国家資格 建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生管理技術者とは?

建築物環境衛生管理技術者とは、特定建築物の環境衛生管理が適性に維持管理がなされているかを指導・監督する専門家を認定する厚生労働省管轄の国家資格。資格を取得するには、試験に合格する方法と、講習会を受講し取得する方法があります。通称ビル管理技術者(ビル管)
  業務独占資格  名称独占  必置資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★☆☆(普通)。近年合格率は、17.7%ほど。

近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度
53回
8,232   1,804   21.9%  
令和4年度
52回
9,413   1,681   17.9%  
令和3年度
51回
9,651   1,707   17.7%  
令和2年度
50回
9,924   1,933   19.5%  
令和1年度
49回
10,146   1,245   12.3%  

就職は? ビル管理業界。ニーズが高くいので就職するには取っておいて損はないはず。資格手当がつく場合があります。
仕事内容は? デパートやオフィスビル、映画館、学校といった大勢の人が利用する特定建築物(延べ面積3000平方メートル以上(学校については8000平方メートル以上))において、給水及び排水の管理、清掃、ねずみ、こん虫等の防除の実施を監督指導します。

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 資 格 概 要

受験資格

●試験

次の用途に供される建築物の当該用途部分において環境衛生上の維持管理に関する実務に業として2年以上従事された方

※建築物の用途

  • (ア) 興行場(映画館、劇場等)、百貨店、集会場(公民館、結婚式場、市民ホールなど)、図書館、博物館、美術館、遊技場(ボーリング場等)
  • (イ) 店舗、事務所
  • (ウ) 学校(研修所を含む。)
  • (エ) 旅館、ホテル
  • (オ) その他1から4までの用途に類する用途
    多数の者の使用、利用に供される用途であって、かつ、衛生的 環境も1から4までの用途におけるそれと類似しているとみられるものをいいます。

(例)

  • 受験資格に該当する用途・・・共同住宅、保養所、寄宿舎、保育所、老人ホーム、病院等
  • 受験資格に該当しない用途・・・もっぱら倉庫、駐車場、工場等の用途に供されるもの。その他特殊な環境にあるもの。

※注1
建築物における環境衛生上の維持管理に関する実務とは、次に記載されているような業務をいいます。

  • (1) 空気調和設備管理
  • (2) 給水、給湯設備管理(貯水槽の維持管理を含む。)
  • (3) 排水設備管理(浄化槽の維持管理を含む。)
  • (4) ボイラ設備管理
  • (5) 電気設備管理(変電、配電等のみの業務を除く。)
  • (6) 清掃及び廃棄物処理
  • (7) ねずみ、昆虫等の防除

※ (1)〜(5)の「設備管理」とは、設備についての運転、保守、環境測定及び評価等を行う業務をいいます。
修理専業、アフターサービスとしての巡回サービスなどは、「建築物における環境衛生上の維持管理に関する実務」には該当しません。
建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則第21条第2項に規定する環境衛生監視員として勤務した経験は、受験資格に該当する実務に含みます。

※注2
業としてとは、受験者本人が建築物の環境衛生上の維持管理に関する業種の会社又はそれらの業務の担当部署等に勤務し、本来職務として又は主要職務として、上記実務を直接、反復継続して行うことをいいます。

※注3
2年以上従事された方とは、試験日の前日までに通算して2年以上の実務期間がある方をいいます。(申し込みの時点以降の期間を含めることはできません。)


●講習

  • ① 大学の理学、医学、歯学、薬学、保健学、衛生学、工学、農学または獣医学の課程、防衛大学校の理工学の課程、海上保安大学校を卒業し、実務経験1年以上の者。
  • ② 短期大学・高等専門学校の理学、保健学、衛生学、工学または農学の課程を卒業し、実務経験3年以上の者。
  • ③ 高等学校・中等教育学校の工業に関する学科を卒業し、実務経験5年以上の者。
  • ④ 上記@〜B以外の区分の学科の卒業者もしくは、大学・短期大学・高等学校の文科系等を卒業し、実務経験5年以上の者。
  • ⑤ 医師、一級建築士、技術士の機械、電気電子、上下水道、または衛生工学部門の登録を受けた者。
  • ⑥ 第一種冷凍機械責任者で実務経験1年以上の者。もしくは第二種冷凍機械責任者で実務経験2年以上の者。
  • ⑦ 臨床検査技師で実務経験7年以上の者。
  • ⑧ 第一種電気主任技術者、第二種電気主任技術者で実務経験1年以上の者。もしくは、第三種電気主任技術者で実務経験2年以上の者。
  • ⑨ 特級ボイラ技士で実務経験1年以上の者。もしくは、一級ボイラ技士で実務経験4年以上の者。
  • ⑩ 大学に入学することができる衛生管理者で、実務経験5年以上の者。
  • ⑪ 厚生労働大臣が上記区分@〜Cと同等以上の学歴及び実務の経験、または区分D〜Iと同等以上の知識及び技能を有すると認める者

試験内容

●試験(180問)

  • ① 建築物衛生行政概論
  • ② 建築物構造概要
  • ③ 室内環境衛生
  • ④ 空気環境の調整
  • ⑤ 給水及び排水の管理
  • ⑥ 清掃
  • ⑦ ねずみ、昆虫等の防除

☆こんな問題が出ます


●講習(3週間/101時間)

  • ① 建築物衛生行政概論(10時間)
  • ② 建築物の構造概論(8時間)
  • ③ 建築物の環境衛生(13時間)
  • ④ 空気環境の調整(26時間)
  • ⑤ 給水及び排水の管理(20時間)
  • ⑥ 清掃(16時間)
  • ⑦ ねずみ、昆虫等の防除(8時間)


合格基準

●試験

科目毎の得点が各科目の満点数の40%以上で、なおかつ、全科目の得点が全科目の満点数の65%以上で合格となります。


身体上の障害等に係る特別措置について

受験申込みの前に国家試験課に問い合わせて後、希望する措置の内容を記載した書面を、受験申込み時に同封して申し出てください。


願書申込み受付期間

5月上旬〜6月中旬頃まで


試験日程

10月第1日曜日


受験地

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡


受験料

●試験

13,900円(非課税)


●講習

108,800円(非課税、テキスト等教材費含む)


合格発表日

11月上旬頃


受験申込・問合せ

公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター国家試験課 03-3214-4620


ホームページ

公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター


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建築物環境衛生管理技術者に関連する資格

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