国家資格 土木施工管理技士

土木施工管理技士とは?

土木施工管理技士とは、河川、道路、橋梁などの土木工事において、現場での工程・安全管理など施工管理計画に必要な技術上の管理などを行う技術者を認定する国家資格です。
2級については、「一次試験」が2017年度から年2回の実施となりました。
また、令和3年度以降の第一次検定合格者へは、国家資格として『施工管理技士補』の称号が付与されます。

  業務独占資格  名称独占  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★☆☆☆(やや易しい)。★★★☆☆(普通)。
近年合格率は、1級(一次):54.6%、1級(二次):28.7%
2級(一次):65.3%、2級(二次):37.9%ほど。


【1級一次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 32,931   16,311   49.5%  
令和4年度 38,672   21,097   54.6%  
令和3年度 37,726   22,851   60.6%  

【1級二次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度       %  
令和4年度 24,462   7,032   28.7%  
令和3年度 26,558   9,732   36.6%  

【2級一次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度       %  
令和4年度 15,676   10,237   65.3%  
令和3年度 18,612   13,697   73.6%  

【2級二次】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度       %  
令和4年度 32,351   12,246   37.9%  
令和3年度 32,847   11,713   35.7%  

就職は? 土木・建設系企業。近年、施工現場では施工計画や安全面、品質面、工程面が重要視いるので、1級取得者で実務経験者は特に優遇されています。早くから現場に入り遅くまで現場に居る仕事のため、給料も高いですが、事故が起きた場合、業務上過失致死傷罪に問われる可能性があります。
仕事内容は? 道路・橋・トンネル、ダムや橋梁などの高度の知識を必要とする大規模土木工事で施工管理を行います。
年収は? 土木技術者の平均年収は603.9万円(賞与込)です。

2023年 男性  給料


 

2023年 女性  給料


平均年収:614.1万円
平均月収:41.1万円
平均時給:2,274円
年間賞与等:112.2万円
平均年齢:47.1歳
平均勤続年数:14.5年

 

平均年収:492.5万円
平均月収:32.1万円
平均時給:1,877円
年間賞与等:107.3万円
平均年齢:39.7歳
平均勤続年数:7.9年

(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)

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 資 格 概 要

受験資格

令和6年度試験から受験資格が変更となります。
また、令和10年までは経過措置として(旧)受験資格との選択が可能です。

●一級

※下記は新受験資格となり、令和6年度から適用されます。

□第一次

19歳以上(受検年度末時点)

□第二次
  1. 1級第一次検定合格後、
  • 実務経験5年以上
  • 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
  • 監理技術者補佐としての実務経験1年以上
  1. 2級第二次検定合格後、
  • 実務経験5年以上(1級第一次検定合格者に限る)
  • 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上(1級第一次検定合格者に限る)

※下記は旧受験資格となり、令和10年度までの経過措置となります。

□第一次
  1. 大学で指定学科卒業後、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
  2. 短大、高専指定学科卒業後、実務経験5年以上(指定学科以外は7年6月以上)
  3. 高校卒業者で、2級合格者、実務経験5年以上
  4. 実務経験15年以上 など。
□第二次
  1. 大学で指定学科卒業後、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
  2. 短大、高専指定学科卒業後、実務経験5年以上(指定学科以外は7年6月以上)
  3. 高校卒業者で、2級合格者、実務経験5年以上
  4. 2級合格者、実務経験5年以上
  5. 実務経験15年以上 など。


●二級

※下記は新受験資格となり、令和6年度から適用されます。。

□第一次

17歳以上(受検年度末時点)

□第二次
  1. 2級第一次検定合格後、
  • 実務経験3年以上(建設機械種目については2年以上)
  1. 1級第一次検定合格後、
  • 実務経験1年以上

※下記は旧受験資格となり、令和10年度までの経過措置となります。

  1. 大学で指定学科卒業後、実務経験1年以上(指定学科以外は1年6月以上)
  2. 短大、高専指定学科卒業後、実務経験2年以上(指定学科以外は3年以上)
  3. 高校卒業者で、実務経験3年以上(指定学科以外は4年6月以上)
  4. 実務経験8年以上 など。

試験内容

●1級(@、A、Bは一次  Cは二次)

□一次試験
  • ① 土木工学等
  • ② 施工管理法
  • ③ 法規
□二次試験
  • ① 施工管理法

●2級(@、A、Bは一次  Cは二次)
(土木、鋼構造物、薬液注入の3種別に分かれて行われます。)

■種別:土木
□一次試験
  • ① 土木工学等
  • ② 施工管理法
  • ③ 法規
□二次試験
  • ① 施工管理法
■種別:鋼構造物塗装
□一次試験
  • ① 土木工学
  • ② 鋼構造物塗装施工管理法
  • ③ 法規
□二次試験
  • ① 鋼構造物塗装施工管理法
■種別:薬液注入
□一次試験
  • ① 土木工学
  • ② 薬液注入施工管理法
  • ③ 法規
□二次試験
  • ① 薬液注入施工管理法


合格基準

●1級

□一次試験

満点中、全体の得点が60%以上、かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が60%以上で合格となります。

□二次試験

満点中、60%以上の得点率で、合格となります。


●2級

□一次試験

満点中、60%以上の得点率で、合格となります。

□二次試験

満点中、60%以上の得点率で、合格となります。


免除(科目等)について

●1級

□一次試験免除者(下記いずれかに該当する者):
  • ① 前年度の1級一次試験合格者
  • ② 技術士法による第二次試験のうち技術部門を建設部門、上下水道部門、農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る)、森林部門(選択科目を森林土木とするものに限る)、水産部門(選択科目を水産土木とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門若しくは上下水道部門に係るもの、「農業土木」、「森林土木」又は「水産土木」とするものに限る)に合格した者で、1級土木施工管理技術検定・一次試験の受験資格を有する者

●2級

□一次試験免除者(下記いずれかに該当する者):
  • ① 前年度の2級一次試験合格者
  • ② 技術士法による第二次試験のうち技術部門を建設部門、上下水道部門、農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る)、森林部門(選択科目を森林土木とするものに限る)、水産部門(選択科目を水産土木とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門若しくは上下水道部門に係るもの、「農業土木」、「森林土木」又は「水産土木」とするものに限る)に合格した者で2級土木施工管理技術検定・一次試験の受験資格を有する者
  • ③ 学校教育法による大学を卒業した者で在学中に施工技術検定規則(以下「規則」という)第2条に定める一次を修め、かつ、卒業後1年以内に2級土木施工管理技術検定の一次試験に合格(在学中の合格も含む。以下同じ。)し、卒業した後4年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・二次試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
  • ④ 学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者で在学中に規則第2条に定める一次を修め、かつ、卒業後2年以内に2級土木施工管理技術検定の一次試験に合格し、卒業した後5年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・二次試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し2年以上の実務経験を有する者
  • ⑤ 学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業した者で、2級土木施工管理技術検定の一次試験に合格した後、学校教育法による大学を卒業(短期大学又は高等専門学校在学中及び大学在学中に規則第2条に定める一次を修めたものに限る)し、短期大学又は高等専門学校を卒業した後6年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・二次試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
  • ⑥ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で在学中に規則第2条に定める一次を修め、かつ、卒業後3年以内に2級土木施工管理技術検定の一次試験に合格し、卒業した後6年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・二次試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し3年以上の実務経験を有する者
  • ⑦ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、2級土木施工管理技術検定の一次試験に合格した後、学校教育法による短期大学又は高等専門学校を卒業(高等学校又は中等教育学校在学中及び短期大学又は高等専門学校在学中に規則第2条に定める一次を修めたものに限る)し、高等学校又は中等教育学校を卒業した後7年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・二次試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し2年以上の実務経験を有する者
  • ⑧ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、2級土木施工管理技術検定の一次試験に合格した後、学校教育法による大学を卒業(高等学校又は中等教育学校在学中及び大学在学中に規則第2条に定める一次を修めたものに限る)し、高等学校又は中等教育学校を卒業した後8年以内に行われる連続する2回の2級土木施工管理技術検定・二次試験を受験しようとする者で土木施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者
□二次試験免除者(下記いずれかに該当する者):
  • ① 学校教育法による大学を卒業した者で在学中に施工技術検定規則第二条に定める一次を修め卒業後1年以内の者又は試験日の属する年度の3月までに同条に定める一次を修めて卒業する見込みの者
  • ② 学校教育法による短期大学又は高等専門学校(旧専門学校令による専門学校を含む)を卒業した者で在学中に施工技術検定規則第二条に定める一次を修め卒業後2年以内の者又は試験日の属する年度の3月までに同条に定める一次を修めて卒業する見込みの者
  • ③ 学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で在学中に施工技術検定規則第二条に定める一次を修め卒業後3年以内の者又は試験日の属する年度の3月までに同条に定める一次を修めて卒業する見込みの者

身体上の障害等に係る特別措置について

身障者等の方で、試験当日に試験会場において配慮が必要な方は、受験申請に際して事前に以下のような手続きが必要です。
※過去に手続きを行った方も改めて手続きを行う必要があります。

  • (1) 申込に際しての前提条件身障者等の方で、本検定試験を受験しようとする場合は、以下の 3 つの条件を満たしていることが必要となります。
  • ① 本検定試験の受検資格を有すること
  • ② 工事現場において施工管理技士としての業務を遂行できること
  • ③ 受験者単独で受験できること
  • (2) 手続き方法について受験申込書の発送前に、一般財団法人全国建設研修センター土木試験課まで電話で、障害等の内容(病状・程度)等を伝える必要があります。また、実施団体より送られる「特別受験申請書」用紙と合わせて、下記@〜Bの書類を一括して申込締切日までに実施団体まで送付する必要があります。
  • ① 受験申込に必要な書類
  • ② 特別受験申請書
  • ③ 障害者手帳のコピー等

提出された書類確認のため実施団体から、後日、電話での確認がある場合があります。(障害等の症状・程度や、試験会場の設備などにより、全てのご希望に添えない場合があります)
受験申込後の最終受付は試験日の3週間前までとなります。対応期間以外は受付されません。


願書申込み受付期間

●1級

一次・・・・3月中旬〜下旬頃まで
二次・・・・8月上旬〜下旬頃まで


●2級

前期:3月上旬〜中旬頃まで
後期:7月上旬〜下旬頃まで


試験日程

●1級

一次・・・・7月上旬頃
二次・・・・10月上旬頃


●2級

前期:6月上旬頃
後期:10月下旬頃


受験地

●1級

札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、那覇


●2級

前期:
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇 後期:
札幌、釧路、青森、仙台、秋田、東京、新潟、富山、静岡、名古屋、大阪、松江、岡山、広島、高松、高知、福岡、鹿児島、那覇

なお、一次試験(後期試験)試験地については、上記試験地に熊本が追加されます(試験地については近郊都市も含みます。)
ただし、鋼構造物塗装及び薬液注入は、札幌、東京、大阪、福岡の4地区となります。(試験地については近郊都市も含みます。)


受験料

●1級

一次・・・・10,500円
二次・・・・10,500円


●2級

一次・二次・・・・10,500円
一次のみ・・・・5,250円
二次のみ・・・・5,250円


合格発表日

●1級

一次・・・・8月上旬頃
二次・・・・翌年1月中旬頃

●2級

前期:7月上旬頃
後期:翌年2月上旬頃


受験申込・問合せ

一般財団法人 全国建設研修センター 試験業務局土木試験部土木試験課
042-300-6860


ホームページ

一般財団法人 全国建築研修センター


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