舗装診断士
舗装診断士とは?
舗装診断士とは、舗装の診断に関する一連の作業ができる高い専門知識を保有する技術者を認定する資格。舗装の維持・修繕を最適な方法でより効率的に行うことを目的に2017年に創設された新しい資格。7年以上の舗装関連業務経験が必要になるなど、受験するまでののハードルが高い資格です。
その他情報
難易度は? | : | ★★★☆☆(普通)。 受験資格等も入れると★★★★☆(やや難しい)に近い難易度です。 近年合格率は、16.9%ほど。 |
勉強方法は? | : | 限られた地域ですが、準備講習会を利用したり、一般社団法人 道路・舗装技術研究協会などが発行する参考書や過去問解説などを使用した独学での勉強となります。 ●準備講習会費用:14,000円 ●テキスト費用:4,000円(税・送料込) |
就職は? | : | 新しい資格のため、現時点での舗装診断士自体の求人は多くはないですが、下位資格の舗装施工管理技術者の求人は相当数あることから、上位資格である舗装診断士も求人は増えると思われます。 |
仕事内容は? | : | 既設舗装の調査・評価、維持・修繕工法の選定と設計、補修計画の策定支援を行います。 |
関連書籍はこちら [PR] |
資 格 概 要
受験資格
以下に示すいずれかの資格保有者で7年以上の舗装関連業務(計画、調査、設計、監理・監督、工事、試験、評価、技術開発等)の経歴があり、さらにその中で、舗装の計画、調査、評価に関する1年(または3件:期間は問わない)以上の実務経験があること
- 『1級舗装施工管理技術者』の登録者
- 『2級舗装施工管理技術者』の登録者で、『技術士(建設部門)』、『特別上級土木技術者・上級土木技術者※1』、『RCCM※2』のいずれかの有資格者
- 前年度の舗装診断士の択一試験に合格した者で、本年度受験申込時に択一試験免除申請を行い、記述試験のみで受験をする者
※1(公社)土木学会資格
※2
(一社)建設コンサルタンツ協会資格:Registered Civil Engineering Consulting Manager
試験内容
□択一試験(マークシート/3時間)
- ① 舗装に関する基礎知識
- ② 舗装の管理
- ③ 点検・評価
- ④ 補修の計画・設計
- ⑤ 補修工事に関する知識
- ⑤ 倫理
□記述試験(経験記述と専門記述/3時間、問1、問2は解答必須。問3〜問5の中から1問選択解答)
- 経験記述
- ① 経験した業務経歴を基に業務の概要、その中で果たした役割、技術的問題点や課題と解決策、その評価等を簡潔に記述できる能力を問う
- 専門記述
- ① 舗装の破損の写真、当該箇所の交通量、地域、気象、地形等の条件から推定される破損原因と根拠、実施すべき調査・試験、補修方法や道路建設時のデータ、供用年数、交通量のデータ等から破損の状況等を簡潔に記述できる能力を問う
合格基準
おおよそ60%以上の得点率で合格となります。
免除(科目等)について
択一式試験に合格した者は、免除申請を行うことにより、択一式試験合格の翌年度に限り択一試験が免除されます。
記述試験の受験手数料は、8,250円
願書申込み受付期間
2月上旬〜下旬頃まで
試験日程
6月下旬頃
受験地
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇
受験料(税込み)
16,500円(記述試験のみは、8,250円)
合格発表日
10月下旬頃
合格後の更新について
舗装診断士資格の登録の有効期間はは5年間です。
登録の更新を行わない、又は、更新の連絡が取れない場合は、登録が失効し「舗装診断士」と称することが出来なくなります。
また、以下のいずれかに該当する場合も登録が抹消されます。
- 不正な方法によって資格試験を受験したことが明らかになった場合
- 登録申請書等の記載事項に虚偽が判明した場合
- 舗装診断士資格試験制度の信用を傷つける不名誉な行為等があった場合
資格を維持するためには、5年ごとの更新手数料支払いと、更新時に行われる技術講習を受講することが必要となります。
更新手数料:6,600円
技術講習費用:概ね10,000円程度
受験申込・問合せ
一般社団法人 日本道路建設業協会 舗装技術者資格試験事務局 03-6280-5038
ホームページ
参考書・問題集
関連書籍はこちら [PR]