看護師
看護師とは?
看護師とは、医師の指示の下、専門的な知識、技術に基づいて、診療の補助や、さまざまな病気や障害で療養生活を送っている患者に過ごし易いよう日常生活の援助を行い、自らの判断で主体的に看護を行うものです。医療チームの一員として患者さんに最も近く、最も長く接する職業です。
その他情報
難易度は? | : | ★★☆☆☆(やや易しい)。 専門の学校で勉強し受験するため、近年合格率は、90.8%(新卒者:95.5%)ほど。
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就職は? | : | 病院、介護老人保健施設など求人は多い | ||||||||||||||||||||||||||||
仕事内容は? | : | 身体と心理、生活環境、社会的立場などを考慮に入れ、最適な医療環境をつくり、安心と看護を提供します。 | ||||||||||||||||||||||||||||
年収は? | : | 看護師の平均年収は508.2万円(賞与込)です。
(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より) |
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資 格 概 要
受験資格
- 文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣の指定した学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学(短期大学を除く。以下「指定大学」という。)において看護師になるのに必要な学科を修めて卒業した者その他3年以上当該学科を修めた者(受験年の3月指定日までに修業する見込みの者を含む。)
- 文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣の指定した学校(以下「指定学校」という。)において3年以上看護師になるのに必要な学科を修めた者(受験年の3月指定日までに修業する見込みの者を含む。)
- 文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、都道府県知事の指定した看護師養成所(以下「指定養成所」という。)を卒業した者(受験年の3月指定日までに修業する見込みの者を含む。)
- 免許を得た後3年以上業務に従事している准看護師又は学校教育法に基づく高等学校若しくは中等教育学校を卒業している准看護師であって、指定大学、指定学校又は指定養成所において2年以上修業したもの(受験年の3月指定日までに修業する見込みの者を含む。)
- 外国の看護師学校を卒業し、又は外国において看護師免許を得た者であって、厚生労働大臣が1.から3.までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの 詳細はこちら
- 経済上の連携に関する日本国とインドネシア共和国との間の協定に基づき、日本語の語学研修及び看護導入研修を受け、かつ、研修の修了後、病院において看護師の監督の下で国家資格取得を目的として就労している外国人看護師候補者で、厚生労働大臣が1.から3.までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの
- 経済上の連携に関する日本国とフィリピン共和国との間の協定に基づき、日本語の語学研修及び看護導入研修を受け、かつ、研修の修了後、病院において看護師の監督の下で国家資格取得を目的として就労している外国人看護師候補者で、厚生労働大臣が1.から3.までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの
- 経済上の連携に関する日本国とベトナム社会主義共和国との間の協定及び看護師及び介護福祉士の入国及び一時的な滞在に関する日本国政府とベトナム社会主義共和国政府との間の交換公文に基づき、日本語の語学研修及び看護導入研修を受け、かつ、研修の修了後、病院において看護師の監督の下で国家資格取得を目的として就労している外国人看護師候補者で、厚生労働大臣が1.から3.までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの(受験年の3月指定日までに厚生労働大臣が1.から3.までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認める見込みの者を含む。)
- 過去に6.、7.又は8.により受験資格を認められた者
- 保健婦助産婦看護婦法の一部を改正する法律(昭和26年法律第147号)附則第8項に規定する者
試験内容
- ① 人体の構造と機能
- ② 疾病の成り立ちと回復の促進
- ③ 健康支援と社会保障制度
- ④ 基礎看護学
- ⑤ 成人看護学
- ⑥ 老年看護学
- ⑦ 小児看護学
- ⑧ 母性看護学
- ⑨ 精神看護学
- ⑩ 在宅看護論
- ⑪ 看護の統合と実践
合格基準
必須問題50点中40点(80%)以上
一般・状況設定問題270点中174〜194点(60%後半〜70%前半)以上の得点で合格となります。
身体上の障害等に係る特別措置について
視覚、聴覚、音声機能若しくは言語機能に障害を有する者で受験を希望する者は、指定された日までに看護師国家試験運営本部事務所に「国家試験の受験に伴う配慮事項申請書」を用いて申し出ることで、受験時に申請した障害の状態に応じて必要な配慮を講じてもらえます。
願書申込み受付期間
11月中旬〜12月上旬頃まで
試験日程
2月中旬頃
受験地
北海道、青森、宮城、東京、愛知、石川、大阪、広島、香川、福岡、沖縄
受験料
5,400円
合格発表日
3月下旬頃
合格後の更新について
●看護師
資格の有効期限及び、定期的な更新制度はありませんが、結婚等による氏名変更もしくは、本籍地が変更になった場合は就業地を管轄する保健所に変更申請を行う必要があります。
提出期限は、変更があった日から30日以内。
●専門看護師
レベル保持のため5年ごとの認定更新があります。過去5年間において看護実践時間が2,000時間以上、自己研鑽実績が50点以上無い場合は失効します。
受験申込・問合せ
看護師国家試験運営本部事務所 03-5579-6903
ホームページ
参考書・問題集
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看護師に関連する資格
その他
その他、認定看護師と専門看護師があります。
●認定看護師
□審査資格(次の1から3の資格をすべて満たし、認定看護師認定審査の審査合格で認定看護師として認定されます。)
- 日本国の保健師、助産師及び看護師のいずれかの免許を有すること。
- 保健師、助産師及び看護師の資格取得後、実務研修が通算5年以上であること。そのうち通算3年以上は特定の認定看護分野の実務研修をしている
こと。 - 認定看護師教育機関に入学し『認定看護師教育課程』を修了していること。または、外国において上記と同等と認められる教育を修了していること。
□認定看護師教育基準カリキュラム(A課程認定看護師教育機関)(21分野:2026年度をもって教育終了)
- ① 救急看護
- ② 皮膚・排泄ケア
- ③ 集中ケア
- ④ 緩和ケア
- ⑤ がん化学療法看護
- ⑥ がん性疼痛看護
- ⑦ 訪問看護
- ⑧ 感染管理
- ⑨ 糖尿病看護
- ⑩ 不妊症看護
- ⑪ 新生児集中ケア
- ⑫ 透析看護
- ⑬ 手術看護
- ⑭ 乳がん看護
- ⑮ 摂食・嚥下障害看護
- ⑯ 小児救急看護
- ⑰ 認知症看護
- ⑱ 脳卒中リハビリテーション看護
- ⑲ がん放射線療法看護
- ⑳ 慢性呼吸器疾患看護
- ㉑ 慢性心不全看護
□認定看護師教育機関(B課程認定看護師教育機関)(19分野:2020年度から教育開始)
- ① 感染管理
- ② がん放射線療法看護
- ③ がん薬物療法看護
- ④ 緩和ケア
- ⑤ クリティカルケア
- ⑥ 呼吸器疾患看護
- ⑦ 在宅ケア
- ⑧ 手術看護
- ⑨ 小児プライマリケア
- ⑩ 新生児集中ケア
- ⑪ 心不全看護
- ⑫ 腎不全看護
- ⑬ 生殖看護
- ⑭ 摂食嚥下障害看護
- ⑮ 糖尿病看護
- ⑯ 乳がん看護
- ⑰ 認知症看護
- ⑱ 脳卒中看護
- ⑲ 皮膚・排泄ケア
□認定看護師認定審査
- 審査申込:3月下旬〜4月上旬頃まで
- 審査日程:5月中旬頃
- 筆記試験会場:宮城、東京、愛知、大阪、福岡
- 審査料:50,760円(税込み)
- 結果発表:『資格認定制度 審査・申請システム』において個別に発表
- 審査は筆記試験(120分)と客観式問題(四肢択一/100分)
- ① 客観式一般問題(20問)
- ② 客観式状況設定問題(20問)
認定審査合格者は、以下の認定看護師登録手続きを行う必要があります。
- 認定料振込:50,760円(税込)
- 『資格認定制度 審査・申請システム』での認定登録情報の確認、及び公開情報の登録
※認定証の有効期間は交付の日から5年です。
更新審査及び、再認定審査については、こちらをご覧下さい。
●専門看護師
□受験資格(次の1から3の資格をすべて満たしていなければなりません。)
- 1. 日本国の保健師、助産師及び看護師のいずれかの免許を有すること。
- 2. 日本看護系大学協議会専門看護師教育課程基準で指定された内容の科目単位
を取得していること(以下の条件のいずれかを満たす者であること)
- (1) 看護系大学大学院修士課程修了者で、日本看護系大学協議会専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得した者。なお、看護系大学大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会専門看護師教育課程基準の所定の単位に満たない者は、必要単位をさらに取得するものとする。
- (2) 看護学以外の関連領域の大学院等を修了した者で、(1)において必要単位をさらに取得した者。
- (3) 外国において(1)から(2)と同等以上の教育を受けたと認められた者。
専門看護師教育課程についてはこちら
- 3. 専門看護師としての必要な実務研修があること
- 看護師の資格取得後、実務研修が通算5年以上であること。そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修をしていること。
専門看護分野の実務研修におけるフィールドについてはこちら - 次の各項に定める専門看護分野の実務研修をしていなければならない。
- (1)専門看護分野における、個人、家族及び集団に対する直接的な看護実践。
- (2)専門看護分野における、看護職を含むケア提供者に対するコンサルテーション。
- (3)専門看護分野における、必要なケアが円滑に行われるための、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーション。
- (4)専門看護分野における、個人、家族及び集団の権利を守るための、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる倫理調整。
- (5)専門看護分野における、ケアを向上させるための、看護者に対する研修会、研究指導及び講演会等での活動を含む多様な教育的機能。
- (6)専門看護分野における、専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるための実践の場における研究活動。
- 3. 専門看護師の認定審査を受験する者は、上記の条件を全て満足する者であり、現在、常勤、非常勤勤務を問わず実践を行っていること。
□特定されている看護分野(13分野)
- ① がん看護
- ② 精神看護
- ③ 地域看護
- ④ 老人看護
- ⑤ 小児看護
- ⑥ 母性看護
- ⑦ 慢性疾患看護
- ⑧ 急性・重症患者看護
- ⑨ 感染症看護
- ⑩ 家族支援
- ⑩ 在宅看護
- ⑩ 遺伝看護
- ⑩ 災害看護
□専門看護師認定審査
- 審査申込:7月上旬〜中旬頃まで(郵送は7月下旬頃まで)
- 審査日程:11月上旬頃
- 筆記試験会場:東京
- 審査料:51,700円(税込み)
- 結果発表:『資格認定制度 審査・申請システム』において個別に発表
- 審査は筆記試験(120分)と客観式問題(四肢択一/100分)
- ① 事例問題
- ② 総合問題
認定審査合格者は、以下の認定看護師登録手続きを行う必要があります。
- 認定料振込:51,700円(税込)
- 『資格認定制度 審査・申請システム』での認定登録情報の確認、及び公開情報の登録
※認定証の有効期間は交付の日から5年です。
更新審査及び、再認定審査については、こちらをご覧下さい。