下)、作業帽、作業靴、回路計(テスタ)、筆記用具(鉛筆・消しゴム)、時計(腕時計など)、電子式卓上計算機(標準機能のみ)
●2級(真偽法:25問、択一式:50問/100分)
- ビル設備管理作業
- ① 建築・設備図面
- ② 電気設備の機器の構造、機能及びその関連事項
- ③ 空気調和・換気設備の機器の構造、機能及びその関連事項
- ④ 給排水設備の機器の構造、機能及びその関連事項
- ビル設備管理法
- ① ビル設備の運転監視方法(ビル設備に異常が発生した場合の危険回避のための処置及び操作方法を含む。)
- ② ビル設備の機器の異常、損傷及び故障の原因及び発見方法
- ③ 測定器の使用方法
- ④ ビル設備の運転監視に必要な点検方法
- ⑤ 報告書及び記録書の作成方法
- 関連法規
- ① 電気事業法関係法令、電気工事士法関係法令、労働安全衛生法関係法令、高圧ガス保安法関係法令、建築物における衛生的環境の確保に関する法律関係法令、水道法関係法令、下水道法関係法令、浄化槽法関係法令、廃棄物の処理及び清掃に関する法律関係法令、建築基準法関係法令及び消防法関係法令のうち、ビル設備管理に関する部分
- 安全衛生
- ① 安全衛生に関する詳細な知識
□実技試験
- ① 電動機起動盤の故障箇所の探索と修理(30分)
- ② ダクト内の風速測定と測定結果の応用(10分)
- ③ 節水型フラッシュバルブの点検と交換整備(15分)
※実技作業試験試験時における受検者の携行品
作業服(上・下)、作業帽、作業靴、回路計(テスタ)、筆記用具(鉛筆・消しゴム)、時計(腕時計など)、電子式卓上計算機(標準機能のみ)
合格基準
●1級、2級
□学科試験
100点満点中、65点以上の得点で合格となります。
□実技試験
作業試験において、各配点の40%以上を得点し、かつ合計で満点(100点)中、60点以上を得点することで合格となります。
免除(科目等)について
●1級
□以下に該当する者は、学科試験が免除されます。
- 1級ビル設備管理技能検定の学科試験に合格した者
- 建築物設備管理科に関する職業訓練指導員試験に合格した者又は建築物設備管理科職業訓練指導員免許を受けた者
- ビル設備管理職種に関する1級技能士コースにおける修了時試験の合格者で、当該訓練を修了した者
- 建築物管理訓練センター実施の講習修了者。(詳細は以下URLをご覧下さい。)
ビル設備管理技能検定受検準備講習
ビル設備管理科訓練(1級・2級)技能士コース
□以下に該当する者は、実技試験が免除されます。
- 1級ビル設備管理技能検定の実技試験に合格した者
●2級
□以下に該当する者は、学科試験が免除されます。
- 2 級ビル設備管理技能検定の学科試験に合格した者
- 建築物設備管理科に関する職業訓練指導員試験に合格した者又は建築物設備管理科職業訓練指導員免許を受けた者
- 設備管理・運転系ビル管理科に関し、的確に行われたと認められる普通課程の普通職業訓練の技能照査に合格した者
- ビル設備管理職種に関する2級技能士コースにおける修了時試験の合格者で、当該訓練を修了した者
- 建築物管理訓練センター実施の講習修了者。(詳細は以下URLをご覧下さい。)
ビル設備管理技能検定受験準備講習
ビル設備管理科訓練(1級・2級)技能士コース
□以下に該当する者は、実技試験が免除されます。
- 2級ビル設備管理技能検定の実技試験に合格した者
身体上の障害等に係る特別措置について
受検を希望する地区の試験事務所に、特別の配慮を必要とする申請書」を請求し、受検申請時に提出します。
願書申込み受付期間
●1級、2級
6月上旬〜下旬頃まで(年1回)
試験日程
●1級
□学科試験
9月上旬頃
□実技ペーパーテスト
9月上旬頃
□実技作業試験
8月下旬〜9月上旬頃
●2級
□学科試験
9月上旬頃
□実技作業試験
9月上旬〜下旬頃
受験地
●1級、2級
東京、大阪
受験料(税込み)
●1級
□学科試験・・・・3,700円
□実技試験・・・・18,700円
●2級
□学科試験・・・・3,700円
□実技試験・・・・18,700円(25歳未満の方は9,700円)
合格発表日
●1級、2級
10月下旬頃
受験申込・問合せ
公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会(東京) 03-3805-7560