レッドハット認定エンジニア
レッドハット認定エンジニアとは?
レッドハット認定エンジニアとは、レッドハットシステムの検証、トラブルシューティング、サーバーの設置、ネットワークサービスやセキュリティシステムの構築などの実務的なスキルに関するシステム管理の実務能力を認定する資格です。
その他情報
難易度は? | : | ★★★★★(難しい)。〜★★★☆☆(普通)。 合格率は35%ほど。 |
||||||
就職は? | : | Linux取扱いベンダー、ISP、ASP、インテグレーション企業、トレーニング及びサポート企業など。Linux市場の拡大により、環境に対応できる技術者の需要が多く、今後もその傾向は続くのでこの資格だけでも十分就職できます。 | ||||||
仕事内容は? | : | Red Hat Linuxのインストールからネットワークサービスの設定、セキュリティ、システム管理、トラブルシューティングなどを行います。 | ||||||
年収は? | : | システムコンサルタント・設計者の平均年収は684.9万円(賞与込)です。
(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より) |
資格[PR] |
資 格 概 要
受験資格
RHCSA・・・・制限なし
RHCE・・・・RHCSA認定者
試験内容
●【RHCSA】Red Hat 認定システム管理者 EX200(実技試験/2.5時間)
EX200に合格する事で、【RHCSA】に認定されます。
□基本的なツールの理解と使用
- ① シェルプロンプトにアクセスして正しい構文でコマンドを発行する
- ② I/O リダイレクトを使用する (>、>>、|、2> など)
- ③ grep と正規表現を使用してテキストを分析する
- ④ ssh を使用してリモートシステムにアクセスする
- ⑤ ログインしてマルチユーザーターゲットでユーザーを切り替える
- ⑥ tar、star、gzip、および bzip2 を使用してファイルをアーカイブ、圧縮、展開、および解凍する
- ⑦ テキストファイルを作成および編集する
- ⑧ ファイルとディレクトリを作成、削除、コピー、および移動する
- ⑨ ハードリンクとソフトリンクを作成する
- ⑩ 標準 ugo/rwx アクセス権を一覧表示、設定、および変更する
- ⑪ man、info、および /usr/share/doc のファイルを含むシステムドキュメントを検出、読み取り、および使用する
□稼働しているシステムの運用
- ① システムを通常どおりにブート、リブート、およびシャットダウンする
- ② システムを手動で異なるターゲットでブートする
- ③ システムにアクセスするためにブートプロセスを中断する
- ④ CPU/メモリーに負担をかけているプロセスを特定し、renice コマンドを使用してプロセスの優先度を調整し、プロセスを強制終了する
- ⑤ システムログファイルおよびジャーナルを見つけて解釈する
- ⑥ 仮想マシンのコンソールにアクセスする
- ⑦ 仮想マシンを起動および停止する
- ⑧ ネットワークサービスのステータスを起動、停止、およびチェックする
- ⑨ システム間でファイルを安全に転送する
□ローカルストレージの設定
- ① MBR および GPT ディスクのパーティションを表示、作成、削除する
- ② 物理ボリュームを作成および削除し、物理ボリュームをボリュームグループに割り当て、論理ボリュームを作成および削除する
- ③ システムを設定してファイルシステムをブート時に Universally Unique ID (UUID) またはラベルでマウントする
- ④ 新規のパーティションと論理ボリュームを追加し、非破壊的にシステムにスワップする
□ファイルシステムの作成と設定
- ① vfat、ext4、および xfs ファィルシステムを作成、マウント、マウント解除、および使用する
- ② CIFS および NFS のネットワークファイルシステムをマウントおよびマウント解除する
- ③ 既存の論理ボリュームを拡張する
- ④ コラボレーション用に set-GID ディレクトリを作成および設定する
- ⑤ アクセス制御リスト (ACL) を作成および管理する
- ⑥ ファイルのアクセス権限の問題を診断および修正する
□システムの導入、設定、および保守
- ① ネットワークおよびホスト名の解決を静的または動的に設定する
- ② at および cron を使用してタスクをスケジュールする
- ③ サービスの起動と停止、およびブート時に自動的に起動するサービスの設定を行う
- ④ 自動的に特定のターゲットでブートするようにシステムを設定する
- ⑤ kickstart を使用して Red Hat Enterprise Linux を自動的にインストールする
- ⑥ 仮想ゲストをホストするように物理マシンを設定する
- ⑦ Red Hat Enterprise Linux システムを仮想ゲストでインストールする
- ⑧ ブート時に仮想マシンを起動するようにシステムを設定する
- ⑨ ブート時に自動的に起動されるようにネットワークサービスを設定する
- ⑩ タイムサービスを使用するようにシステムを設定する
- ⑪ Red Hat ネットワーク、リモートレポジトリ、またはローカルファイルシステムからソフトウェアパッケージをインストールおよび更新する
- ⑫ カーネルパッケージを適切に更新してシステムがブート可能なことを確認する
- ⑬ システムブートローダを変更する
□ユーザーとグループの管理
- ① ローカルユーザーのアカウントを作成、削除、および修正する
- ② ローカルユーザーアカウントのパスワードを変更し、パスワードエージングを調整する
- ③ ローカルグループおよびグループメンバーシップを作成、削除、および変更する
- ④ ユーザーとグループの情報に関して既存の認証サービスを使用するようにシステムを設定する
□セキュリティの管理
- ① firewall-config、firewall-cmd、または iptables を使用してファイアウォールを設定する
- ② SSH の鍵ベースの認証を設定する
- ③ SELinux の enforcing モードと permissive モードを設定する
- ④ SELinux ファイルとプロセスコンテキストを一覧表示および特定する
- ⑤ デフォルトのファイルコンテキストをリストアする
- ⑥ boolean 設定を使用してシステム SELinux 設定を変更する
- ⑦ 繰り返される SELinux ポリシー違反について診断および対応する
●【RHCE】Red Hat 認定エンジニア EX294(実技試験/4.0時間)
【RHCSA】取得者がRHCE認定試験(EX294) に合格する事で、【RHCE Red Hat Enterprise Linux 8】に認定されます。
□Red Hat 認定システム管理者として担当するすべてのタスクを実行する能力
- ① 基本的なツールの理解と使用
- ② 稼働中のシステムの運用
- ③ ローカルストレージの設定
- ④ ファイルシステムの作成と設定
- ⑤ システムのデプロイ、設定、保守
- ⑥ ユーザーとグループの管理
- ⑦ セキュリティの管理
□Ansible のコアコンポーネントの理解
- ① インベントリー
- ② モジュール
- ③ 変数
- ④ ファクト
- ⑤ Play
- ⑥ Playbook
- ⑦ 設定ファイル
- ⑧ 提供されたドキュメントを使用した、Ansible モジュールとコマンドに関する特定の情報の検索
□Ansible 制御ノードのインストールと設定
- ① 必要なパッケージのインストール
- ② 静的ホスト・インベントリー・ファイルの作成
- ③ 設定ファイルの作成
- ④ 静的インベントリーと動的インベントリーの両方を使用した、ホストのグループの定義
- ⑤ 並列処理の管理
□Ansible 管理対象ノードの設定
- ① SSH キーを作成して管理対象ノードに配布
- ② 管理対象ノードで特権エスカレーションを設定
- ③ Ansible のアドホックコマンドを使用して作業用設定を検証
□管理タスクのスクリプト作成
- ① シンプルなシェルスクリプトの作成
- ② Ansible のアドホックコマンドを実行するシンプルなシェルスクリプトの作成
□Ansible の Play と Playbook の作成
- ① 一般的に使用される Ansible モジュールの処理方法についての知識
- ② 変数を使用したコマンド実行結果の取得
- ③ 条件文を使用した Play の実行制御
- ④ エラー処理の設定
- ⑤ システムを特定の状態に設定するための Playbook の作成
□以下に対応する、Ansible モジュールを使用したシステム管理作業
- ① ソフトウェアパッケージとリポジトリ
- ② サービス
- ③ ファイアウォールルール
- ④ ファイルシステム
- ⑤ ストレージデバイス
- ⑥ ファイルコンテンツ
- ⑦ アーカイブ
- ⑧ スケジュールされたタスク
- ⑨ セキュリティ
- ⑩ ユーザーとグループ
□Role を使用した作業
- ① Role の作成
- ② Ansible Galaxy からの Role のダウンロードと使用
□高度な Ansible 機能の使用
- ① テンプレートの作成および使用による、カスタマイズ済み設定ファイルの作成
- ② Playbook で Ansible Vault を使用した機密データの保護
【RHCSA】取得者がRHCE認定試験(EX300) に合格する事で、【RHCE Red Hat Enterprise Linux 7】に認定されます。
□システムの設定と管理
- ① ネットワークのチーミングまたはボンディングを使用して 2 台の Red Hat Enterprise Linux システム間にネットワークリンクアグリゲーションを設定する
- ② IPv6 アドレスを設定し、IPv6 の基本的なトラブルシューティングを行う
- ③ IP トラフィックのルーティングと静的ルートを作成する
- ④ firewalld と関連するメカニズム (リッチルール、ゾーン、カスタムルールなど) を使用して、パケットフィルタリングの実装とネットワークアドレス変換 (NAT) の設定を行う
- ⑤ Kerberos を使用して認証を行うようにシステムを設定する
- ⑥ iSCSI ターゲット、または iSCSI ターゲットを永続的にマウントする iSCSI イニシエータとしてシステムを設定する
- ⑦ システムの使用状況 (プロセッサ、メモリー、ディスク、ネットワーク) に関するレポートを作成および提示する
- ⑧ シェルスクリプトを使用してシステムメンテナンスのタスクを自動化する
□ネットワークサービス
- ① サービスを提供するうえで必要なパッケージをインストールする
- ② サービスをサポートするように SELinux を設定する
- ③ SELinux ポートラベリングを使用してサービスが非標準ポートを使用できるようにする
- ④ システム起動時に開始されるようにサービスを設定する
- ⑤ 基本的な動作を行うようにサービスを設定する
- ⑥ サービスに対するホストベースおよびユーザーベースのセキュリティを設定する
・HTTP/HTTPS
- ① 仮想ホストを設定する
- ② プライベートなディレクトリを設定する
- ③ 基本的な CGI アプリケーションをデプロイする
- ④ グループで管理されるコンテンツを設定する
- ⑤ TLS セキュリティを設定する
・DNS
- ① キャッシュ専用ネームサーバーを設定する
- ② DNS クライアントの問題のトラブルシューティングを行う
・NFS
- ① 特定のクライアントにネットワーク共有を提供する
- ② グループの共同作業に適したネットワーク共有を提供する
- ③ Kerberos を使用して NFS ネットワーク共有へのアクセスを制御する
・SMB
- ① 特定のクライアントにネットワーク共有を提供する
- ② グループの共同作業に適したネットワーク共有を提供する
- ③ Kerberos を使用して共有ディレクトリへのアクセスを認証する
・SMTP
- ① すべての E メールを中央のメールサーバーに転送するようにシステムを設定する
・SSH
- ① 鍵ベースの認証を設定する
- ② ドキュメントに記載されている追加オプションを設定する
・NTP
- ① 他の NTP ピアを使用して時刻を同期させる
□データベースサービス
- ① MariaDB をインストールおよび設定する
- ② データベースをバックアップおよびリストアする
- ③ シンプルなデータベーススキーマを作成する
- ④ データベースに対してシンプルな SQL クエリを実行する
●【RHCA】Red Hat 認定アーキテクト
RHCE有資格者が、いずれか5つに合格する必要があります。
- ① EX210 Red Hat 認定スペシャリスト - Cloud Infrastructure
- ② EX220 - Red Hat エキスパート試験 - Hybrid Cloud Managementー
- ⑤ EX240 - Red Hat 認定スペシャリスト - API Management -
- ⑥ EX248 - Red Hat 認定スペシャリスト - Enterprise Application Server Administration - 認定試験
- ⑦ EX260 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Ceph Cloud Storage -
- ⑧ EX280 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - OpenShift Administration -
- ⑨ EX288 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - OpenShift Application Development -
- ⑩ EX310 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Virtualization -
- ⑪ EX328 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Building Resilient Microservices -
- ⑬ EX342 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Linux Diagnostics and Troubleshooting -
- ⑭ EX358 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Services Management and Automation -
- ⑮ EX362 - Red Hat 認定スペシャリスト - Identity Management -
- ⑯ EX374 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Developing Automation with Ansible Automation Platform -
- ⑰ EX380 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - OpenShift Automation and Integration -
- ⑱ EX403 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Deployment and Systems Management -
- ⑲ EX405 - Red Hat 認定スペシャリスト - Configuration Management -
- ⑳ EX415 - Red Hat 認定スペシャリスト - Security: Linux - 認定試験
- ⑴ EX436 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - High Availability Clustering -
- ⑶ EX442 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Performance Tuning -
- ⑸ EX457 - Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Ansible Network Automation -
その他の認定資格はこちらをご覧下さい。
願書申込み受付期間
実施先まで、お問い合わせください。
試験日程
月に1〜5回程度(不定期)
受験地
東京(レッドハット株式会社)、大阪
受験料(税込み)
●EX125・・・・55,000円
●EX200・・・・55,000円
●EX210・・・・55,000円
●EX220・・・・55,000円
●EX236・・・・55,000円
●EX248・・・・55,000円
●EX280・・・・55,000円
●EX288・・・・55,000円
●EX294・・・・55,000円
●EX300・・・・55,000円
●EX310・・・・55,000円
●EX318・・・・55,000円
●EX342・・・・55,000円
●EX403・・・・55,000円
●EX405・・・・55,000円
●EX407・・・・55,000円
●EX413・・・・55,000円
●EX415・・・・55,000円
●EX421・・・・55,000円
●EX427・・・・55,000円
●EX436・・・・55,000円
●EX440・・・・55,000円
●EX442・・・・55,000円
●EX453・・・・55,000円
●EX465・・・・55,000円
合格発表日
試験後、約2週間以内
合格後の更新について
Red Hat Linuxのメジャーバージョンアップが2バージョン以内です。
更新するためには、資格有効期限内に、バージョンアップするか、他の上位資格を取得する必要があります。
受験申込・問合せ
レッドハット梶@03-4510-2595
問合せフォーム
ホームページ
参考書・問題集
資格[PR]
この資格の書籍はこちら 関連書籍はこちら