国家資格 海上保安官

海上保安官とは?

海上保安官とは、海の警察・消防官です。巡視船や航空機を使って海の治安を守り、人命救助をはじめとするさまざまな海の事件・事故、環境保全の活動等を行う国家公務員です。
  実務経験なしで受験できる国家資格  インターネットで申し込める資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★★☆(やや難しい)。
近年合格率は、15.5%ほど。
採用枠はおおよそ30名程度。

近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 529   82   15.5%  
令和4年度 622   63   10.1%  
令和3年度 698   64   9.1%  
令和2年度 891   52   5.8%  

就業先は? 全国11管区や海上保安庁の本庁、航空基地。
仕事内容は? 交通整理や不審船の監視・取り締まり、船舶への立入検査、洋上における犯罪捜査、海難救助、事故による汚染の防止、汚染物質の除去から海上保安庁の船舶の整備、避難住民や物資の搬送などの海上における多岐にわたる仕事を行います。

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 資 格 概 要

受験資格

試験年度の4月1日における年齢が30歳未満の者かつ、4月2日以降生まれの者で、大学(短期大学を除く。以下同じ。)を卒業した者及び、3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者。


以下に該当する者は試験を受験することができません。

  1. 日本国籍を有しない者
  2. 国家公務員法第38条の規定により国家公務員となることができない者
  • ① 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者又はその刑の執行猶予の期間中の者その他その執行を受けることがなくなるまでの者
  • ② 一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者
  • ③ 日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者
  • ④ 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている者(心神耗弱を原因とするもの以外)

試験内容

試験 試験種目 試験内容
第1次試験 基礎能力試験
(多枝選択式)
40題/2時間20分
 ■知能分野27題
   @文章理解、A判断推理、B数的推理、C資料解釈
 ■知識分野13題
   @自然・人文・社会(時事を含む。)
課題論文試験 2題出題/2時間
文章による表現力、課題に対する理解力・判断力・思考力などについての筆記試験 出題数は2題
  • 時事的な問題に関するもの 1題
  • 具体的な事例課題により、海上保安官として必要な判断力・思考力を問うもの 1題
第2次試験 人物試験 人柄、対人的能力などについての個別面接
身体検査 主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、血圧、尿、その他一般内科系検査
身体測定 身長、体重、視力、色覚、聴力についての測定
体力検査 反復横跳び、上体起こし、鉄棒両手ぶら下がりによる身体の筋持久力等についての検査


基準に達しないものが一つでもある場合は、体力検査で不合格となります。

  • 反復横跳び(敏しょう性)
    100cm間隔に引かれた3本のライン上で、20秒間のうちに何回サイドステップすることができるかを検査します。男子44回以上、女子37回以上を基準とします。
  • 上体起こし(筋持久力)
    ひざを曲げ、あおむきに寝た姿勢から、30秒間のうちに何回上体を起こすことができるかを検査します。男子21回以上、女子13回以上を基準とします。
  • 鉄棒両手ぶら下がり
    水平に設置された直径約2.8cmの鉄棒を両手で握り、両足を床から離してぶら下がり、10秒以上耐えることができるかを検査します。

また、下記のいずれかに該当する者は不合格となります。 ※申込みに当たっては、以下の基準(数値)に十分留意してください。

  • 身長が男子157cm、女子150cmに満たない者
  • 体重が男子48kg、女子41kgに満たない者
  • 視力(裸眼又は矯正)がどちらか一眼でも0.6に満たない者
  • 色覚に異常のある者(職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない。)
  • どちらか片耳でも2,000、1,000、500各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40デシベル以上の音の失聴のある者
  • 四肢の運動機能に異常のある者

合格基準

□基礎能力試験

基準点(最低限必要な得点)は、原則として満点の30%で、成績上位者より合格となります。
また、基準点に達しない試験種目が一つでもある場合、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。


□課題論文試験

基準点(最低限必要な得点)は、原則として満点の30%で、成績上位者より合格となります。
また、基準点に達しない試験種目が一つでもある場合、他の試験種目の成績にかかわらず不合格となります。


□人物試験

A〜Eの5段階で評価し、Cの評価に達しない受験者は不合格となります。


身体上の障害等に係る特別措置について

身体の障害等があるため、着席位置の指定等、受験の際に何らかの措置を希望する場合は、あらかじめ申し出てください(事前の届出及び許可が必要です。)。
申込時にあらかじめその旨を第1次試験地に対応する海上保安本部等に必ず申し出るとともに、申込画面の該当項目に希望する措置の内容を入力してください。
申出の内容や程度を確認の上、対応します。場合によっては、障害の程度を証明する書類を提出していただくことがあります。
なお、内容によっては、試験の実施上、配慮できない場合もあります。


願書申込み受付期間

3月中旬〜4月上旬頃まで


試験日程

●第1次

6月上旬頃


●第2次

7月中旬頃の指定日


受験地

●第1次

札幌、仙台、横浜、新潟、名古屋、舞鶴、神戸、広島、北九州、鹿児島、那覇


●第2次

小樽、塩竃、横浜、新潟、名古屋、舞鶴、神戸、広島、北九州、鹿児島、那覇


受験料(税込み)

無料


合格発表日

●第1次

7月上旬頃


●第2次

8月中旬頃


受験申込・問合せ

人事院人材局試験課 03-3581-5311(内線2331)


ホームページ

人事院

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