公的資格 土木鋼構造診断士

土木鋼構造診断士とは?

土木鋼構造診断士とは、コンクリート診断士・コンクリート構造診断士と合わせて「土木3診断士」と呼ばれる資格で、橋梁の鋼製橋脚など鋼構造物を対象とした点検技術や維持管理の知識、技能を測る資格です。
講習会と筆記試験によって実施されます。
  更新が必要な資格

その他情報

難易度は? 土木鋼構造物診断士:★★★☆☆(普通)。
土木鋼構造物診断士補:★★☆☆☆(やや易しい)。
近年合格率は、
土木鋼構造物診断士:23.2%
土木鋼構造物診断士補:81.1%ほど。
コンクリート診断士よりは簡単です。
就職は? 橋梁メンテナンス業、建築施工・土木施工業、建設コンサルタン業など。
仕事内容は? 港湾や河川、砂防施設などの鋼構造物の劣化や損傷に対して適切な点検、診断、点検診断記録の提供、対策の立案などを行います。

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 資 格 概 要

受験資格

【土木鋼構造診断士】

  1. 大学において土木工学の課程を修めた卒業し、実務経験7年以上。または、土木鋼構造診断士補資格取得者は登録後3年以上の者。
  2. 短期大学、高等専門学校、専門学校において、土木工学の課程を修めた卒業し、実務経験9年以上。または、土木鋼構造診断士補資格取得者は登録後5年以上の者。
  3. 工業高等学校において土木工学の課程を修めた卒業し、実務経験11年以上。または、土木鋼構造診断士補資格取得者は登録後5年以上の者。
  4. 実務経験13年以上。または、土木鋼構造診断士補資格取得者は登録後5年以上の者。
  5. 技術士(建設部門)の登録者で、登録後1年以上の者。

【土木鋼構造診断士補】

  1. 大学において土木工学の課程を修めた卒業し、実務経験1年以上の者。
  2. 短期大学、高等専門学校、専門学校において、土木工学の課程を修めた卒業し、実務経験1年以上の者。
  3. 工業高等学校において土木工学の課程を修めた卒業し、実務経験3年以上の者。
  4. 実務経験5年以上の者。


実務経験とは、主として鋼構造物の管理等(点検、維持、補修、補強等)に関する業務となります。


試験内容

【土木鋼構造診断士】

  • ① 択一式問題(四者択一式:50問/105分)
  • 土木鋼構造の材料、
  • 力学
  • 構造
  • 製作・施工
  • 維持管理
  • 寿命
  • 点検
  • 診断
  • 対策(補修、 補強、長寿命化等)
  • 更新
  • マネジメント
  • 各種の土木鋼構造物等に関する種々な技術的な知識
  • ② 業務経験論文記述式問題の試験内容及び評定((論文記述式/105分)
  • これまでの業務経験に基づき、土木鋼構造診断士として相応しいと思われる異なる2業務について記述した内容から、課題の抽出、課題の整理、課題の解決法等を確認し、論理性、表現力等
    (記述には、800〜1,000字の文字数が必要です。)
  • ③ 専門記述式問題の試験内容及び評定(3題中1題選択解答/105分)
  • 土木鋼構造診断士として必要な学術的、専門的知識の基礎的な分野、点検及び健全度、対策等
    (記述には、1題当たり400〜500字の文字数が必要です。)

【土木鋼構造診断士補】

  • ① 択一式問題(四者択一式:50問/105分)
  • 土木鋼構造の材料、
  • 力学
  • 構造
  • 製作・施工
  • 維持管理
  • 寿命
  • 点検
  • 診断
  • 対策(補修、 補強、長寿命化等)
  • 更新
  • マネジメント
  • 各種の土木鋼構造物等に関する種々な技術的な知識

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合格基準

【土木鋼構造診断士】

受験資格と講習会受講の要件を満たし、択一式問題、業務経験論文記述式問題、専門記述式問題の成績が下記基準を満たす者が合格となります。

  • 択一式問題が、60%以上の得点(ただし、試験の実施状況により合格点を変更する場合がある。)
  • 業務経験論文記述式問題が、70%以上の得点
  • 専門記述式問題が、70%以上の得点

【土木鋼構造診断士補】

受験資格と講習会受講の要件を満たし、択一式問題が、54%以上の得点で合格となります。


免除(科目等)について

以下に該当する方は、講習が免除されます。

  • 前々年度に受講したが、受験できなかった方(「受講のみ」の方を含む)。
  • 前々年度に受講したが、試験に不合格の方。
  • 前々年度に新規受講受験の上「診断士補」に合格し、2021年度に「診断士」を受験される方。

願書申込み受付期間

5月中旬〜7月中旬頃まで


試験日程

10月下旬頃


受験地

東京、大阪


受験料(税込み)

【土木鋼構造診断士】

受講受験(テキスト代込):33,000円
受講のみ(テキスト代込):22,000円
再受験(テキスト無し):11,000円
再受験(テキスト有り):15,950円


【土木鋼構造診断士補】

受講受験(テキスト代込):28,820円
受講のみ(テキスト代込):22,000円
再受験(テキスト無し):6,820円
再受験(テキスト有り):11,770円


合格発表日

2月上旬〜中旬頃

認定登録料(土木鋼構造診断士・士補とも)は6,820円が必要になります。


合格後の更新について

土木鋼構造診断士の有効期間は4年間です。
登録更新をしなかった方は、有効期限の到来と同時に登録が失効します。
更新するには講習を受講し、継続学習・教育実績に関する修了考査に合格する必要があります。


□更新受講・審査料(土木鋼構造診断士、士補)

テキスト無し:9,900円(テキスト希望は14,850円)


受験申込・問合せ

一般社団法人 日本鋼構造協会 03-3516-2151(代)


ホームページ

一般社団法人 日本鋼構造協会


参考書・問題集

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土木鋼構造診断士に関連する資格

コンクリート診断士  技術士  基礎施工士

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