国家資格 皇宮護衛官

皇宮護衛官とは?

天皇および皇族の護衛や、皇居や御所の警備を行なう国家公務員です。以前の試験では単一区分でしたが、新試験から新しくなり、大卒、高卒の2試験区分が出来ました。
  実務経験なしで受験できる国家資格  インターネットで申し込める資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★★☆(やや難しい)。
近年合格率は、
大卒程度:6.8%
高卒程度:3.2%ほど。
試験の難易度自体は一般職と同程度ですが、以前の試験と同様、成績優秀者から採用されます。


【大卒】近年の合格率推移
年度 申込者数 合格者数 合格率
令和5年度 856   59   6.8%  
令和4年度 857   23   2.6%  
令和3年度 989   56   5.6%  
令和2年度 1,027   49   4.7%  
令和1年度 1,273   36   2.8%  

【高卒】近年の合格率推移
年度 申込者数 合格者数 合格率
令和5年度 301   23   7.6%  
令和4年度 405   13   3.2%  
令和3年度 388   23   5.9%  
令和2年度 419   21   5.0%  
令和1年度 354   17   4.8%  

就職は? 皇居・御所の護衛署
仕事内容は? 天皇陛下始め皇族方の護衛や皇居、御所などの警備、護衛、皇居正門・宮殿の儀仗勤務、奉送迎の儀仗に従事など

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 資 格 概 要

受験資格

□大卒程度

  1. 21歳以上30歳未満の者。
  2. 21歳未満の者で次に掲げる者。
  • (ア) 大学を卒業した者及び試験年度の3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
  • (イ) 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び試験年度の3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者

□高卒程度

【護衛官】

  1. 試験年度の4月1日において、高等学校( 高卒程度)又は中等教育学校を卒業した日から起算して5年を経過していない者及び試験年度の3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者。
  2. 人事院が1.に掲げる者に準ずると認める者※1

【護衛官(社会人)】

  1. 40歳未満の者( 護衛官1.) の期間が経過した者及び人事院がこれらの者に準ずると認める者※1に限る。

※1
「準ずると認める者」として、高等学校に相当する教育機関の卒業者のほか、中学卒業後一定期間内の者も含めるものとする。


試験内容

□大卒程度

●1次試験

基礎能力試験(多肢選択式:40題/2時間20分)

1.知能分野(27題)

  • ① 文章理解
  • ② 判断推理
  • ③ 数的推理
  • ④ 資料解釈

2.知識分野(13題)

  • ① 自然・人文・社会(時事を含む)
課題論文試験(2題/3時間)
  • ① 時事的な問題に関するもの(1題)
  • ② 具体的な事例課題により、皇宮護衛官として必要な判断力・思考力を問うもの(1題)

●2次試験

1.人物試験

  • ① 人柄、対人的能力などについての個別面接
    ( 参考として性格検査を実施)
  

2.身体検査

  • ① 胸部疾患
  • ② 血圧
  • ③ 尿
  • ④ その他一般内科系検査

3.身体測定

  • ① 身長、体重、視力、色覚についての測定

4.体力検査

  • ① 上体起こし、立ち幅跳び、反復横跳びによる身体の筋持久力等についての検査


□高卒程度

●1次試験

基礎能力試験(多肢選択式:40題/1時間30分)

1.知能分野(20題)

  • ① 文章理解
  • ② 課題処理
  • ③ 数的推理
  • ④ 資料解釈

2.知識分野(20題)

  • ① 自然科学
  • ② 人文科学
  • ③ 社会科学
作文試験(1題/50分)
  • ① 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験

●2次試験

1.人物試験

  • ① 人柄、対人的能力などについての個別面接( 参考として性格検査を実施)
  

2.身体検査

  • ① 胸部疾患
  • ② 血圧
  • ③ 尿
  • ④ その他一般内科系検査

3.身体測定

  • ① 身長、体重、視力、色覚についての測定

4.体力検査

  • ① 上体起こし、立ち幅跳び、反復横跳びによる身体の筋持久力等についての検査


合格基準

□大卒程度

●1次試験

第1次試験の受験者のうち、基礎能力試験及び課題論文試験において基準点(満点の30%)以上である者について、両試験種目の標準点を合計した得点に基づいて第1次試験合格者を決定します。

●最終合格者(2次試験)

第1次試験合格者のうち、人物試験、身体検査、身体測定及び体力検査に合格した者について、基礎能力試験及び課題論文試験の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。

□高卒程度

●1次試験

第1次試験の受験者のうち、基礎能力試験が基準点(満点の30%)以上である者について、その得点に基づいて第1次試験合格者を決定します。

●最終合格者(2次試験)

第1次試験合格者のうち、作文試験、人物試験、身体検査、身体測定及び体力検査に合格した者について、基礎能力試験の得点に基づいて最終合格者を決定します。


身体上の障害等に係る特別措置について

身体に障害があるため、着席位置の指定、車いすの使用、補聴器の使用を必要とする方については、申込み前に皇宮警察本部に申し出て、障害の程度を証明する書類を提出することで、障害の程度により、何らかの措置を講じて受験することが可能です。


願書申込み受付期間

□大卒程度・・・・3月上旬〜中旬頃までの10日間ほど

□高卒程度・・・・7月中旬頃〜下旬頃までの10日間ほど


試験日程

□大卒程度
●1次試験・・・・6月上旬頃
●2次試験・・・・7月中旬頃の指定された日

□高卒程度
●1次試験・・・・9月下旬頃
●2次試験・・・・10月下旬頃の指定された日


受験地

□大卒程度
●1次試験

札幌、多賀城、東京、大阪、福岡

●2次試験

札幌、仙台、東京、京都、福岡


□高卒程度
●1次試験

札幌、多賀城、東京、大阪、福岡

●2次試験

札幌、仙台、東京、京都、福岡


受験料

無料


合格発表日

□大卒程度
●1次試験・・・・7月上旬頃
●2次試験・・・・8月中旬頃

□高卒程度
1次試験・・・・10月中旬頃
2次試験(最終)・・・・11月下旬頃


受験申込・問合せ

  • 皇宮警察本部 03-3217-1516
  • 人事院人材局試験課 03-3581-5311(内線2331)
  • 人事院北海道事務局 011-241-1248
  • 人事院東北事務局 022-221-2022
  • 人事院関東事務局 048-740-2006〜8
  • 人事院中部事務局 052-961-6838
  • 人事院近畿事務局 06-4796-2191
  • 人事院中国事務局 082-228-1183
  • 人事院四国事務局 087-880-7442
  • 人事院九州事務局 092-431-7733
  • 人事院沖縄事務所 098-834-8400

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