化学分析技能士
化学分析技能士とは?
化学分析技能士とは、さまざまな物質を化学的に分析できる知識と技術を併せ持った専門家であることを証明する資格です。近年3級が新設されました。
1級合格者は職業訓練指導員の「化学分析科」および「公害検査科」試験の実技試験と学科試験の関連学科が免除され、2級合格者は実技試験が免除されます。
また、1級、2級のいずれかの取得者は作業環境測定士試験のほか、労働安全コンサルタントの受験資格が得られ、作業環境測定士試験の試験科目のうち「作業環境について行う分析に関する概論」が免除されます。
その他情報
難易度は? | : | 1級:★★★☆☆(普通)。 2級:★★☆☆☆(やや易しい)。 3級:★★☆☆☆(やや易しい)。 近年合格率は、57.0%ほど。
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就職は? | : | 化学品製造企業、医薬品会社、食品会社、化粧品会社、環境測定関連企業、原子力事業、その他企業の研究室、保健所など。 化学分析専門家の数が少なく需要が多く、今後も増えることが予想されます。 |
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仕事内容は? | : | 試料採取・機器分析、サンプル調整、測定装置のメンテナンス、前処理、品質管理、データまとめなどを行います。トラブル発生時は深夜や休日でも呼び出されることもあります。 |
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資 格 概 要
受験資格
●1級
- 専門高校を卒業、または専修学校で大学入学資格付与課程を卒業後、6年以上の実務経験がある者。
- 短大・高等専門学校・高校専攻科を卒業、または専修学校で大学編入資格付与課程を卒業後、5年以上の実務経験がある者。
- 大学を卒業、または専修学校で大学院入学資格付与課程を卒業後、4年以上の実務経験がある者。
- 化学分析技能士に関する職業訓練課程(一定の訓練課程に限る)を修了後、定められた実務経験年数を経た者)。
- 化学分析技能士に関する実務経験7年以上の者。
- 化学分析技能士2級取得者で、実務経験2年以上の者。
- 化学分析技能士3級取得者で、実務経験4年以上の者。
●2級
- 高等学校・高等専門学校・専修学校・短期大学・大学において、化学分析技能士に関する学科(工業化学科など)を卒業した者。
- 化学分析技能士に関する職業訓練課程(一定の訓練課程に限る)を修了した者。
- 化学分析技能士に関する実務経験を2年以上の者。
- 化学分析技能士3級取得者。
●3級
- 高等学校、高等専門学校、専修学校、短期大学、大学においてこの職種に関する学科(工業化学科等)に在籍している者。または卒業した者。
- 化学分析技能士に関する職業訓練課程(一定の訓練課程に限る)に在籍している者。または修了した者。
- 化学分析技能士に関し実務経験を有する者。
- 化学分析技能士に関係する学科に在籍していない場合でも、化学分析技能士の技能検定に関わる講習を受講し、講習の実施責任者から受講についての確認書の発行を受けた方者。
試験内容
●1級
□学科試験(真偽法、四肢選択:50問/1時間40分)
- ① 化学分析法
- 化学分析に使用する器具及び装置の種類,構造,性能及び使用方法
- 化学分析の単位操作の方法
- 試薬,標準溶液及び緩衝液の調製の方法
- サンプリング及び試料の調製の方法
- 定性分析の方法
- 重量分析の方法;容量分析の方法
- 機器分析の方法
- 公定分析法
- 統計に関する基礎知識
- ② 化学一般
- 無機化学
- 有機化学
- 物理化学
- ③ 安全衛生
- 安全衛生に関する一般的な知識
□実技試験(化学分析作業)
- ① 製作等作業試験
- 定性分析(標準時間/1時間45分(打切り時間 2時間))
与えられた試料溶液中に含まれる、4種類の金属イオンの検出を行う。 第2属陽イオン及び第4属陽イオンの分属作業は、硫化水素とチオアセトアミドのいずれかを使用する。 - 容量分析(標準時間/2時間45分(打切り時間 3時間))
キレート滴定法による塩化カルシウム、塩化マグネシウム及び塩化アルミニウムの定量を行う。
- ② 計画立案等作業試験(標準時間/1時間30分)
- 「高速液体クロマトグラフ分析法(高速液体クロマトグラフィー)」及び「ICP発光分光分析法」について行う。
●2級
□学科試験(真偽法、四肢選択:50問/1時間40分)
- ① 化学分析法
- 化学分析に使用する器具及び装置の種類,構造,性能及び使用方法
- 化学分析の単位操作の方法
- 試薬,標準溶液及び緩衝液の調製の方法
- サンプリング及び試料の調製の方法
- 定性分析の方法
- 重量分析の方法;容量分析の方法
- 機器分析の方法
- 公定分析法
- 統計に関する基礎知識
- ② 化学一般
- 無機化学
- 有機化学
- 物理化学
- ③ 安全衛生
- 安全衛生に関する一般的な知識
□実技試験(化学分析作業)
- ① 定性分析(標準時間/1時間(打切り時間 1時間15分))
- 与えられた試料溶液中に含まれる、3種類の金属イオンの検出を行う。
(第2属陽イオン及び第4属陽イオンの分属作業は、硫化水素とチオアセトアミドのいずれかを使用する。)
- ② 容量分析(標準時間/1時間15分(打切り時間 1時間30分))
- 与えられた試料溶液(しゅう酸溶液)中に含まれる、しゅう酸の量を求める。
●3級
□学科試験(真偽法:30問/1時間)
- ① 化学分析法
- 化学分析に使用する器具及び装置の種類、構造、性能及び使用方法
- 化学分析の単位操作の方法
- 試薬、標準溶液及び緩衝液の調製の方法
- サンプリング及び試料の調製の方法
- 定性分析の方法
- 重量分析の方法
- 容量分析の方法
- 機器分析の方法
- 統計に関する基礎知識
- ② 化学一般
- 無機化学
- 有機化学
- 物理化学
- ③ 安全衛生
- 安全衛生に関する一般的な知識
□実技試験(化学分析作業)
- ① 試薬及び標準溶液の調製(試薬、標準溶液の調製)
- 主要な無機試薬
- 主要な有機試薬
- 酸標準液
- 塩基標準液
- その他の標準液
- 容量分析用標準物質
- ② 定性分析(無機化合物に関する定性分析手法、 有機化合物中の次の元素の定性分析)
- イオンの湿式定性分析
- イオンの湿式定性分析
- 乾式予備試験
- スの定性分析
- 窒素
- ハロゲン
- りん
- 炭素
- ③ 重量分析(無機化合物及び有機化合物)
- 沈でん法
- ガス発生法及びガス吸収法
- 抽出法
- ④ 容量分析(無機化合物及び有機化合物)
- 中和滴定
- 酸化還元滴定
- 沈でん滴定
- キレート滴定
- ガス分析
- ⑤ 機器分析(無機化合物及び有機化合物)
- 吸光光度分析法(可視、紫外)
- 原子吸光分析法
- ガスクロマトグラフィー
合格基準
●1級
□学科試験
100点満点中、65点以上で合格となります。
□実技試験
100点満点中、60点以上で合格となります。
●2級
□学科試験
100点満点中、65点以上で合格となります。
□実技試験
100点満点中、60点以上で合格となります。
●3級
□学科試験
100点満点中、65点以上で合格となります。
□実技試験
100点満点中、60点以上で合格となります。
免除(科目等)について
取得級と受験級における免除の詳細はこちらをご覧下さい。
実技試験又は学科試験に合格した日から5年間(最終年にあっては年度終わりまで)有効となります。
身体上の障害等に係る特別措置について
受検申請書の提出時に都道府県職業能力開発協会へご相談ください。
願書申込み受付期間
●1級
6月上旬〜9月中旬頃まで(各都道府県職業能力開発協会までお問い合わせ下さい。)
●2級
6月上旬〜9月中旬頃まで(各都道府県職業能力開発協会までお問い合わせ下さい。)
●3級
4月上旬〜中旬頃まで
試験日程
●1級
□実技試験
6月上旬〜9月中旬頃(各都道府県職業能力開発協会までお問い合わせ下さい。)
□学科試験
7月中旬〜9月上旬頃(各都道府県職業能力開発協会までお問い合わせ下さい。)
●2級
□実技試験
6月上旬〜8月上旬頃(各都道府県職業能力開発協会までお問い合わせ下さい。)
□学科試験
7月中旬〜9月上旬頃(各都道府県職業能力開発協会までお問い合わせ下さい。)
●3級
□実技試験
6月上旬〜8月上旬頃(各都道府県職業能力開発協会までお問い合わせ下さい。)
□学科試験
7月下旬頃
受験地
●1級
北海道、茨城、千葉、神奈川、富山 福井、長野、静岡、愛知、滋賀、大阪、兵庫、和歌山、岡山、広島、福岡、熊本、大分
●2級
北海道、茨城、千葉、神奈川、富山 福井、長野、静岡、愛知、滋賀、大阪、兵庫、和歌山、岡山、広島、福岡、熊本、大分
●3級
山形、茨城、埼玉、東京、神奈川、富山 福井、長野、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、岡山、広島、山口、高知、長崎、熊本
受験料(非課税)
●1級〜3級
□実技試験
各級:18,200円
□学科試験
各級:3,100円
各都道府県により受験料が違う場合があります。
合格発表日
●1級
8月下旬頃もしくは、10月上旬頃
●2級
8月下旬頃もしくは、10月上旬頃
●3級
8月中旬頃
受験申込・問合せ
中央職業能力開発協会 03-6758-2859・03-6758-2861
北海道職業能力開発協会 011-825-2385
青森県職業能力開発協会 017-738-5561
岩手県職業能力開発協会 019-613-4620
宮城県職業能力開発協会 022-271-9260
秋田県職業能力開発協会 018-862-3510
山形県職業能力開発協会 023-644-8562
福島県職業能力開発協会 024-525-8681
茨城県職業能力開発協会 029-221-8647
栃木県職業能力開発協会 028-643-7002
群馬県職業能力開発協会 0270-23-7761
埼玉県職業能力開発協会 048-829-2801
千葉県職業能力開発協会 043-296-1150
東京都職業能力開発協会 03-6631-6050
神奈川県職業能力開発協会 045-633-5420
新潟県職業能力開発協会 025-283-2155
富山県職業能力開発協会 076-432-9883
石川県職業能力開発協会 076-262-9020
福井県職業能力開発協会 0776-27-6360
山梨県職業能力開発協会 055-243-4916
長野県職業能力開発協会 026-234-9050
岐阜県職業能力開発協会 058-322-3677
静岡県職業能力開発協会 054-345-9377
愛知県職業能力開発協会 052-524-2040
三重県職業能力開発協会 059-228-2732
滋賀県職業能力開発協会 077-533-0850
京都府職業能力開発協会 075-642-5075
大阪府職業能力開発協会 06-6534-7510
兵庫県職業能力開発協会 078-371-2091
奈良県職業能力開発協会 0742-24-4127
和歌山県職業能力開発協会 073-425-4555
鳥取県職業能力開発協会 0857-22-3494
島根県職業能力開発協会 0852-23-1755
岡山県職業能力開発協会 086-225-1546
広島県職業能力開発協会 082-245-4020
山口県職業能力開発協会 083-922-8646
徳島県職業能力開発協会 088-662-5366
香川県職業能力開発協会 087-882-2854
愛媛県職業能力開発協会 089-993-7301
高知県職業能力開発協会 088-846-2300
福岡県職業能力開発協会 092-671-1238
佐賀県職業能力開発協会 0952-24-6408
長崎県職業能力開発協会 095-894-9971
熊本県職業能力開発協会 096-285-5818
大分県職業能力開発協会 097-542-3651
宮崎県職業能力開発協会 0985-58-1570
鹿児島県職業能力開発協会 099-226-3240
沖縄県職業能力開発協会 098-862-4278
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