国家資格 保育士

保育士とは?

保育士とは、0歳児から小学校に就学する前までの乳・幼児の健やかな育成を助ける厚生労働省管轄の国家資格。子供と関わる仕事をしたい人に根強い人気を誇ります。平成11年4月の児童福祉法改正により「保育士」という名称に統一されました。保育施設の充実が図られているため、今後さらに保育士の活躍の場が拡がると考えられています。
※平成27年通常国会で成立した「国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律」により、資格取得後3年間は当該自治体内のみで保育士として働くことができ、4年目以降は全国で働くことができる 「地域限定保育士(正式名称:国家戦略特別区域限定保育士)」となるための試験制度が新たに創設されました。
地域限定保育士事業について、特区以外の自治体でも可能にする方針を決定しました。

  名称独占  指定学校卒業で取得できる資格  実務経験なしで受験できる国家資格  登録が必要な資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? ★★★☆☆(普通)。近年合格率は、29.9%ほど。
ストレートに全科目合格できるのは全体の5%程度ですが、ストレートでなくても、合格した科目はその年を含めて3年間有効です。


近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和4年度 79,378   23,758   29.9%  
令和3年度 83,175   16,660   20.0%  
令和2年度 44,914   10,890   24.2%  
令和1年度 77,076   18,330   23.7%  
30年度 68,388   13,500   19.7%  

就職は? 保育所、乳児院、母子生活支援施設、知的障害児施設など
仕事内容は? 子どもの年齢に応じた生活全般にわたる指導や病気、事故、緊急時の対応、衛生的な食事の準備、保護者に対しての保育指導など多岐にわたります。
取得者のインタビュー
年収は? 保育士の平均年収は407.6万円(賞与込)です。

2023年 男性  給料


 

2023年 女性  給料


平均年収:531.5万円
平均月収:35.5万円
平均時給:2,040円
年間賞与等:105.3万円
平均年齢:45.5歳
平均勤続年数:13.7年

 

平均年収:399.2万円
平均月収:26.6万円
平均時給:1,541円
年間賞与等:79.1万円
平均年齢:37.8歳
平均勤続年数:9.7年

(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)

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 資 格 概 要

受験資格

  1. 大学に2年以上在籍し62単位以上修得した者。
  2. 短大、高等専門学校を卒業した者または、卒業見込み者
  3. 1.2.と同等と厚生大臣が認定した者。
  4. 高校卒業後、児童福祉施設で2年以上の勤務歴がある者。
  5. 児童福祉施設で5年以上の勤務歴がある者。
  6. 平成3年3月31日までに高校を卒業した者。
  7. 平成8年3月31日までに高校の保育科を卒業した者。
  8. 外国において、学校教育における14年以上の課程を修了した者など

詳しくは実施団体のHPをご覧下さい。


試験内容

●筆記試験

  • ① 保育の心理学(60分)
  • ② 保育原理(60分)
  • ③ 子ども家庭福祉(60分)
  • ⑤ 社会福祉(60分)
  • ⑥ 教育原理(30分)
  • ⑦ 社会的養護(30分)
  • ⑧ 子どもの保健(60分)
  • ⑧ 子どもの食と栄養(60分)
  • ⑨ 保育実習理論(60分)

●実技(2分野を選択)

  1. 音楽表現に関する技術・・・・ピアノ、ギター、アコーディオン
  2. 造形表現に関する技術(45分)
  3. 言語表現に関する技術・・・・各自で用意した童話等を3分以内にまとめて話す。

※幼稚園教諭免許状所有者以外は、受験申請時に必ず2分野を選択する。


☆過去問はこちら



合格基準

●筆記試験

各科目6割以上の得点で、合格となります。


●実技

選択した2分野のそれぞれにおいて6割以上の得点で、合格となります。


免除(科目等)について

□幼稚園教諭免許所有者

筆記試験科目の「保育の心理学」・「教育原理」と「実技試験」が受験免除となります。


□社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれかの有資格者

筆記試験科目の「子ども家庭福祉」・「社会福祉」・「社会的養護」が免除が受験免除となります。


□指定保育士養成施設において筆記試験に対応する教科目を修得した者

筆記試験科目が免除されます。
(要「幼稚園教諭免許所有者保育士試験免除科目専修証明書」の提出)


□過去3年間の筆記試験において一部(全部)の筆記試験に合格している者

合格している科目(全科目)が免除されます。


身体上の障害等に係る特別措置について

受験に際して補助等個別対応の必要な方(怪我、妊娠中等)や、障害をお持ちの方(別途配慮に関する申請が必要)は、受験申請前に保育士試験事務センターまで連絡してください。


願書申込み受付期間

□前期

1月上旬〜2月中旬頃まで


□後期

7月中旬〜8月下旬頃まで


試験日程

□前期

筆記試験・・・・4月中旬頃の2日間
実技試験・・・・7月上旬頃の1日間


□後期

筆記試験・・・・10月下旬頃の2日間
実技試験・・・・12月中旬頃の1日間


□地域限定保育士

筆記試験・・・・10月下旬頃の2日間
実技試験・・・・12月中旬頃の1日間


受験地

全国各地の大学・高校など


受験料

12,950円(内訳: 受験料 12,700円 + 受験の手引き郵送料 250円)


合格発表日

11月下旬頃


受験申込・問合せ

一般社団法人 全国保育士養成協議会 0120-4194-82(フリーダイヤル)


ホームページ

一般社団法人 全国保育士養成協議会


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