キャリアコンサルティング技能検定
キャリアコンサルティング技能検定(キャリアコンサルタント)とは?
キャリアコンサルティング技能検定(キャリアコンサルタント)とは、2001年に厚生労働省が発表した「5年間5万人育成計画」を受けて、乱立するキャリア・コンサルティング資格の質を高めるために新しく創設された技能士資格で、その人にあった働き方や働き甲斐を目指すことを支援するため、理論とスキルに基づいてコンサルティングをする専門家です。
その他情報
難易度は? | : | ★★★☆☆(普通)。 近年合格率は、1級学科:38.8%、実技:6.7%、 2級学科:68.8%、実技:15.3%ほど。 キャリアコンサルタントについては、今後導入される予定の「ジョブ・カード制」などとの絡みで、益々需要が高まることが予想されています。
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就職は? | : | 人材派遣・紹介、再就職支援などの人材ビジネス企業など。近年は、大学・高校や企業内でもキャリア・コンサルタントの需要が急激に多くなっていますが、非正規での雇用が多く正社員での採用は多いとは言えない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仕事内容は? | : | 企業人事や教育研修部門の関連業務としてのキャリア相談、人材サービス企業での斡旋や派遣の現場でのキャリア面談、自治体等でのキャリア支援業務などを行います。 |
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資 格 概 要
受験資格
●1級
- 10年以上の実務経験*1を有する者。
- 9年以上の実務経験*1を有する者で、大学*2において検定職種に関する科目*3について20単位以上修得し、卒業した者。
- 9年以上の実務経験*1を有する者で、標準レベルキャリア・コンサルタント*4養成研修と同等若しくはそれ以上の養成研修を受講し、修了した者。
- 8年以上の実務経験*1を有する者で、大学院*5において検定職種に関する科目*3について8単位以上修得し、修了した者。
- 8年以上の実務経験*1を有する者で、標準レベルキャリア・コンサルタント*4である者。
- 2級の技能検定に合格した者で、その後、3年以上の実務経験*1を有する者。
●2級
- 5年以上の実務経験*1を有する者
- 4年以上の実務経験*1を有する者で、大学*2において、検定職種に関する科目*3について20単位以上取得し、卒業した者。
- 4年以上の実務経験*1を有する者で、標準レベルキャリア・コンサルタント*4養成研修と同等若しくはそれ以上の養成研修を受講し、修了した者。
- 3年以上の実務経験*1を有する者で、大学院*5において検定職種に関する科目*3について8単位以上修得し、修了した者。
- 3年以上の実務経験*1を有する者で、標準レベルキャリア・コンサルタント*4である者。
*1 |
実務経験とは、進路相談業務、職業相談業務、個人を対象に実施される人事労務に関する相談業務等、相談者の希望に応じて実施されるキャリアに関する相談とその他の支援に継続的・反復的に携わった経験をいう。 |
*2 | 大学には、学校教育法による大学の他、課程が学校教育法による大学の学士課程と同等の教育水準であると独立行政法人大学評価・学位授与機構によって認定された大学校及び学校教育法による大学と同等以上と認められる外国の学校を含む。 |
*3 | 検定職種に関する科目とは、研究科や専攻の名称にとらわれず、心理学・教育学・社会学・経営学・社会福祉学・看護学・その他の人間科学及び人事・労務管理関連科目のうち、協議会が認めたものに限る。 |
*4 |
標準レベルキャリア・コンサルタントとは、キャリア形成助成金の対象となるキャリア・コンサルタント能力評価試験として現に指定されている試験または過去に指定されていた試験に合格した者(指定期間中に合格した者に限る)及び次の者をいう。
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*5 | 大学院には、学校教育法による大学院の他、課程が学校教育法による大学院と同等の教育水準であると独立行政法人大学評価・学位授与機構が認定した大学院及び学校教育法による大学院と同等以上と認められる外国の学校を含む。 |
試験内容
キャリアコンサルティング技能検定は学科、実技試験それぞれ単独で受検可能
特例講習修了により学科試験免除の適用を受け、実技試験のみを受検申請しようとする方は以下の2つの方法があります。ご自身の都合に合わせて申請してください。
- 特例講習修了後に、受検申請書に特例講習修了番号を記載して受検申請する
- 特例講習修了前に、実技試験のみ申請する。実技試験が合格したら、あとから特例修了の申請手続きをする。
●1級
□学科試験(五肢択一マークシート方式:50問/100分)
■キャリア・コンサルティングの社会的意義
- ① 社会・経済的な動向とキャリア形成支援の必要性の認識
- ② キャリア・コンサルティングの役割の理解
- ③ キャリア・コンサルティングを担う者の活動範囲と義務
■キャリアコンサルティングを行うために必要な知識
- ① キャリアに関する理論
- ② カウンセリングに関する理論
- ③ 職業能力開発(リカレント教育を含む)の知識
- ④ 企業におけるキャリア形成支援の知識
- ⑤ 労働市場の知識
- ⑥ 労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識
- ⑦ 学校教育制度及びキャリア教育の知識
- ⑧ メンタルヘルスの知識
- ⑨ 中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識
- ⑩ 人生の転機の知識
- ⑪ 個人の多様な特性の知識
- ⑫ 教育指導及び事例指導
- 教育指導
- 事例指導
■キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
- ① 基本的な技能
- カウンセリングの技能
- グループアプローチの技能
- キャリアシート(法第15条の4第1項に規定する職務経歴等記録書を含む。)の作成指導及び活用の技能
- 相談過程全体の進行の管理に関する技能
- ② 相談過程において必要な技能
- 相談場面の設定
- 自己理解の支援
- 仕事の理解の支援
- 自己啓発の支援
- 意思決定の支援
- 方策の実行の支援
- 新たな仕事への適応の支援
- 相談過程の総括
■キャリアコンサルタントの倫理と行動
- ① キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動
- ② 環境への働きかけの認識及び実践
- ③ ネットワークの認識及び実践
- ネットワークの重要性の認識及び形成
- 専門機関への紹介及び専門家への照会
- ④ 自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識
- 自己研鑽
- スーパービジョン
- ⑤ キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢
- 活動範囲・限界の理解
- 守秘義務の遵守
- 倫理規定の厳守
- キャリアコンサルタントとしての姿勢
□実技試験
◆論述式試験・・・・記述式による解答。逐語記録を読み、3問の設問に解答する(2ケース/120分)
- ① キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
- 基本的技能
- ② 相談過程において必要な技能
- ③ 事例指導
◆面接(1ケース/ロールプレイ30分、口頭試問10分)
- ① ロールプレイ30分(受検者がキャリア・コンサルタント役となり、相談を行う。ケース内容の概要については、受検票に記載)及び口頭試問10分程度
(自らの相談について試験官からの質問に答える)
●2級
□学科試験(四肢択一マークシート方式:50問/100分)
■キャリア・コンサルティングの社会的意義
- ① 社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
- ② キャリア・コンサルティングの役割の理解
■キャリアコンサルティングを行うために必要な知識
- ① キャリアに関する理論
- ② カウンセリングに関する理論
- ③ 職業能力開発(リカレント教育を含む)の知識
- ④ 企業におけるキャリア形成支援の知識
- ⑤ 労働市場の知識
- ⑥ 労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識
- ⑦ 学校教育制度及びキャリア教育の知識
- ⑧ メンタルヘルスの知識
- ⑨ 中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識
- ⑩ 人生の転機の知識
- ⑪ 個人の多様な特性の知識
■キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
- ① 基本的な技能
- カウンセリングの技能
- グループアプローチの技能
- キャリアシート(法第15条の4第1項に規定する職務経歴等記録書を含む。)の作成指導及び活用の技能
- 相談過程全体の進行の管理に関する技能
- ② 相談実施過程において必要な技能
■相談実施の包括的な推進と効果的な実施能力
- ① 相談場面の設定
- 物理的環境の整備
- 心理的な親和関係(ラポール)の形成
- キャリア形成及びキャリアコンサルティングに係る理解の促進
- 相談の目標、範囲等の明確化
- ② 自己理解の支援
- 自己理解への支援
- アセスメント・スキル
- ③ 仕事の理解の支援
- ④ 自己啓発の支援
- ⑤ 意思決定の支援
- キャリア・プランの作成支援
- 具体的な目標設定への支援
- 能力開発に関する支援
- ⑥ 方策の実行の支援
- 相談者に対する動機づけ
- 方策の実行のマネジメント
- ⑦ 新たな仕事への適応の支援
- ⑧ 相談過程の総括
- 適正な時期における相談の終了
- 相談過程の評価
■キャリアコンサルタントの倫理と行動
- ① キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動
- ② 環境への働きかけの認識及び実践
- ③ ネットワークの認識及び実践
- ネットワークの重要性の認識及び形成
- 専門機関への紹介及び専門家への照会
- ④ 自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識
- 自己研鑽
- スーパービジョン
- ⑤ キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢
- 活動範囲・限界の理解
- 守秘義務の遵守
- 倫理規定の厳守
- キャリアコンサルタントとしての姿勢
□実技試験
◆論述式試験・・・・記述式による解答。逐語記録を読み、3問の設問に解答する(1ケース/60分)
- ① キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
- 基本的技能
- 相談過程において必要な技能
◆面接(1ケース/ロールプレイ20分、口頭試問10分)
- ① ロールプレイ20分(受検者がキャリア・コンサルタント役となり、相談を行う。ケース内容の概要については、受検票に記載)及び口頭試問10分程度
(自らの相談について試験官からの質問に答える)
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合格基準
●1級、2級とも
学科試験:100点満点中、70点以上の得点で合格となります。
実技試験:
- 論述試験:100点満点中、60点以上の得点で合格となります。
- 面接試験:100点満点中、60点以上(評価区分ごと)の得点で合格となります。
免除(科目等)について
以下のいずれかに該当する場合は、申請により免除が受けられます。
- ① 1級に合格した者は、1級の学科試験が免除。(合格した試験実施日の翌々年度末まで)
- ② 1級又は2級に合格した者は、2級の学科試験の全部が免除。(合格した試験実施日の翌々年度末まで)
- ③ 1級学科試験に合格した者は、1級の学科試験の全部が免除。(合格した試験実施日の翌々年度末まで)
- ④ 1級の実技試験に合格した者は、1級の実技試験の全部が免除。(合格した試験実施日の翌々年度末まで)
- ⑤ 1級又は2級の学科試験に合格した者は、2級の学科試験の全部が免除。(合格した試験実施日の翌々年度末まで)
- ⑥ 1級又は2級の実技試験に合格した者は、2級の実技試験の全部が免除。(合格した試験実施日の翌々年度末まで)
- ⑤ キャリアコンサルティング職種に係る指定試験機関技能検定委員を6年以上務めた者は、1級の学科試験及び実技試験の全部が免除。
- ⑥ キャリアコンサルティング職種に係る指定試験機関技能検定委員を2年以上務めた者は、2級の学科試験及び実技試験の全部が免除。
身体上の障害等に係る特別措置について
受験に際し、特別の配慮(車椅子による受験など)を必要とする方は、受験申請前に、検定センターまでお問い合わせ下さい。
願書申込み受付期間
●1級
- ② 9月中旬〜10月上旬頃まで
●2級
- ① 4月上旬〜中旬頃まで
- ② 9月中旬〜10月上旬頃まで
試験日程
●1級
□学科+実技(論述)試験
- ② 12月上旬頃
□実技(面接)試験
- ② 1月〜2月の間に設定(詳細は受検案内を参照)
●2級
□学科+実技(論述)試験
- ① 6月中旬頃
- ② 12月上旬頃
□実技(面接)試験
- ① 6月〜7月の間に設定(詳細は受検案内を参照)
- ② 1月〜2月の間に設定(詳細は受検案内を参照)
受験地
●1級
□学科試験
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
□実技(論述)試験
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
□実技(面接)試験
東京※、大阪
※(東京の予定地区には、埼玉県、千葉県、神奈川県内の地区を含みます。)
●2級
□学科試験
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
□実技(論述)試験
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
□実技(面接)試験
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
受験料
●1級・2級
学科試験・・・・各級:8,900円
実技試験(論述・面接)・・・・各級:29,900円
合格発表日
●1級
- ② 3月下旬頃
●2級
- ① 9月上旬頃
- ② 3月下旬頃
受験申込・問合せ
特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会 試験部
03-5402-4688
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